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ユーザーリサーチ業務をしております。

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最近の記事

人間中心設計を取り入れることについて

人間中心設計(Human Centered Design)プロセスとは何か。 利用する人の状況を理解把握し、関係者で共有しながら設計していこう。という製品サービスの開発プロセスです。 ISOと日本語ではJISで定義されています。 1999年(ISO13407 / JIS Z 8530:2000) 2010年(ISO9241-210 / JIS Z 8530:2019) 2010年の方でUXと言う表現も取り入れられています。 ところで、なぜこの記事を書こうと思ったかと言う

    • ヒトとマチをつなぐデザインとは

      表題に興味を持ち、菊竹 雪先生の講座を受講してきました。都市や建築のスケールで展開される「Super Graphics」についてのお話と、デザイナーに大切なものという構成の90分でした。参加者は15才から84才までと非常に幅広い層が興味を抱くテーマだったようです。 はじめに、一枚の鉄板をちょっとした工夫で生活に便利なものに変えられるというメッセージを発信した企業の広告が紹介されました。 続いて、工事現場が景観を作る事例紹介。 通常だと何の変哲もない工事現場の幕や仮囲いが

      • 障害者差別解消法について

        ユニバーサルデザインやアクセシビリティに関する書籍を読んだり、セミナーに参加すると目にしたり耳にする「障害者差別解消法」について調べてみました。 正式な名称は「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」となっており、制定は平成25年(2013年)6月、施行は平成28年(2016年)4月です。 法律制定、施行の目的は、以下のとおりです。 国連の「障害者の権利に関する条約」の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく

        • 6th X Design Forumに参加してきた

          1週間前のG.W最終日「6th X Design Forum」午後の部に参加してきました。午前中はワークショップが開催され、70-80名参加されたようです。 私が参加した午後の部のプログラムは以下のような内容でした。 第1部 フィンテックとデザイン  ・「フィンテックと変革」  瀧俊雄(マネーフォワード 取締役執行役員、Fintech 研究所長) ・「もしも、あなたがフィンテック業界に今入ったら。」  大塚敏章(ヤフー(株)コマースカンパニー 金融統括本部開発本部デザイン

        人間中心設計を取り入れることについて

          ユーザーの利用状況や思考を考慮できていますか?

          新年度が始まり、子供にスマホを持たせることになりました。その際の困りごとをツラツラとまとめました。 申し込み時について ・機種の値段が同じものでも、機種によって適用されるキャンペーンが異なり一括払いと分割払いでそれぞれシミュレーションの金額が異なるが、その画面には説明の記載がない  ・分割払いできない機種でも、分割払い時の注意事項が記載されていて、どの情報が有効なのかわからない  ・学割をどのように申し込むのか記載がない  ・学割の契約形態が通常の契約形態と比較できないため

          ユーザーの利用状況や思考を考慮できていますか?

          NoCoffeeとバリアントール

          新年早々にユニバーサルデザイン関連のnewsを立て続けに見ました。UDフォントの利用がゲーム業界で広がってきていたり、アクセシビリティ未対応のためにビヨンセさんのウェブサイトが訴訟になっていたりしてエンタメ業界でもそのような対応が求められてきているのだなということを感じていました。 ユーザーの年齢層や国籍などの幅が広いエンタメ業界として、今よりさらに多くの方に楽しんでもらえる環境を整えるという意味で、様々なユーザーがアクセシブルな状態にする必要性は高いです。 まだまだゆっく

          NoCoffeeとバリアントール

          幸福学

          以前参加した慶應大学の前野先生の幸福学についての講話を簡単に共有したい思います。(新年スタートしたばかりで縁起良い漢字が並んでいるので。) さて、幸福には長続きしない幸せ「地位財」と、長続きする「非地位財」による幸せの2種類があるそうです。 「地位財」とは、金、モノ、地位など、他人と比べられる財、それに対する「非地位財」は環境に恵まれている幸せ、健康である幸せなどのほかに、「心の要因による幸せ」として4つの因子があります。 1つ目が、やってみよう因子 夢や目標ややりがいを

          幸福学

          触覚デザイン(Haptic Design)

          先日(といっても結構経ってしまいましたが)のCEATEC2018最終日に慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 准教授 南澤 孝太 先生の「身体と経験のリデザイン」についてお話を聞いてきました。 現代は新しい技術を使って次々と新しいビジネスが産まれているということで、「VRの先をつくる」と「スポーツと結びつける」の2点についてお話がありました。 本記事では、「VRの先をつくる」の方をご紹介します。現在のVRでは実体験や人と触れ合うような体験を得るためには、まだまだ研究

          触覚デザイン(Haptic Design)

          金魚すくいの体験を考えてみた

          すでに秋になってしまいましたが、夏まつりの風物詩である「金魚すくい」について、ユーザー体験を考察してみます。 (私の地元での金魚すくいについてになります。地域によって差があるかもしれませんので念のためお断りさせていただきます。) 今年も暑かった夏祭。蒸しっとする中でグビブビ飲む生ビール。そして、少し焦げた匂いが香ばしいイカのゲソとトウモロコシ。子供のころから変わらぬ脳裏に焼きついた夏祭の風景。そんな中で金魚すくいは、子供時代にあまり良い思い出がなかったせいか、興味を引かれる

          金魚すくいの体験を考えてみた

          ユーザには見えているけど気づかれないもの

          ユーザビリティテストをしていると度々目にするのは、ユーザは制作者側が考えているよりも、画面内の要素に気づかないということです。 設計時の画面を見ている段階では、問題ないと考えていても、実際に操作してもらうと気づかないのです。 なぜそのようなことになるのでしょうか。 ・他の要素に注意が注がれている ・該当画面に探している情報があると思っていない ・探している情報に気づくための情報が不足している のような状況が想定されます。 それらの原因としては、 ・メンタルモデルとず

          ユーザには見えているけど気づかれないもの

          顧客に雇用されるサービスや製品とは

          (以前に別で書いたものをリライトした内容になります) 数年前から、「イノベーション」や「共創」という言葉をよく見かけるようになったように感じています。モノが溢れる時代にどのように革新的なサービスや製品を生み出すかは、非常に興味を惹かれるテーマです。 ミルクシェイクのディレンマで有名なイノベーションに関する「ジョブ理論」という本について、調査の視点で少しご紹介できればと思います。 目次: 1. ジョブ理論 2. 競合他社 3. ジョブハント 4. ジョブの解読 5. まとめ

          顧客に雇用されるサービスや製品とは

          書籍「ユニバーサルデザインの教科書」基礎編と世の中の事例

          「ユニバーサルデザインの教科書」の「基礎編」について、と世の中で話題になっているユニバーサルデザイン事例について書きました。 1. ユニバーサルデザインの教科書「基礎編」 2. ユニバーサルデザイン原則と世の中の事例 3. ユニバーサルデザイン関連の資格情報 1. ユニバーサルデザインの教科書「基礎編」基礎編のはじめには、モノを観察して、実験して、考えてみようということが書いてあります。そうすることにより、洞察力と考察すべき観点を磨き、普段何気なく使用しているものに対する

          書籍「ユニバーサルデザインの教科書」基礎編と世の中の事例

          HCD-Net「セキュリティとユーザビリティを両立させるには?~安心/安全で快適なUXの実現を目指して~」に参加してきた

          フェンリルも賛助会員になっているHCD-Netのセミナーに参加してきましたので、簡単にご報告いたします。 目次: 1. 「セキュリティと失敗を招くユーザインタフェース」  中村 聡史氏 (明治大学 総合数理学部先端メディアサイエンス学科 教授) 2.「スタートアップとUXとセキュリティと」  杉浦 英史氏 (Freee株式会社) 3.「電子鍵や暗号化技術動向と将来技術事例・取り組み事例」  林 則彦氏 (NXP ジャパン株式会社) 4.「セキュアなUI構築のために開発現場で

          HCD-Net「セキュリティとユーザビリティを両立させるには?~安心/安全で快適なUXの実現を目指して~」に参加してきた

          茂木氏「脳科学から見た人工知能のシンギュラリティ」に参加してきた

          公演のタイトルを見て、面白そうだったので、すぐに申し込みして参加してきました。当日、会場は満員御礼でした。 勉強不足で理解が追いつかない部分も多々あったのですが、気になった部分と自分の仕事のユーザ調査に少し絡めて書いておこうと思います。 目次: 1. シンギュラリティはすでに起きている 2. ユーザ調査と人工知能 3. イーロンマスク 4. まとめ 5.オマケ 1. シンギュラリティはすでに起きている「シンギュラリティ」をインターネットで検索すると、「技術の向上により人類

          茂木氏「脳科学から見た人工知能のシンギュラリティ」に参加してきた

          「見やすく、わかりやすく、伝わりやすい」デザインとは に参加してきた

          先日、ユニバーサルコミュニケーションデザイン(UCD)の基本についてのセミナーに参加してきましたので、簡単にご紹介です。 目次: 1. UCDについて 2. UCDAについて 3. まとめ 1.UCDについて 講師は一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会の方がしてくださいました。 まず、身近なわかりにくさの事例ということで、とあるコーヒーサーバーのお話がありました。 「L」「R」だけを見ると、Left、Right、Large、Regularと人によって異

          「見やすく、わかりやすく、伝わりやすい」デザインとは に参加してきた