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[今すぐ失敗しろ]のマインドセット

コンサルタントが語る最強のマインドセット。みたいなタイトルの本が僕は嫌いです

引きのあるタイトルで言い切らないと見てもらえないのは十分わかるんですが。その安直さが苦手です
なので自分なりの具体例や構造解説を加えながら書いていきますね。
長ったらしくなりますが、自分的にこれは本当に最強と思える考え方のひとつです。

・絶対いちどは破産しているw


最近東野幸治さんのYoutubeにガリガリガリクソンさんが出ていましたね
彼は今専業のデイトレーダーになり、30万からスタートした資産は1億円を突破したそうです
その過程では4000万達成から0円に戻される経験もあったそうです
本人もおっしゃっていましたが、成功したトレーダーはほぼ例外なくひどい失敗を経験しています

わかりやすい事例として有名人の話を出しましたが、トレーダーの実感としてこれはもう常識レベルのあるあるです

自分の周囲のトレーダーを見ても、ひどい落ち込みを経験していない者はいません
自分もほぼ破産状態から這い上がっている最中ですが、この状況を経験できてよかったと考えています

や、もちろん落ちていく最中はガチで死にたくなりますし他人におすすめも全くできません。大袈裟じゃなくトレードは命の危険があります
しかし命の危険から脱したという経験が間違いなく自分を強くしてくれます
精神的な意味でもそうですし、次また落とされても這い上がれるだけのスキルを身につけざるを得ない

自分は特別な才能がある訳では全然ないんですが、失敗に強いという自負があります
役に立つかわかりませんが自分が学んできたマインドセットについていくつかポイントをお話しします

・メタスキルの中でのマインドセットの位置付け


自分が重要だと考えているメタスキル(個別の技術ではない包括的なスキル)の中でも
マインドセットは全体をさらに包括する影響度の大きいスキルです

これだけでは何を言っているかわからないと思いますが、
ありがたーい言葉や格言などの抽象的な概念から、日々の生活を実際によくする所までを繋げてくれるのがメタスキルのいい所です

・今すぐ失敗しろ


いったん結論から言います。何かをモノにしたかったら[今すぐ失敗]してください

これしかありません。それはなぜか。
雑に言い切っていきますが、100%確実に成功する方法なんか存在しません。もしあったら今すぐ俺だけに教えてくださいw
もし黄金の成功法則の様なものが本当に存在するなら、それはすぐに世界中に広まって無意味になります
成功には再現性がなく、ひとつのやり方でみんなが勝つことが不可能だからこそ難しい
が、それを逆に考えると冒頭の話、成功の前に必ず大失敗があるという話に戻ってきます

話をめちゃくちゃ単純にして、
サイコロの目で1が出たら勝利だとします。2-6は失敗もしくは大失敗です
世の中では1を出した人をもてはやしますが、2-6を出すと笑いものにされる(もしくはそう思い込んでいる)

1回しかサイコロを振れないとしたらそれは仕方のないことです。しかし人生では何度もサイコロを振り直すことができる
だとしたら、共通した成功法則と言えるものは沢山サイコロを振ることだけです。

なんだそんな当たり前の事かよと思うでしょうが、ここであなたに聴きたい

あなたは人生を賭けた勝負を今まで何回しましたか?

・成功と失敗は同じもの


1度の勝負に着目して勝ちの確率を上げようとするのがふつうの成功ノウハウというやつです。誰もがまずそれを考える
サイコロを振るという行為をメタ的に捉えてみてください
つまり、サイコロを振って勝ったり負けたりするという行動を一連の流れで見てみます

何十回サイコロ振っても1が出ないやつなんかいますか?
その視点で捉えると[勝ち]と[負け]は同じ出来事の一箇所を切り取った結果に過ぎない
本当に心の底から勝ちたければもう一度サイコロを振ればよい。振った数だけ勝利に近づいていく

サイコロで言えば確率は1-(5/6)n乗って事ですよね(合ってるかな?)
1回振って1が出る確率は1/6で約16%ですが
2回振れば約30%、10回振れば約80%です

この視点から考えると失敗という結果自体が成功へのステップに過ぎません
一回目で成功したとしても、次もその次も成功し続ける事はできない
成功して失敗してまた失敗して次は成功。これが繰り返されていくだけです。つまり、

失敗は成功と同じものです

・いやいや、現実はもっと複雑だろ


と思いますよね。確かに実際に会社を起こしたり試合にチャレンジするのはサイコロを振るより複雑な要素があります
努力や工夫で1回あたりの成功確率を上げるべきだ、というのが普通の考えです

では仮にあなたが起業したとして、成功する確率はどの程度でしょうか?
国税庁の発表によると、会社が10年続く確率は6.3%程度です
中にはいい加減な会社もあるでしょうが、基本的には全員がそれなりの努力をした結果の数字がこれです
ビジネス以外の分野はもっと厳しい。プロのスポーツ選手やアーティストを目指すなら成功確率は1%以下が現実ではないでしょうか

もし仮に才能に努力や運が加わって確率を10%まで持ち上げたとしても9割は失敗する
1回の試行でいくら頑張っても勝率を10回サイコロ理論の80%以上にはまず上げられないでしょう
個別の挑戦に最大限努力をする事は前提として、試行回数を増やす事がとても重要なのは分かったと思います

それに、サイコロであれば1回目も2回目も確率は変わりませんが
必死に努力する過程で経験と知識を有効に蓄積することができれば(メタスキルを高めることができれば)挑戦する度に可能性はさらに上昇する

重要なのは前回の失敗を無駄にせず挑戦を続けること
失敗の過程でスキル、精神力、コネクションなどの無形資産を蓄積して再利用することです

・最大の資産は時間×意欲


試行回数を重ねるほど成功に近づく、逆に言えば最悪の事態とは試行できない状況に陥る事です
つまりは時間切れ。試行しないまま時間が過ぎ去ってしまえばゲームオーバーです
そうならない為には今すぐ試行を開始すること。サイコロを振って結果を確かめる事
時間と意欲が最重要リソースです

よって俺の最終結論はタイトルの[今すぐ失敗しろ]に戻ってきます
失敗が唯一成功に至る最も確実な道だからです

・安全地帯の向こうにしか成功はない


ややこしい思考ですみません
自分の場合はベンチャー参加や起業に関わる過程でこの様な思考に至りました
プロジェクト管理にはPMBOKなどのフレームワークがあります
ベンチャー新規プロジェクトの成功確率は3割程度なので失敗でいちいち凹む事はできません
転ばない様にゆっくり進むとほぼ確実に時間切れ(資金ショート)で失敗します
むしろリスクを適切に管理して着実に進む事の方が重要で、小さな失敗を回収しながら進むべきです

そういった学習と経験則を経ないと自分はこの思考を得られませんでした
もっと若い時にアレックス・バナヤンの[サードドア]とかを読んでいればまた違ったかもしれません

試行>失敗>リカバリー>学習>再試行
PDCAを回すって言葉ではよく言いますが人生単位で実行している人はそう多くありません
恥ずかしい、怖いなどの感情に打ち勝つのはなかなか難しい
しかしメタ的に考えれば、怖くない挑戦で得られるものなどないとわかるはずです
安全地帯のその先へ、怖いと思う方向にしか今の自分を超える成功はありません

心配しなくても失敗を繰り返すと本当に転び方も立ち上がり方もうまくなりますw

個別具体の方法論はたくさんありますが。まずは[今すぐ失敗しろ]のマインドセットを覚えておいてください

失敗と成功は同じ物です。成功したかったら今すぐ失敗しろ


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