ねぇ知ってる#o50-2

彼女から恋をしている話を聞いてからどのくらい立つだろう。
彼女の恋は落ち着くどころか益々熱を持ち
色や匂い立つ香りも感じるほどになっていた。
どうなの最近と何気なく問いかけると、
「えっ!何を突然」と言いつつそこには、聞いてほしくてたまらなかった女子特有の顔が見えた。
子どもも、巣立って行った大人の女性が少女の様にハニカミでも、聞いてほしかったの〜!と言わんばかりの顔で目の前にいる。
少しの気持ち悪さと、多くの羨ましくも可愛いヤツと思うこの感情。
聞いてる方の感情の変化にも少し驚いた。
彼女曰く彼はとても忙しく中々合う時間が取れずにいる様だ。
しかしながら、ほぼ毎日のように声を聞き近況を聞いてるそうだ。
そして月に1度もしくは2度会えることがあるそうだ。
優しくも情熱的な彼に益々惹かれて行ってるのが手に取るようにわかる。
彼の方もコロナが明け多忙になり
大好きな仕事だが心身共に本当に疲れてることが多いそうだ。
その中で彼女との時間を大切にそして愛おしみ楽しんでいるのが垣間見えた。
実は自分も彼と面識があり誠実な事はよく知っている。

ふと彼女が「あと・・・」何かを呟いた。
「何?」と聞き返すとまた、デレデレの顔に戻り彼とのアレヤコレヤを恥ずかしそうに
そして嬉しそうに語っていた。

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