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FMグループ公開社内報 投稿別カテゴリー:笹谷部長

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笹谷部長の投稿記事一覧です
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2023年7月の記事一覧

「不動産豆知識24 契約不適合責任についての誤解」FM笹谷部長 Vol.168

FMグループ社内報Vol.168【投稿者:笹谷部長】 契約不適合責任(瑕疵担保責任)について、勘違いして理解している方が時々見受けられますので、今日はその辺りの誤解を解いて内容を整理してみたいと思います。 例えば、中古戸建住宅を購入し、入居後に雨漏りが発生した場合を考えて見ます。 宅建業者が売主で一般消費者が買主だとします。売買契約を締結する前までは一切雨漏りは無く、買主が入居し暫くした頃に2階の洋間から雨漏りが発生しました。 さて、このケースにおいて買主は契約不適合責任

「不動産豆知識23 付帯設備の取扱い」FM笹谷部長 Vol.164

FMグループ社内報Vol.164【投稿者:笹谷部長】 今回は付帯設備はどこまで売買対象に含まれるのかというお話です。 特に中古戸建や中古マンションを売買する時にエアコン、照明器具、畳、襖、庭石などの建物の一部なのかどうかの判別が難しいものってありますよね。難しいゆえに、トラブルになり易い部分です。 普段我々が、売買契約を締結する際に、売買契約書に売買の目的物として記載するのは建物とその敷地だけであり、それ以外の物は売買の目的物としては記載しません。 そこで問題となるのが、

「不動産豆知識22 市街化調整区域」FM笹谷部長 Vol.158

FMグループ社内報Vol.158【投稿者:笹谷部長】 皆さんが日頃、取り扱う物件の中で、金額が非常に安くアレッ?と思う物件に出会う事が時々あると思います。 再建築不可だったり、借地権だったり、その理由は色々ありますが、今日は市街化調整区域のお話をしてみようと思います。 調整区域は、金額が安い割に非常に法律関係がややこしく、苦手意識をお持ちの方も多いでしょうから、なるべく分かり易く纏めてみます(それでも結構ややこしいですが)。 お客さまに紹介する上での最大のポイントは、再建

「不動産豆知識21 持分の無い私道」FM笹谷部長 Vol.152

FMグループ社内報Vol.152【投稿者:笹谷部長】 今回は、持分の無い私道のお話です。 まずは私道の種類ですが、建築基準法の道路種別で分けると、42条1項5号と42条2項道路が代表的です。ごく稀に、42条1項3号もあります。 公道であれば国や都道府県、市区町村が所有・管理しているので誰でも通行利用する事が出来ますが、私道の場合はこれが制限されます。 持分を持っていれば、通行利用も出来ますし、給排水管・ガス管などの工事を施工する際にも、他の共有者の承諾を得られれば可能で