0236:公務員の闇残業

 この記事、思わず読み込んでしまった。霞ヶ関の長時間労働と残業代不払い問題について、かなり細かく適切に解説している。

 私はこの3月まで27年間、某自治体職員(noteでは初めて種別を明言する)として勤務していた。そのうち一年間だけ、人事交流で霞ヶ関の某省で働いていたことがある。平成一桁の話だ。

 当時ももちろん国会待機はあった。遅いときは0時近くまで引っ張られ、自治体に本籍のある私は終電前には必ず解除されたけれど、本省職員は終電を超えてしまい公用タクシーチケットで帰宅する日も少なからずあった。皆かなりの時間外勤務をこなしていた。

 問題は残業代だ。私は本省で働いていても給与は自治体から支給されており、時間外手当も正当に計算されていた。しかし、プロパー職員の運用は違った。毎月時間外手当の課単位での枠があり、庶務が「今月はあなたはこの額ね」と割り当てていくのだ。委細は承知していないが、実際の超過勤務時間数に比して相当低額であったようだ。

 それから20年以上経過した現在もなお、霞ヶ関の状況は変わってないのだな……と、この記事を読んで溜息をついた。

 ひるがえって我が自治体の場合は、当時から時間外はきちんと付けることができていたし、ある時期からは「残業は極力しない」「残業したらきちんと記録する、サービス残業はしない」の声がけがしっかりとなされるようになった。実態としては、管理職にも一般職員にもいろんな人がいたし(むにゃむにゃさすがに書けないこともあるむにゃむにゃ)、部署による繁閑の差も大きかったけれど、組織的な残業代未払は「ほとんど」見聞きしたことがない。100点満点ではないにせよ80点くらいのホワイト度ではあったと思う。

 コロナ対策で、国も自治体も関連部署の時間外は大幅に増えているだろう。直接関連しない部署も人員の応援をしているから、結果的にどこも忙しい筈だ。コロナ対策は長丁場の組織ミッション、職員の心が折れたら回らなくなる。国民住民のためにも労務管理をしっかりとして欲しい。

■本日摂取したオタク成分
『約束のネバーランドsecond season』第4話、楽園は続かない。『東京リベンジャーズ』第6話、メインストーリーは相変わらずいいね。つまるところ、どのような舞台装置にも「謎」をまぶすと抗い難い魅力が生まれるのだなあ。『Vivy』第8話、そうかこれもタイムリープ物っちゃあそうか。エンディング直前の衝撃、エンディング後の短く鮮烈な物語。脚本に加えて演出力の高さが本作の魅力を高めている。『ましろのおと』第4話、おじいちゃんの若い頃の話。

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