マンガ「ファンキー社長の無観客ライブ生中継」
1968年4月、キング牧師が暗殺され全米で暴動が起こる中、公民権運動にも参画していたソウル歌手のジェイムズ・ブラウンは、ボストンでライブを開催するために滞在しているところだった。
このままではボストンでも暴動が起こる。そう懸念したボストン市長は、ジェイムズ・ブラウンにライブの中止を要請した。
しかしジェイムズ・ブラウンはこれに反論。「ライブをやめれば余計に人々の感情は高ぶり、暴動につながる。ライブは予定通り開催する。そしてそれを、市民が家でテレビで観られるように生放送するんだ」
結果として、人々は家でテレビを観て過ごし、ボストンでは暴動が起こらなかった。
この日のライブは映像が残っている。
……という出来事を元にして、今回のマンガを描きました。
なお、↑はキング牧師が亡くなった翌日のライブ映像で、ジェイムズ・ブラウンのパフォーマンスも神がかっているし、公民権運動の熱量やほとばしる怒りが眼前まで迫ってくるように感じられる。
1:14:56あたりで、ボルテージが最高潮に達した観客たちがステージに上がり、場が一時騒然とする。そこでジェイムズ・ブラウンが警官を制止し「なぜ俺が警官を制止したか、お前たちを信じているからだ」と人種の誇りを説くと、観客たちは自らステージを降り、演奏は無事に再開された。
ぜひご覧になってみてください。
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