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2XKOは多くのプレイヤーを本気で夢中にさせようとしている。EVOJapan「2XKO」試遊レポート

記事をご覧頂きありがとうございます、eスポーツキャスターの水上です。GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。
僕は有難い事にGW中は何がしか実況のお仕事をさせて頂き、中でも前半の4/27~4/29日は有明GYM-EXで開催された「EVOJapan2024」にて3日間過ごしておりました。

EVOJapanについても色々思い出話はあるのですが、今回の話題はコレ。

【2XKO】!!
以前「Project L」という名称で発表された「リーグ・オブ・レジェンド」を舞台にした格ゲーです。詳しくは↓

基本無料。基本無料。
こちらをEVOJapanで試遊させて頂けましたので、どんなゲームだったのかとか書いていこうかなと思います。面白かった。個人的にはかなり好きなゲームだったので、興味ある方は是非この辺見て期待を高めてほしい。そのうちまたテストプレイとかもあるそうなので。
とはいえ試遊出来た時間は限られていて、全キャラ遊べた訳でもないので、遊べた範囲の基本システムとか、面白かった所とかその辺をかいつまんで。
よろしくお願い致します。


どんなゲーム?

基本は2VS2のチーム形式格闘ゲーム。画面内で戦うのは1キャラで、控えのキャラはアシストとして呼び出せます。
対戦中控えのキャラと交代する事も出来、2キャラを入れ替えながら戦う事が求められる。やった感じ、システム面でも「どんどん交代を繰り返しながら戦っていく」事を推奨している様なものが多かったと思います。
1キャラの体力が0になったら交代し、残ったキャラ1人で戦う。最終的に2キャラとも倒したら勝ち…のルール。4キャラを4人で操作するリアル2VS2のシステムもありますが、今回はそのシステムには触れません。やってないので…

ボタンは6つでL・M・H・S1・S2・Tの6つ。解りやすくすると弱・中・強・必殺技1・必殺技2・アシスト です。

早速触りやすいな~と思った部分なのですが、このゲーム、格ゲー的なコマンド入力が一切無かったです。236の波動拳コマンドとかそういうものは無く、必殺技に当たる部分はSボタン+方向に全て割り当てられていました。S1+各方向と、S2+各方向って感じ。多分「必殺技ボタンが2つあるスマブラ」がイメージとして一番近そうだなと思います。
唯一コマンドを使うのがゲージを使用して打つスーパーとアルテイメット(所謂超必殺技)ですが、こちらも↓↓+ボタンと比較的簡単。僕が試遊した時、開発の方に教わりながらプレイしていたのですが「このゲームで一番難しいコマンドは↓↓です!」と仰っていました。僕は10年以上格ゲーをプレイしても未だに623(所謂昇竜拳)コマンドがたまに出せないので、とても嬉しい。
なので今のご時世変な書き方かもしれませんが、レバーじゃなくても全然良さそう。なんならレバーじゃない方がやりやすそうな感じすらあった。

弱中強は通常攻撃。Tボタンで控えのキャラをアシストとして呼び出したり、そのまま交代したりする事が出来ます。アシストゲームよろしく、基本的にはアシストで相手に圧をかけながら本体で触っていく感じにとりあえずなりそう。この辺は「ドラゴンボールファイターズ」とか「ブレイブルークロスタッグバトル」がイメージしやすいと思いました。後はマブカプシリーズとか?

が、基本的にこのゲームは2段ジャンプや空中ダッシュといった行動が無い(固有の性能として持ってるキャラはいる)ので、思っていたよりはずっとスピード感はゆったりめでした。
爽快感のある速度は保ちつつ、何をされてるか解んないって程にはならなさそうで、個人的には良い塩梅のスピード感。

一番最初に触って気分が良かった部分は、コンボがめちゃ簡単でした。僕がある程度格ゲー経験者って側面は勿論あると思うけど、最低限のコンボはめっちゃ簡単。多分全てのキャラが「↘強」のボタンで相手を空中に浮かせられる「浮かせ技」を持ってるんですけど、

弱中強浮かせ技→ジャンプ弱中強→S1連打でヤスオの結構カッコイイコンボが出来ました。僕はとにかくコンボを1個覚えるのが格ゲー始める時かなりのハードルになるので、とりあえずのコンボがシンプルですんなり覚えられたのは良かった。見た目がカッコ良いので満足感あるのも良いし、「弱中強浮かせ技→ジャンプ弱中強→S」の流れは多分大体のキャラに流用出来そうなのも良い。

アシストを絡めた立ち回り面がかなり面白かったので、コンボをすぐ覚えられて立ち回りに意識を割けたのはかなり気持ち良いポイントでした。

実際の所はアシストのあるゲームって結構コンボが伸びがちなイメージあるので、最終的にはコンボ面は長くなっていく気はします。公式Xでもちょっと呪文っぽい感じでコンボレシピ出てるし。

忠実にレシピを書くと呪文になりがち。
とはいえコマンド入力が無く、ボタン+単一方向のみで技が成立している以上、コンボ面は音ゲーみたいな感覚で覚えられそうで楽しみにしています。現状のイメージだと他の格ゲーと比べてもかなり覚えやすそう。

攻めがかなり強そうなかわりに守りがかなり強そう

右下にシステムが沢山書いてある

アシストが絡むゲームは基本的に攻めが強くなる事が多いと思っています。
アシストを相手にガードさせながら本体で攻める事で、安全に崩しに行く事が出来たり、本体の攻撃からアシストを絡める事で長時間攻め続ける事が出来るから。

なので攻めが強いのはもう解りやすいんですが、それに対抗するかのように守りのシステムも強く、使いやすいのが多かったです。
特に良かったのがガード中に使える「後退ガード」と「プッシュブロック」。
後退ガードはガード硬直をキャンセルしてバクステをする事が出来ます。距離も離れるし、相手が振った技によっては反撃取れるとかあるかも。ノーコストで気軽に使える。
プッシュブロックは相手を押し返して距離をかなり離す、所謂アドバ。かなり強力だけどゲージを一本使う。

後退ガードはゲージとかも使わず気軽に出せる代わりに、相手に読まれて深めに走られたりすると確定受ける事もある。プッシュブロックはゲージ使う代わりに(試遊した範囲では)裏目っぽいのも無さそうで、その辺のリスクとリソース管理・読み合いはゲームとして面白かったです。

プッシュブロックは密着からこれくらい距離を離せて困った時に頼れる

他にも相手のコンボをカットする「ダイナミックセーブ(所謂バースト)」や、タイミング良く使う事で相手を弾ける「パリィ」とかもあった。この辺は余り試せなかったので割愛しますが、防御行動の種類も豊富そうでした。

特に後退ガードとプッシュブロックは、とりあえず困ったら擦れるくらいには強そうなので、相手の攻めをしのげなくて何もできずにやられてしまった、みたいな事はかなり無さそうなのが良かったです。嬉しい。

アシスト絡めて攻撃しに行ってはプッシュブロック等で防いで、また立ち回りに戻って~と、攻守が入れ替わり続けそうなゲーム性は面白かったし観ててもかなり楽しそう。

個性が生まれる固有システム「ヒューズ」

結構複雑なんですが、触れない訳にもいかないシステム「ヒューズ」。これは何て言うか、その対戦中に自分が使えるシステムを1つ選んで増やせる、みたいな感じです。解りにくいね。
とりあえず説明するのですが、僕も一部説明を受けただけのものがあるので、もし細かい部分が間違ってたらすみません。
「ヒューズ」は4種類あって、「2Xアシスト」「フューリー」「ダブルダウン」「フリースタイル」があります。

「2Xアシスト」を選ぶと、その試合中アシスト攻撃を2回連続で出せるようになります。本来アシストは1回出すと一定時間経過するまで使えなくなるのですが、それが2連続で出せるよ~ってシステム。多分固めやコンボが強くなったりします。

チームゲーム感ある

「フューリー」は、自分の体力が40%以下になると、必殺技を1回ダッシュでキャンセルする事が出来ます。更に、この時少し与えるダメージも上昇します。普段出来ない様なコンボをしたり高いダメージを出して一気に相手の体力を奪う事が出来そう。

オススメらしい。最初はフューリーが一番使いやすいかも?

「ダブルダウン」は、選ぶと操作キャラのスーパーやアルティメット(ゲージを使う超必殺技)から、控えキャラの超必殺技に繋げる事が出来るシステム。
単純にダメージも伸びますし、ダブルダウンした際は控えのキャラに操作権も交代するので、元々の自キャラが体力減ってたりしたら更に有用なシステムの様に思えます。
このゲームはゲージが共有ではなくそれぞれのキャラで独立しているので、効率的にゲージを使ったり出来そうです。楽しそう。

火力は出そう。後派手で楽しい。

「フリースタイル」はちょっと説明が難しいのですが、「ハンドシェイクタッグ」が2回行えるようになります。なんだそれは。
このゲームはアシストが攻撃中にTボタンを押すと、操作権をアシストキャラに交代する「ハンドシェイクタッグ」というシステムがあります。

強そうだけどまだ良く解ってません

例えばヤスオ/イラオイのタッグを使っていて、ヤスオを操作してイラオイのアシストを呼び、「ハンドシェイクタッグ」でそのままイラオイに操作権を交代した。本来はここからヤスオにまたすぐ交代する事は出来ないのですが「フリースタイル」を選んでいると、イラオイに交代した後一定時間内であれば、またヤスオに交代する事が出来ます。文字にするとマジ複雑ですねコレ。
なのでヤスオからイラオイアシストで交代→イラオイでなんか攻撃→すぐヤスオに交代してまたヤスオで攻撃…みたいな感じで強力な攻めや崩しが行えるんじゃないかな~~と思っています。まだよくわからんけどこれは強そう。

以上が4種類の「ヒューズ」
最初に記した通りキャラとは別で選択する事になるので、キャラとキャラの組み合わせ以外にもプレイヤーの好みや考えで個性が出る良いシステムに思えます。凄い極端な話をすると、ヤスオ/イラオイで組もう!ってなっても「2Xアシストのヤスオ/イラオイ」「フューリーのヤスオ/イラオイ」「ダブルダウンのヤスオ/イラオイ」「フリースタイルのヤスオ/イラオイ」が存在するワケで…ヒューズ×チームで試行していったら凄い数の組み合わせになりそうで、かなり深みが生まれそうに思えます。
観戦体験的にも、キャラは同じでもヒューズが違う事で生まれる面白さとはか絶対あると思うので盛り上がりそう。

ハマらせに来ている

以上が現時点で僕が「2XKO」を遊んで、面白いな~と思った部分になります。いかがだったでしょうか。難しそう…と思った方はいますでしょうか。僕はそう思います。
というのもこのゲーム、システムが多いです。複雑とか、難しいとかよりシンプルに多い。しかもどれも強い。
チームゲーム特有のアシストが絡んだ駆け引き、それに対応する豊富な防御システム、更に「ヒューズ」の存在。加えて、ここでは(僕があまり理解してない為)書けなかったアシスト周りのシステムはまだあります。覚える事結構多そうだな、というのも正直な感想でした。

ただ、1個1個のシステムを見ていくと、作り自体はシンプルなものが多いなと思いました。だから「覚える事は多いけど、一つ一つは覚えやすい」様に出来ている、という印象です。「強力なシステム沢山用意したから好きに使って遊べ!」って言われているような気さえする。

システムの多いゲームは最初の敷居はちょっと高いんだけど、解って来るとめちゃ面白くなってくるというのを経験上僕は感じています。理解して出来る事増えたから楽しい→次のシステムを触りに行く、みたいな感じで成長体験が得やすいからです。
このゲームはその取っ掛かりになるシステムを多く作って、かつそれぞれはなるだけ解りやすく作る事で、入口を広く開きつつ「2XKOにハマって貰うぞ」という意思を強めに感じました。沼らせに来ているな、と思います。

という事で2XKO、かなり楽しみです。早くまた遊びたいし、なんか開いて実況もしたいね。
実際の所格ゲー初心者の人にとっては難しい所もあるし、チームゲームはピーキーな形になりがちなので世に出た時にどう転ぶかは解らないけど、基本無料なのもあって多くのプレイヤーが一度はプレイする事は間違いないだろうからかなり楽しみです。開発の人と話した時にかなりの熱意を持っていた(めちゃ格ゲートーク出来た)ので、気が早いけど調整面とかアプデもどう進んでくか楽しみなところ。

僕はまだ本家「LoL」は詳しく無いので解らないけど、LoLプレイヤーから見たらキャラゲーとしてもかなり良く出来ているらしい。実際キャラの動きやアニメーションはカッコ良かったので、僕も次プレイする時までに2XKOに登場するLoLのキャラとかスキルは調べてみたいな~と思いました。

イラオイの「タコ足」の再現度はヤバイらしい
アルティメットスキルのアニメーションはカッコ良かった

ここからアンケート書くとプレイテストに応募できるっぽい?ので、興味ある方は是非。

https://survey.alchemer.com/s3/7676011/Playtest-Sign

EVOJapanは仕事とかも詰まっていて試遊出来たのは1時間も無かったけど、時間あったらもっと遊びたかったので次のプレイ機会を楽しみに待ってます!ご覧頂きありがとうございました!

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