2019/09/12

その時 がくるまえに自分で締め切りを設けてしまうところがある、人間関係において、声と言葉が記憶のすべてだったりするから、わたしはよく思い出に打ちひしがれるみたいなところがある

もし本当に 理解 というものがあるのだとしたらそれは溶け合って混ざり合ってどちらがどちらかわからない状態、輪郭がぼやけた瞬間、わたしなのか、あなたなのかは、わからないけど、たしかに存在があるところの、わかる になるのかもしれない

濃度のもんだい、エネルギーのもんだい

だけどわたしはどうしても自我というものが捨てられない 捨てようとして溶けたフリをしても、深海の底で残っている、波にも流されず、微動だにもせず、残っている、芯の部分が凸凹していて躓く 躓いたわたしは息ができないのに 砕こうとしても 取り除こうとしても 離れない わたしがわたしから離れない感覚 本質なんていらないから抱きしめてほしい わたしはわたしという存在を放棄したい わたしのアイデンティティがもっと大きな時間の流れの中で溶けていく瞬間を夢見ているのに 今日もまた寝てしまうから結局わたしはぐるぐる同じところを回遊しているのです

いつか 隕石が降ってきてわたしに命中する夢をみましょう エネルギーが一致する わたしの声は位相になる わたしの身体が光を放つときわたしはやっと自分の心臓の音がきこえる気がします

わたしは 世界で初めて 宇宙で 二酸化炭素を吐く にんげんになりましょう


#詩