何も知らずに映画カラオケ行こ!を見た話

2024.1.13

映画が見たくて友達と急遽映画館に行くことにした。
特にどの作品を目当てにとかではなく、ただ映画館で映画が見たくなって前日に予定を立てた。
行きの電車で何を見るか決めようと映画館のホームページを見ていた。
やっている映画の内容と時間を見ながらちょっとずつ数を絞り込んだ。
それでもなかなか決まらず、Twitterで作品名を検索しながらネタバレを踏まないように見た人の感想を調べて決めることになった。

友達と2人で絞り込んだ作品名を検索し、その中で一番気になったのが、「カラオケ行こ!」だった。
決め手はほとんどのツイートに“綾野剛の脚がめちゃくちゃ長かった”と書いてあったこと。
揃いも揃って脚が長いって書いてあるからどんなに脚が長いか気になってしかたなかった。
それが見たいその理由だけでカラオケ行こ!を見ることにした。

結論から言うとめちゃくちゃ良かった。
そして、綾野剛さんの脚は想像以上に長かった。

序盤は男子中学生とヤクザの謎の出会いにファンタジーを感じていたが、聡実くんの学校生活が映し出されることでなんだか現実でありそうな気になっていた。
2人の不思議な関係と紅の歌詞がだんだんリンクしていくのが印象的で、最後の聡実くんの紅で泣いた。
本当に声変わりの時期の齋藤潤くんが聡実をやってくれたことで合唱部の男子中学生の声変わりへの葛藤がとてもリアルに見えて、最後の紅がより強い曲になった気がする。
声変わりという人間の成長を題材にした物語が映像で残るなんてすごすぎる。
もう撮影時期の齋藤潤くんはいないことが尊すぎてそれを余計に感じる。

そしてヤクザと中学生が交わる世界線すごすぎるし、だんだん心開かせ開いていくのが良すぎた。車で送っていったとき、狂児の別れ際の彼氏ムーブに頭抱えそうになった。
大勢の組の人とカラオケで対面したときの狂児の腕に抱きつく聡実くんが可愛すぎた。
でも、なんだかんだ初めてカラオケ行った時にちゃっかりチャーハン頼んでたり、怖がってたのにヤクザたちにめちゃめちゃアドバイスと言いながらキツい言葉投げてるのが強い子で好き。
なんだかんだ狂児には懐いてるし、好きなのがバチバチに伝わってきたし、隣に座る狂児の彼氏感がメロくて聡実くんを特別に思ってる空気が天才だった。あと、たまに出るヤクザ味の迫力すごくて綾野剛さんってヤクザ役合いすぎる。他の作品も見る。絶対。

たまにある、傘とかキティちゃんとかが面白くてセンスが好きすぎた。

見終わって、友達と顔を見合わせて同時に一言大当たり、正解だったと言ってしまった。
映画をそんなに好んで多く見ることはない私は映画でこんなバカデカ感情になったのが不思議だった。
時間があればもう1本映画を見ようかなって思っていたけど、この感情を抱えたまま次を見ることはできなかった。
映画館を出てファミレスで2時間くらい「カラオケ行こ!」の話をした。
そのあと近くの本屋さんに原作を買いに行った。
でも、映画館の近くだからかもしれないが売り切れていた。それでもどうしても読みたくてほかの本屋さんを梯子して、手に入れた。
次の日大学で、友達と原作の話をして2回目を見にいく約束した。

そして1週間後2回目を見に行った。
原作を見てからの映画の見え方が全然違って、原作に出会う前に映画を見たことで2回楽しめてめっちゃ最高の出会いだったのかもしれない。

ひとつ後悔してるのが、1回目の時点でパンフを買わなかったこと。
2回目で買おうと思った時には近場の映画館はどこも売り切れていた。
公式に供給があるみたいなので次は逃さないようにしたい。

「カラオケ行こ!」は音や画面的に映画館で見ることに意味がある映画な気がするから絶対また見にいく。

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