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0717:霊感商法と喜捨と民法と

「霊感商法等の悪質商法への対策検討会」も今日で三回目になる。資料は公開されているし、動画も一週間公開、議事録は速やかに公開とのこと。

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/meeting_materials/review_meeting_007/030251.html


今回の前半は中央大学の宮下修一教授が、宗教上の喜捨(仏教でいう布施)が民法上どのような位置づけになるのか、そこにトラブルが生じた場合に現行法でどのような対応が考えられ、どのような法改正・制度創設が考えられるかについて実に分かりやすく解説をしていた。解説26分、質疑応答30分。リアルタイムで観ていたが、質疑応答も含めてとても充実した内容だった。

所感をひとことで言えば、霊感商法規制は一筋縄ではいかないのだなあ、ということになる。でも、だからこそ面白いのだ。法律は現実の問題を解決するために制定される。まず解決すべき課題(立法事実)が目の前にあり、現行法に照らして何が不足しているかを確認する。その不足を手当する必要がある場合に、他の様々な要素と調整しながら、どのような規制が可能かを侃々諤々議論して、半ば妥協もしつつひとつの法律が出来上がる。それからその法律を用いて、民事ルールであれば裁判、行政規制であれば行政処分の形で、個々の具体的な事件に適用して解決を図る。このような法律の誕生と適用という一連のサイクルの一番最初に、今、私たちは立ち合っているのだ。しかも、カルト問題という社会の注目が集まるテーマ。法律クラスタにとって、こんなに面白い場面はなかなかないよ?

まだ議論の入口だが毎週開催というなかなか気合いの入った形式なので、今後の議論の展開をわくわく見守るとしよう。

--------以下noteの平常日記要素

■本日のやくみん進捗
第1話第22回、4,752字から進まず。

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積316h55m/合格目安3,000時間まであと2,684時間】
実績86分、動画1本と択一に加えて内田民法読書。

■本日摂取したオタク成分
『カレイドスター』第20~23話、大技の特訓てこれ少林寺みたいだな。『金装のヴェルメイユ』第4話、我が家では本作を「エロい入間くん」と呼んでいる。『死神坊ちゃんと黒メイド』第10話、久しぶりに見たけどこれもピュア系だ。

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