見出し画像

ヒット商品についての考察

画像1

フンドーダイ醤油「透明醤油」

熊本市にある、明治2年創業と長い歴史を持つ醤油醸造所の株式会社フンドーダイ五葉さんが作る驚きの商品、「透明醤油」。日本商工会議所が発行する「月刊石垣2020年4月号」で紹介されており、なんだこれ、凄いと思っていたのですが、思い切ってお取り寄せしてみました。https://ab.jcci.or.jp/article/15928/(記事へのリンク)

届きましたが本当に透明だ!びっくりです。まだ味は確認していませんが、これはいろいろ用途が浮かびますね。石垣に掲載された開発者のインタビューによると、醤油=和食という殻を破り、洋食でも使ってもらうことを狙ったとありました。確かにカルパッチョなどに使えそうです。和食においても醤油を使うとどんな食材でも黒っぽくなってしまうので、「透明醤油」を使えば色鮮やかな煮物だとか、マグロの色が鮮明なヅケだとか面白い料理が作れそうです。

醤油で商品開発と言ったら、醤油の品評会で入賞するような味の良い製品を作るとか、醤油をベースにしたタレやドレッシングの類を開発するとか、「味」にばかり注目してしまいがちです。この製品が偉大なのは、あえて「色」に着目し、「醤油は黒い」という既成概念を覆したことにあります。折しも「和食」がユネスコ世界無形遺産に指定されて、注目を浴びている時期。世界中に和食の料理店が増えていますが、料理の色彩に関する感覚は国により異なることから、鮮やかな色彩を良しとする国では重宝されそうです。

商品を構成する要素、醤油であれば「味」「色」「香り」「値段」等々でしょうが、これらをひとつひとつ分析し、なかなか普段は注目されにくいところを注視してみる。こうしたことがヒット商品開発につながるのではないでしょうか。

フンドーダイ醤油https://www.fdgoyo.jp/wp/%e9%80%8f%e6%98%8e%e9%86%a4%e6%b2%b9/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?