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0385:オタク英才教育

 私は十代から現在に至るまでオタ気質だ。最初は活字、やがてコミックやアニメに触手が伸びた。就職して十年近くアニメから遠ざかっていた時期があったけれど、ひとたび復帰してからは止まらないまま現在に至る。

 私がオタなので、我が家の子供たちは小さなうちからオタメディアを空気のように摂取している。みんな思春期以降は自分自身のオタ道を見出して歩いている。

 今、一番とうちゃんに付き合ってくれるのは、思春期まっただ中の三男高一生だ。まあ付き合うといっても主に録画したアニメを追いかけるくらいで、後はもう我が道を行っている。彼自身のオタ道は実写映画系のようだ。

 先日彼がアマプラでフルメタル・ジャケットを観て面白かったという。キューブリックか、学生時代に観たし、原作も読んだ。原作は現在形を多用する翻訳の文体がなんだか格好良かったのを覚えている。映画は前半のインパクトが強すぎて後半忘れたなあ。まあキューブリック観たんならその流れということで、今夜は2001年宇宙の旅を一緒に視聴。

 私は二十年ぶりくらいかも知れない。冒頭の猿のシーン、こんなに長かったっけ。HALの反乱を鎮圧した後のサイケな表現もここまで延々と続いてたのか。スターチャイルドが登場してエンド。いやー、ほんと、解説ないな!

「わけわからんかった」と高一男子。それでも最後まで寝ずに観れたから偉い。

「キューブリック繋がりなら、シャイニングか時計仕掛けのオレンジだね。シャイニングは「2001年」と映像の感覚は一緒だよ、話はもっと分かりやすい。ラストは唐突だけど。あと同じ時期の宇宙物として、タルコフスキーの惑星ソラリスも凄いよ。どちらも米ソ宇宙競争の時代、「2001年」の数年後にソ連で作られたSF映画。話がよく分からんところも一緒。でも映像美が素晴らしい」

と、種を一杯蒔いておく。なお、タルコフスキーについて「サクリファイス」「ノスタルジア」「ストーカー」へ話を膨らませるのはやめといた。親が観せたいからと無理に勧めてもしょうがない、自分の感性で面白いものを見つけてこそのオタ道。先人にできるのはヒントをばらまくくらいだ。

 なお、時計仕掛けのオレンジで最もインパクトの強かったシーンの「何回やるねん」という感想は伏せといた。まあ親と一緒に観る作品じゃあ、ないね。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積128h39m/合格目安3,000時間まであと2,872時間】
週ナカ稼業デーゆえ、実績61分、動画2本目の途中という中途半端で終わる。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『この素晴らしい世界に祝福を!』第8~9話、サキュバス回は前半異種族レビュアーズを思い出したけど、その後のてんかいはこのすば色豊か。『俺のスカート、どこ行った?』最終話、最後まで楽しめた。色物と予想して録画したまま溜めてたけど、すまん、真っ直ぐな学園物だった。『桜蘭高校ホスト部』第8話、水着サービス回と見せ掛けて人間関係の重要回。『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』第2話、あー、転生そのものについてきっちり描いてるなあ。『月とライカと吸血姫』第2話、面白いけど1話のテンションに比べるとクッション効いてる。『2001年宇宙の旅』、上記のとおり。

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