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0227:ニセ科学は体に悪い

 Twitterでとある著名人が、自分の解説する教室に空間除菌を導入したということで、プチ炎上している(というか遠巻きに笑われている)。その流れで、空間除菌に対するこんな的確な批判を見つけた。

 散弾銃で散弾銃を撃ち落とす……ムリだわな、そりゃ。

 もともと「空間除菌」系は数年前から消費者庁とか国民生活センターがしきりに「効果ないからね」「下手すりゃ健康に悪いよ」と注意喚起したり、行政処分したりしていた。だから、知っている人は知っているし、知らない人は知らないし、空間除菌の呪術的効果を信じてしまっている人は、行政のこうした注意喚起も耳に入らない。

 「除菌」という言葉は、少なくとも世の中の流通状況として決して価値中立的ではなく、「デトックス」と同じように健康志向・清潔志向(それは病気不安・不潔嫌悪の裏返しだ)の強い人に訴求する広告として世の中に展開されている。昨年来のコロナ禍で更にそれが加速しているわけだ。

 とりわけ、飲食業など「営業しなければ死活問題」な人たちにとって、空間除菌は福音だ。それを信じていれば「対策になる」と喜んで導入するし、疑わしいと思っていても「空間除菌しているから安心ですよ、お店に来て下さい」といえるのならば、背に腹は代えられず導入してしまうかも知れない。

 でも、「空間除菌」は効果がない、下手をすれば健康被害を招いてしまう。それが行政が口を酸っぱくして繰り返している警鐘だ。このことを医師が分かりやすく丁寧に説明しているnote記事があるので、是非ご一読いただきたい。

 厚生労働省は、コロナを含む感染症対策は手洗いと咳エチケットが基本といっている。そういうこと、なんだ。

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 でもそれでは商機にならないから、(空間)除菌をウリにする科学的根拠の薄弱な商品は今後もいくらでも出てくるだろう。そして、それを買い求める消費者も多数いるだろう。消費社会の在り方として、それは「事業者が儲かり消費者が安心する良いこと」なのか、それとも「効果のないものを効果があるといって販売する不公正なこと」なのか。

■本日摂取したオタク成分
『れでぃ×ばと!』第1~3話、放送時に観ていて、ガチエロコメだけどキャラと話に魅力がある印象だった。十年ぶりに見返してるけど、やっぱり面白い。『戦翼のシグルドリーヴァ』第1話、く○との世評を見て恐る恐る見てみた。1話の時点では、別にく○とは思わんなあ。ただ、なんだろう、1話の中で魅力のある部分と感じない部分の差が大きくて、どちらかといえば後者の方が目立ってしまう感じ。世界に入り込めなくて退屈、といおうか。まあ2話以降は観なくていいや。

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