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あとは弱火で煮込んで死ぬだけ

 寒いからなのか?(挨拶)

 ◆

 35歳っていう年齢は……うーん。
 老いている。
 ように、本人としては感じる。
 ぼくは男なので、多分女性に比べるとそれでもまだ症状が軽い方だとは思うんですよ。女性ってこう……なんでしょう? 出産という機能が備わっているじゃないですか。これはもうただ機能としてね。全ての女性がそうである必要もないし、それがやらねばならないことではないとは思うんですけれど、それはもう全然別問題として、「やろうと思えば出来る」人にとっては、「そろそろ出産しないと……」とか色々考え始める年齢だと思うんですよ。キリも良いしね、35歳という年齢は。色々考えるんだと思う。
 というかぼくが35歳だから「35歳と言えばー」という話をしているだけであって、こんな悩みは毎年発生する。「25歳と言えばー」という話も、多分ぼくは出来る。今からでも。「20歳ってもう歳だよなぁ……」という感覚を、フレッシュなまま書くことも出来る。何故なら記憶力がいいから。
 だけども今回は、35歳の等身大の話をさせてくれ。
 あのねー……まあなんでしょう、男も色々考えるわけですよ。
 女性だけでなく、男性にとっても、35歳というのは色々考える歳なんだなってことを、最近になって強く思うようになってきましてね。
 いやそういう意味だと、男女関係なく、というか、「ぼく」にとって、35歳という年齢は色々考えるんだな、という話なんですけれど。
 いやさらに遡って……そもそも男女ってなんだよって話ですね。
 ぼくは割と古い考え方をしている人間なので、やっぱり自分の中に確固たる「男性像」みたいなものがあるんですよ。古風というか、古くさいというか、老害というか。まあとにかく、「男に生まれたんだから男だ」という考え方で生きています。でも最近はもう……色々、ね。性に対する認識について色々と語られていますから、その渦の中に飛び込もうという気持ちはさらさらないんですけれども……小説書いたり音楽やったり、完全に文系然とした人生を生きているぼくですが割と脳の方は理系っぽいというか理屈っぽいというか、うーん……「そもそも論」みたいなことを言い出すタイプなので、そういう理屈っぽい部分に則って最初に定義付けをしておきます。
 男性っていうのは、男っていうのは、「精子を出す側」でしかないんですよ。
 もうそれだけ。
 それ以外の区別の仕方はない。
 で、卵子がある性別が女。
 ここに出産や妊娠の必然性はないんですよ。妊娠しない精子を出す人間がじゃあ男じゃないのかというと全然そんなことはない。それは単に個別の機能の問題で、子どもを持たないから男でも女でもないとかそういう話でもない。翻ってみれば、男性器があれば男だし、女性器があれば女という区別があるだけ。
 じゃあ性器がない人間は、とか、両性具有はどうなんだ! みたいな反論も内なるぼくが言い出しますので、それについては「上半身があれば胸の大きさである程度推測出来るだろう」としか思えない。あるいは骨格の違いですかね。生物として、そもそも違いがあるんだから、そうなんですよ。人間の男と人間の女は生物として全く別の構造をしていますから、男女という性別の分け方は、生物としての違いを指しているだけで、そこに特別性は何もない。
 だから性別なんてものは、生き物図鑑とか見てればわかると思うんですけれど、種族の身体的特徴でしかないわけですよ。
 おっぱいが小さいから男! とか、そんなわけないじゃないですか。
 中性的な男の子は女! とか、あり得ないでしょう。
 男性的特徴を持つ人間は男性だし、女性的特徴を持つ人間は女性です。
 それ以外はどうでもいい。
 心なんてものはどうでもいい。
 ……で、ここで「どうでもいい」とか言うと、いやそんなことはない、という反論が内なるぼくから発生するんですけれども、そういう乱暴な意味での「どうでもいい」じゃないんですよ。あのー……なんだろう。
 心は男だ、とか、心は女だ、とか言いますよね。
 違いますよ。
 心はぼくです。
 ぼくだけのもので、二元論でも表せないし、今定義されている性別のどれにも属しません。
 だからそういう意味では、「身体は男だけど、自分を女だと思い込んでいる」という個人がいるだけで、それは性別という区別を越えるわけじゃないんです。そういう人間がいるだけで、あのー……それはあなたの個性であって、なんか、世界全体を巻き込むような話じゃないんじゃない? って思うわけなんですよ。
 心は俺であって、私であって、僕であって、要は自分なんです。
 身体は男で、心はぼくで、それがぼくという人間。
 ぼくの心は、全然男じゃないです。ぼくなんです。
 なんでそこに性別の話を持ち出すんだ……?
 わかりやすいから?
 盛り上がってるから?
 性別の話を持ち出せば色々楽だから……?
 体は男性だけど、心は女性なので、この体のまま女性として生きていきます! いやそうじゃないだろ……なんか、その……なんだろう? お前の心は、お前にはお前個人という人格がないんか?
 いやその、「感覚的に俺に男性器がついていないのはおかしい!」という感覚はわかります。これはね、ぼくは性自認とはちょっと違うグループに属する悩みだと思っていて。そういう……なんだろうな、女性の身体で生まれたのに、生まれた時から自分のことを男だと盲信していて、「俺に男根がないのはどう考えてもおかしい!」という感覚はすごくよくわかるんですよ。「なりたい!」じゃなくて、「いやそうじゃないのはおかしいだろう!」ていうのは、もう感覚的なものですから、わかるんです。
 もしぼくが朝起きて突然女体になっていたら、「いややっぱ違和感すげーわ」ってなるでしょうから、そういう感覚はわかるんですよ。その苦しみも、ある程度は推測出来る。実際の被害は知る由もないんですけれども、その苦しみというか、違和感というか、「自分はこうあるべきなのにこうじゃない」という疑問については、うーん、まあ様々な人生経験によってある程度推測出来る。だからそういう苦しみを抱く人が高いお金を掛けて性転換するとかっていうのは、在るべき姿だとは思うんでうしょ。
 けどなんか……最近違ってないか……?
 最近なんか、「新作ゲーム、どの性別でプレイするー? 俺はねー……身体は男で、性自認は女で、性的嗜好は女! つまり男だけど同性愛者として女のことが好きな人間になるね!」みたいな、超乱暴な例えですけれども、そんな感じしない?
 しない……?
 しないか。
 ごめんなさい。ぼくだけが悪かったです。
 ぼく以外の人は誰も悪くないです。申し訳ございませんでした。

 ◆

 いや急にどうしたんだよ福岡さん、疲れてんのか?
 疲れているというか……陰陰滅滅としているというか……。
 最近、「陰陰滅滅」って言葉を打ち込むと、何故か『鬼滅の刃』が脳裏を過ぎるんですが……さておき、なんでしょうか? 色々考える年齢になってしまったという話をしたいだけだったのに、何故触れなくてもいい話題に触れてしまったのか。
 いや、そういうことでもないか。
 前置きとしてすごくセンシティブな話題に触れてしまいましたけれども、要するに「お前の心の人格は?」みたいな話というか。いや……そもそも心に性別なんかねーって話がしたいわけじゃなくて、最近、ぼく自身がそういう、「用意されたものから選択する人生」を生きているんじゃないかという気がして、急にふわっと陰陰滅滅としてきてしまったんですね。最近と言ってもここ2年くらいのことなんですけれども、この2年の薄いこと薄いこと。薄っぺらすぎて最近だと錯覚しています。
 性自認がどうとかは一旦切り上げますけれども、結構最近苦しんでいることが多くてですね。いやまあ、30年近く自分のやりたいように生きていた人間ですから、最近になってようやく「あ、人生が苦しい……」みたいなことを思い始めただけなのかもしれませんけれども、うーん……要は求められている役割とか、ぼくという人間の生物としての調子とか、そもそも「ぼく」という心が求めている生き方と違ったりしていて、最近なんか、ちょっとだけ……本当にすごくちょっとだけ、人生が苦しくなって参りました。

 ◆

 おいおい福岡さん、あんた全身で人生を楽しむ人間だったじゃないか。
 そうだったはずなんですが……最近ちょっと、それが出来なくなってきた。
 なんなんだろう。時間がないのかな? いや、時間がないんだったら、多分悩むこともないと思うんです。基本的に、落ち込んだり、鬱になったりするのは暇な証拠ですから、どう考えても暇なはずなんです。なんですけれども、最近なんか、色々楽しめなくなってきていて。
 これを分析するに、ぼくは割と「未来」に対して借金するような形で色々なことを楽しんでいた説がある。何か新しいことを始めたり、何か道具を手に入れることに対して、「将来的にこうしようかな」みたいなビジョンを持って始めていた気がする。
 が、時間は有限で、終わりが来る。
 その終わりの片鱗が、最近少し見えてきた。
 死の輪郭が、ぼんやりと目視出来るようになってきた。
 それが多分、苦しいんだろうと思う。

 ◆

 一旦、前置きとして、「死」について話しますか。
 メメント・モリ、「死を想え」という言葉は最近かなり一般化されているような気がしますけれども、ぼくがこれを知ったのは多分中学生になるかならないかくらいの頃だったと思います。当時、ただのギター小僧だった福岡少年ですが、結構人生について絶望していて、なんで生きているのか、人は何故生きるのか、俺たちはどう生きるか、みたいなことを日々考えていました。
 で、最終的に死ぬなら何かを習得したり、苦痛を伴って何かを得ることに対して懐疑的でした。遊ばずに勉強するとか、泣きながらレッスンを受けるとか、そういうことに対してかなり懐疑的だった。何故なら人は死ぬからです。明日死ぬかもしれないのに、その1日1日を無為に過ごすことは出来ないだろうと思っていたのです。
 が、そのうちに「明日死ぬかもしれないのに、死んでる場合じゃねえ」という思考に至ります。切っ掛けは何だったか正確には覚えていませんが、これは多分、高校一年生くらいの頃だったかと思います。高校生になって、「やばい! 明日死ぬかもしれないのに、明日死ぬかもしれない生き方をするべきじゃない!」と思い始めます。これ、意味がわからないと思うので少し解説します。

 そもそも、「明日死ぬかもしれないんだから論」というのは、明日突然事故に遭うかもしれない、誰かに殺されるかもしれない、病気になるかもしれない、だったら今日を楽しく生きて、明日に悔いを残さない人生を生きるべきだ、というぼくなりの死生観です。「明日急に死ぬかもしれないのに、今日という日を我慢すべきではないんだ」という意味合いですね。例えばそう、今日とってもやりたいことがあるけれど、明日にとっておこう……みたいな考えがあるとしますが、明日やるなら今日やればいいじゃん、みたいな。なんで先延ばしにするの? というのが、「明日死ぬかもしれないんだから論」です。
 一方で、「明日死ぬかもしれないのに、死んでる場合じゃねえ論」は、上記の拡張版で、「この自分の行いが自分の死に繋がるのであれば、それは自ら死期を近付けているのだ」という論です。要は寿命を縮めたり、不健康な生活を送ることですね。「今日という日」を満足に、悔いを残さず生きるためには、今日やりきるしかない。一方で、明日来る「今日という日」を満足に、悔いを残さず生きるためには、健康的で活動的で金銭的余裕もなければいけない。
 まとめると、「やりたいことはやる。ただ自制はする」という滅茶苦茶当たり前なことなんですが、ぼくはそういう死生観を高校生くらいの時に身に付けて、学校に行かなくなりました。不登校というか……うーん、感覚的にはただのサボりです。別にいじめられていたわけでもないし、学校に行けば楽しく同級生と話せたし、部活もやっていたし。3年生の時は部長もやっていたし(マジで?)。それはだから、今日やりたいことをやった結果朝起きられなくて、学校に行くのが面倒でサボっていたということに他ならないのです。
 その日その日を悔いなく生きるために、限界まで生きる。
 それがぼくの死生観なんですね。

 ◆

 なんですが……流石にそうも言ってられなくなってきた。
 肉体的な衰えはもちろんありますが、やりたいことが出来ないほどではないんです。ただ、とにかく時間が足りない。あと立場的に——なんだろう、こんな高校生のポエムみたいな文章を書き続けていてアレなんですけれど、仕事人としては、サラリーマンとしては、技術者としては、ある程度の立場にあるんですよ。めちゃくちゃ普通に「あー、35歳のサラリーマンとしては順調ですね」くらいのポジションにいます。自分で言うのもなんですが、サラリーマンとしてごくごく当たり前です。超一般化した例えで言えば、係長とか課長みたいな感じです。最近は定年もどんどん上がっているので若者が役職に就く年齢もどんどん上昇傾向にあるかとは思いますが、まあなんだろう、ほんとただフツーのサラリーマンです。
 だから当然やることも多い。
 資格取らされたりね。
 だもんですから、日々生きていて、「ああ、この調子で40歳、50歳になっていくんだろうなぁ」という感覚があるわけです。日々そんな陰陰滅滅とした思考に雁字搦めにされて生きている。
 いや違うんだ。
 本当はこんな人生を送るはずじゃなかった!
 ぼくはもっと自由に! やりたいことだけをやって! 生きるはずだった!
 そう、ぼくの心が言うわけです。
 そんな一般的な悩みと性自認を一緒くたにするな、と言われれば、そうですね……すみません。と謝ることしか出来ないんですけれども、まあだからぼくの身体を操縦しているぼくという心は、日々すごい違和感を覚えていて、どうしたもんかという気持ちになっているわけなんですね。
 どうしたもんか。
 本当に。
 どうしたもんか、という気持ちになっちゃうから、何をやるにも身が入らないというか。受け入れられちゃえば楽なんだと思うんですよ。ていうかそうするべきでしょうね。もしぼくが、こういう悩みを友達に相談されたとしたら、「いや、今は仕事に専念した方がいいよ。あとあと楽だし」とか言うのかもしれません。
 どうだろう。
 普通に考えたら……まあ、ある程度仕事を頑張って、成果を出して、人に認められて、お金をたくさんもらって、快適な生活をすればいいのかもしれません。でも……快適な生活と楽しい人生って別にイコールではないじゃないですか。
 燃え上がりたいわけです、ぼくは。
 毎日を納得して、それで寝たい。
 なのに最近はそれが全然出来ていない。
 く、苦しい……。
 35歳にもなって、最近ようやく苦しみみたいなことを覚え始めています。

 ◆

 いやもちろんね、今までの人生に苦しさがなかったわけじゃないですよ。
 苦しさというか……うーん、小説を書く苦しさとか、楽器の練習をする苦しさとか、就職に際して技術を習得する苦しさとか、仕事上での苦しさとか、人間関係のいざこざとか、予算がどうの、会社としての展望がどうの、そういうことを色々考えていることに苦しさは未だにあるし、多分今後も続くでしょう。
 でもなんだろう、昔感じていた苦しさとは種類が違うというか。
 ある程度、仕事で感じた苦しさが終わって、何らかの評価に繋がった時は「あー良かった、嬉しいなあ」とか思うんですけれども、その嬉しさの種類も違うんですよね。
 バイトをしていて、給料が入って、その給料でギター買うとか、目標としていたものを手に入れるのとは違う、延々と続く真綿で締め付けられるような苦しさがずっと続いているわけです。
 例えば……苦しみながら小説を書いて、それが認められた時なんてのは、ものすごくハッピーでした。良かった! 頑張って良かった! 俺は報われた! 俺は天才だったんだ! みたいな気持ちになりますし、それはそれでこう……うん、苦しみ自体も、喜び自体も、唯一無二の、「俺の人生」だったわけです。
 が、最近感じている苦しさっていうのは「誰かが代替可能な苦しさ」で、最近得られる喜びっていうのも「既定路線の喜び」なんですよ。言い換えれば、ただの安堵に近い。「何事もなくて良かった」という安堵です。毎月振り込まれる給料も、ただの安堵でしかない。
 何をやってんだろう俺は。
 いやね……それが歳のせいなのかな? って、最近思うようになったんです。ようやく冒頭の話に戻りますけれども、「感性が鈍ったんかな?」って思うんですよ。これはまだ疑いの段階なんですけれども、何かこう……熱くなれない。頭空っぽにして信仰することが出来なくなってきた。しがらみというか、ふいに頭を過ぎる違和感というか。
 なんか色々考えちゃうんですよね。
 これは歳のせいなんだろうか。
 最近寒くなってきたから?

 ◆

 いやーもう……なんでしょか。
 辛いのですよ最近もう色々と。
 ただ……面白くないじゃないですか、愚痴とかって。面白くないからあんまり話さないんですけれども、なんか最近ダメだ……ほんと、ただひたすらに駄目だ。辛い。苦しい。助けて欲しい。
 最近体調を崩したのもあって、精神が弱っているのかもしれませんが。精神というか、体調を崩したことで行動が出来ずに思考する暇時間が生まれてしまったせいで、悪いことを考えてしまうだけなのかもしれませんが。うーん……なんか色々アレだ、ダメ過ぎる。
 なんだろうね、ぼくの精神の基準というか、心が弱ってるなーの基準って、「3時間暇なのに2時間の映画を観る気になれずに3時間無駄にする」状態なんですよ。
 なんか、「これやろっ!」と思ったことを即座に実行せず、だらだらしている間に無為に時間が浪費されていく状態になると、かなりヤバイ兆候なんですよ。楽器で言えば、「この曲練習しよう!」って思って練習に向かえる状態はまだマシなんですけれども、手癖で弾いてるだけになっちゃったり。なんか……その……なんだろう、うまく言えませんけれども、「この時間が無駄になるのが怖くて結果的に無駄に過ごす」みたいなことが増えちゃってて。
 小説が一番わかりやすいかな……。
 なんか、「結局誰にも読まれないのに頑張って小説書いてどうすんの」みたいな感じというか。いやいいじゃん、お前が楽しめれば。お前が打鍵行為自体を楽しめればそれでいいじゃん、と思うんですけれども、そうも思えない状態になっちゃう。「これ、休日使って書いたところで、誰にも評価されないんだろうな」と思ってしまう。その苦しみを乗り越えるのが創作だるぉ!? と言われればその通りですし、それはぼくもわかってるんですが、その境地に至れない日が増えてしまった。
 あ、あうー……。
 お金を使わなくなってるのも、かなりヤバイかなーと個人的には思っていて……。
 なんかその、うーん、お金、貯まってるんですよ。結構このnoteでも何回か言っていますが、「貯金してみっか!」と思って出費をなるべく抑えるようにしていて、月10万円ずつくらい貯金してるのかな? 貯金というかただ使わずに残高の数字が増えている状態ですが、増えてはいます。
 増えてどーすんだよ……。
 いやいや、いやいやいや……わかりますよ。言いたいことは。ぼくも色々わかった上で言ってるんですけれど、お前それ貯めてどうすんだよって日々思うんですよ。加えて、ぼくは金に余裕があると頑張らなくなってしまう。頑張る意味がないから。というかそもそもにして、結婚をするために始めた安定したサラリーマンという生き方が、離婚をしたあとも続いているというのがそもそも狂っていて、なおかつ結婚生活のために選んだ都会暮らしという状況が、離婚をしたあとも続いているというのはマジで狂っている。狂っている上に、都会暮らしでしか出来ないことをしているかというと全然そんなことはない。やっていることは地球上どこでも同じだろというくらい、普遍的な人生を送っている。
 やばいよと。
 お前マジでやばいよ。
 どうしたらいいんでしょうほんと。なんか……どうしたらいいんでしょ。孤独なのかな? 孤独な一人暮らしおじさんだから、寂しさが苦しさを生んでいるのかな? 話し相手がいないから、日々苦しいのかな? その辺もわからないんですよね。別に話したいわけでもないし。でもこの「別に話したいわけでもないし」という発言自体、虚栄心が生み出した戯言の可能性もある。本当はぼくはとても寂しくて、誰かと一緒に暮らしたいのかもしれない。一方で、ひとりで生きていることに別段苦痛を覚えていないような気もする。
 ただただ、何かこう、自分の人生が、自分の意志とは裏腹に稼働している気がする。
 俺の人生とは一体、何なのか。

 ◆

 この感覚が最近すごくて。
 あ、今は俺の人生じゃない……というか、「今の時間は俺の時間じゃない」みたいなことがすごい増えてきた。割合が。
 自分を見失いつつあるんですよ。この話がしたいがために性自認みたいな面倒くさい例えを出してしまいましたが、なんか自分の人生が自分のものじゃなくなりつつある。そういう意味で言うと、むしろ性自認に対してある種の羨ましささえ覚えるんですね。「思い込めばそれでその性別になれる」みたいなレベルまで行っちゃってるじゃないですか、今。それで言えば「ぼくは天才的な創作技術を持っているが、あえてそれをせず、サラリーマンとして日々生活をしているだけなんだ」と思い込めばそれでいいわけで。いやいいんじゃない? そういう設定で生きても。いいと思う。けど自分の心はそれでは満たされないじゃないですか。
 売れない作家志望だけど日銭を稼ぐために働いている。
 いつかビッグなミュージシャンになる予定だけど、日銭を稼ぐために働いている。
 いつか世界的なアーティストになる予定だけど、日銭を稼ぐために働いている。
 いや別にいいんじゃない? 思い込めば。
 いいと思う。
 でも心は満たされないわけ。
 じゃあ俺のこの心をどうやって満たせばいいのか、何をすれば満たされるのかと思って、酒を飲んだり、寝まくったり、暴飲暴食したり、買い物したりするけど、全然満たされない。何をしても満たされない。色々試しましたけれども、ぜんっっっっっっっっっっっっっっっっっっぜん満たされない。
 もう満たされることはないのか……?
 俺は、もうおしまいなのか……?
 あとはじっくりことこと弱火で煮込んで死という完成を待つだけなのか……?
 そういう境地に今、立っているわけですね。

 ◆

 なんか作ればいいじゃん、って思うんですよ。
 小説書くなり、音楽制作するなり、なんか発信すれば? って。
 でも、時間もなく、日々やることはあり、生活もあり、無茶して行動した結果体調を崩したりと、かくも恐ろしい無為な日々が続いている。
 今まではそういう時、耐えていれば良かったんですよ。小学生が中学生になるように、中学生が高校生になるように、高校生が大学生になるように、大学生が社会人になるように。あるいは子どもが大人になるように、飲酒が可能になるように、何らかの耐えを行えば、リセットされる日が来ていた。
 けどもう一生来ない。
 お前の人生に転換期はもうない。
 お前が自ら作り出すしかない。
 わかってはいるんだが……お前が、本当にお前がお前自身で何かを成さなければ、今後の人生は今日の続きなんだってわかってはいるんだが、その決断の日が今日ではないって思うことにして、とりあえずは一旦……って先延ばしにして、そうやって無為な日々を過ごしている間にどんどん生活は続いていって、気付いたら取り返しのつかないことになっているんだなんてことは、わかっているんだ。
 わかっているんだけど、変えられないんだ。
 何をしても満たされない。
 正しい生活をして、仕事をして、お金を稼いで、税金を納めて、固定出費を払い、日用品を買い、食事をして、風呂に入り、睡眠をして、そんな日々を送ることが出来ることに感謝! 圧倒的成長! 安心安全! クラシアン! そうやって思い込むことで日々に満足することは出来る。
 出来るけど!
 健康的な日々を送って!
 無駄な出費をせずに!
 人生の蓄えを増やして!
 日々に何かしらの楽しみを見つけて!
 そんな平穏で温かい人生を送れることに感謝して!
 自分の想像通りの人生ではなかったけれど! 思えばそんなに悪くない人生だったなって振り返ることも出来るのかもしれないけれども!!!!
 違うよ!
 今!
 今この瞬間!
 この瞬間を生きている実感がねえのよ!

 ◆

 それでは「満たされる」について考えますか。
 そもそも「満たされる」とは何か。
 ロジカルに行かなきゃいけない。駄目だよ「なんとなく人生が辛い」みたいなさ、悲劇のヒロインぶった考え方じゃ。誰も助けてくれないんだからさ。いや愚痴を言ってもいいし、苦しみを叫んだっていいさ。わかるよ。おいで。一緒に部屋の隅で蹲ろう。大丈夫。うん。辛いよね。うんうん……わかるよ。俺もそうだよ。このままひとりで暮らして行って、なんか死なないために生活して、人には裏切られるし、誰も自分のことなんか愛してくれないし、死にたいよな。で、悪い酒の飲み方したり、駄目な過ごし方したり、自分を傷付けたり……しちゃうよな。うん、わかるよ。大丈夫だよ。でも俺の方が辛いね!!!!!
 いやそういう話じゃなくて。
 まあ一旦辛さを認めて、弱さを確かめて、その上でその……「満たされる」ってなんだろうね。
 俺は……どうしたら満たされるんだろう。
 やっぱこう、夢中になりたいんだろうね。なんか、頑張りたいんだな。何かに向かって頑張りたいのよ。人気者になりたいとかは違うし……YouTubeで再生数を稼ぎたいわけでもないし。そうやって少しずつリストアップしてこうや。お金がたくさん欲しいわけでもないし……美味しいもの毎日食べたいわけでもないし……どっちかっつーとジャンクフードでいいし……酒も最近、罪悪感覚えながら飲むことが増えたし……小説書いて今更どうこうってわけでもないし……なんだろう。
 なんだろう?
 やべえマジで何もねえかも。
 死ぬのか……?
 あとは250度に熱したオーブンに30分入れて死ぬのを待つだけなのか?
 だってもう35歳じゃん……?
 35歳の一般男性が、今更じゃあ「小説家になります!!」ってさあ……いやなれるんだけどね。小説家には多分全然まだ35歳はなれるんだけど、もうそれはやったしなぁ……ある程度。いやいいんだけどね。小説書けばいいんじゃないっていう説はある。でももうライフワークみたいな趣味になってるから、全てをかなぐり捨ててでもやろうっていう熱い思いがあるかというと別で……。
 今からバンド組んでデビューとか、弾き語りでCD出します! というわけにもいかないし……じゃああと何? 俺には何かあるのか? もう何もないじゃないか。いや何もないのが普通なんだよ。みんなそうやって、自分に出来ること、出来ないことに折り合い付けて人生をやってんだよ。だからさ、もうそろそろ大人になって、安定した人生を歩んで行きなよ。

 ◆

 うるせー!!! 安定はしてんだよ!!!
 安定感の度合いで言ったら世の中の上位20%くらいに入るくらい安定してるわ!!! 気力さえあれば戸建てだって買えるわ!!! 社会的信用だってあるわ!!!
 明日死ぬかもしれねえのに死んでる場合じゃねえから安定してんだよこっちは!!!
 そうなんだけど。安定はしてんだけど。
 生きている実感がない。
 じゃあもう死ぬか。
 死んだらこの苦しみからも解放されるか?
 とかも思うんですけれども、まあぼくの人生には色々な「論」があるんですけれど、それとは別枠で唯一と言ってもいい絶対的なルールがあって、それが「絶対に死なない」なんですね。これはもう理由とかない。死んじゃダメ。絶対にスイッチはオフにしない。なんでか? とかじゃない。死なない。絶対に死なない。絶対に自分から死に向かわない。俺みたいなやつは絶対に魅入られるから。
 だから絶対に死なない。
 なんとかして生き抜いてやる。
 苦しみとかてめえぶっ殺してやるからな。どんな卑怯な手を使ってでも生き抜いてやる。かかってこい。
 そういう精神なんで死ぬわけには行かないのでなんとかして楽しく生きるしかないんですけれども、いやー……駄目だ。色々試したけど駄目だ。
 ていうか、色々試してる時点で駄目だ。
 なんかこう、間違ってる気がしてきた。
 いやね、その……生活を一変させよう、というほどでもないんですが、なんか日々怠惰な感覚が続いていたから「今までと違ったことをしないとこの先生きのこれない」と思っていたんですが、うーん、効果が薄い。駄目だ。
 認めざるを得ない。
 駄目だ。
 健康志向な生活とか、運動をするとか、朝活するとか、普段行かない場所に行くとか、色々試したんですが……駄目だ、向いてない。向いてなかったと認めざるを得ない。
 俺の心は俺のままだ。
 何か変わると思ったんですよ、今までと違う生活をすれば。この心のモヤモヤも晴れるんじゃないかって。生活を強制的に変えれば、何か得られるんじゃないかと思ったんです。でも駄目だ。詰んだ。終わりです。

 ◆

 話のオチとかないですよ。ただ思いついたことを書いているだけなので。
 ただまあ……いよいよヤバいなと。この状態は結構長いこと続いてはいるんですけれども、そろそろヤバイなと。いやその初期の「ヤバいな」の時が、1年……ちょい前くらいか? あって。で、その初期の心のヤバイ頃に色々変えたんですよ。病院行ったり、運動したり、居酒屋を控えたり、生活リズムを変えてなんかこういい感じに生きようみたいな気持ちになったんですけれども……駄目だ。
 駄目かもしんない。
 これ向いてねえかも。
 ていうかその……「こうすればいいはずだ!」みたいな考えの元で何かを実践することで、逆にやりたいことが出来なくなってるのか……? いやそんなはずはないんだけど……やりたいことがないから変えようと思っているのに、やりたいことを押しのけていた……? 馬鹿な……タマゴが先かニワトリが先かみたいな話になってきた……。
 どうしたらいいんでしょう本当に。
 今や当たり前の言葉になりつつある「推し活」ですが、みんなそういう、自発的に何かが出来ないから他者を推すことで擬似的に自分の人生を豊かにするという方法を選択しているのか……? この「推し活」、別にアイドルとか配信者とかに限らず、アサヒのロング缶片手に野球場で暴言吐いてるオヤジもそうだと思うんですよね。あるいは大昔から、著名なピアニストの演奏会に行って気絶するような人たちもそうかもしれない。
 そういうことなのか……?
 俺は他人に興味を持つべきなのか……?
 誰かを推すべき……?

 ◆

 性違和、とはまたちょっと種類は違うかもしれませんけれど。
 そういう意味だと「俺は何かする側だ」という自己認識があるから、誰かを推すことにすごく違和感があるんですよ。心の違和感。いやもちろん、好きな作家、表現者、等々はいます。いますけれども、「推す」ってほどではない。ファンってほどでもない。でも今までの思考を結合させてみると、ぼくは「作家という自己認識だが、実際は読者でしかない」という状態なのではないか。
 く、苦しいー!
 違和感がすごいー!
 本を読むのはもちろん好きですよ。配信を観るのも好き。映画も好き。だけどそこに推しやファンという概念がない。誰それのフォロワー、という感じじゃない。だから違和感がものすごい。
 この違和感を拭い去るためには、もう何も考えずに日々暮らすしかないのか。
 乖離がすんごい。
 この乖離がすごい2023。
 虚無が過ぎる。虚無虚無プリンになっている。
 うあー……助けてくれぇー……。
 でも誰かに助けられる問題でもないんですよ。空から5億円降ってきても多分助からないと思う。
 本当にあとはレンジでチンして死ぬだけなのかもしれない。
 日々なんか……日々、つまんねーな、退屈だな、やることねーな……という感じで生きるようになってしまっている。
 違和感がすごいー!
 苦しいよぉ!

 ◆

 だから何するって話でもないんですが。
 なんかもう、最近ほんと、ヤバイ……ヤバイから、どうしようねってだけの話なんですけれども。どうしたらいいんだろ。
 今が転換期なんだよ!
 自分で変えるしかないんだよ!
 いやわかってるんだけどさ……その言葉は知ってるんだけど、実感はないのよ。自分で変えたことがないからさ。
 言葉だけは思い浮かびますよ。これでも小説を書く人間ですからね。
 いやまあでもこれは……その、なんだろう……ぼくは経験ないですけれど、例えば俳優の人生について考えたりするんですよ、たまに。映画をよく観るので。
 成功している俳優を観るじゃないですか。で、その人たちは今どんなことを考えているんだろう? とか思うんです。成功して良かった! 人生楽しい! なのか、安アパートで暮らしながら、俳優になることを夢見て仲間たちと共に過ごしていたあの時代が一番楽しかったな、なのか。
 夢中になって目標に向かっていた頃が一番楽しかったのか。
 だからまあ、そう、目標がないんだな、今の人生には……けど今から目標を立てるにも、「もう35歳か……」という思考が邪魔をしてしまう。
 肉体的にも、精神的にも。
 でもつまらないし。面白くないし。気付いたら90歳だった、くらいの方が絶対人生は面白いわけで……。

 ◆

 なのでなんとかしようとは思います。
 結局その、記憶に残らねえ日々を最近過ごしてる感じがするから、駄目なんだと思います。毎日、今日が終わるのをただ待っている。明日が来るのをただ待っているけれど、明日を待ち望んでいない。
 いつから、明日が来るのが楽しくなくなったんだろう。
 どうして、今日が終わるのが悲しくなくなったんだろう。
 そんなことばかり考えてしまう。
 達成感に包まれて布団に入って眠ることもない。
 また活動が出来る明日を喜ぶこともない。
 何かに追われ、何かを負わされ、ただ続く生活の輪郭をなぞっている。
 ガラス板越しに見る世界は楽しさと活気に満ちていて、今まではそれを見ているだけで満足だったのに、今となってはそれらを目にするだけで気落ちしてしまう。
 若くなくなってしまった。
 もう、世界の中心は自分ではなくなってしまった。
 であれば、せめて迷惑にならず、誰かの負担にならないように、静かに生きよう。そして、律儀に、真面目に、暮らして行こう。

 ◆

 いややっぱやだー!!!!!!!!!!!
 向いてないもの!!!!!!!!!!!
 向いてない!
 違和感がすごい!
 自己認識の違和感がすごい!!!!
 まあこれが同等かっていうと全然違うとは思いますが、そういうなんかその「こうあるべきだけど、そうじゃない」という違和感は理解出来るので、男性に生まれたけど自分は女性だと思ってしまう人の気持ちとかは理解出来るんですよ。なんの話でしたっけ? ああそう、だからその、自分という存在の自己認識というか。
 邪魔するんですよ、内なる俺が。「お前、いい年なんだし、もうやめれば? その……はしゃいでる感じとか。いい大人なんだし。いつまでもゲームやってギター弾いて、ってわけにも行かないでしょう」って言ってくるんです。
 うるせー!!!
 好きにさせろ!!!
 じゃあお前責任取ってくれんの!? なあ!! ていうか責任って何!?!? 俺が平穏無事な生活を送っても全然満たしてくれなかったじゃねーか!!!!
 黙れ!
 好きにさせろ!
 好きに生きさせろ! 俺を!
 お前を!
 好きに生きろ! 頼むから!
 愚痴愚痴言うな! やりたいことやれ!
 満足して寝ろ!
 今日を楽しんで寝ろ!
 疲れ切って思いっきりすやすや寝ろ!
 YouTubeばっか見るな!
 SNSばっか見るな!
 やりてーことやって寝ろ! 飯食え! アホ!

 ◆

 まーちょっと……一旦休憩しますわ。
 なんかちょっと駄目になってた感じあるから、少し休憩して……うん、まあ仕事もあるから休憩なんて全然出来ないんだけど、ちょっと休憩というか小休止して、またなんか……なんかしたいな。義務感じゃない何かを。
 義務感がね、すごいんすよ。
 小説書くにも。
 ギター弾くにも。
 義務感……まあ義務感か。「俺にはこれがあるから」という義務感? 使命感? なんか……なんだろう。「やらなきゃ」みたいな感じ。やっぱ義務感かなぁ……そういうのが最近すごいある。「せめてこれはやらなきゃ」みたいな。
 やめようや、そういうの。
 いいよ、お前が今からメンズフィジーク出場を目指したってさ。
 誰も止めないよ。
 お前の人生なんだから。
 だけどせめて、笑ってほしい。
 どんな選択をしたっていい。だけど泣かないで。苦しまないで。報われなくたっていいから、せめて毎日笑顔で暮らしてくれればそれでいいから。
 不健康だっていいさ。
 多少羽目を外したっていいさ。
 何か、楽しめることが見つかるといいね。

 ◆

 まあそんな感じの……35歳の等身大の愚痴でした。
 いやマジでどうすんだろね今後。ちゃんと生きて行けるんだろうか。
 まーでもなんか、うーん……SNSでうだうだ言わなくなってからというもの、ぼくは割とSNSでうだうだと私生活を呟くことで自制心を保っていたのかなー、という気もしたので、SNSでの発信をもう少しした方がいいかも。
 あのー……ほんとね、やばいんですよ。一人暮らしだし、金は無駄にあるし、顔を合わせる友達もいないから、生活がゴミクズになるの。やばいのよ。誰も止めないし、誰にも見せないからやりたい放題だし。
 これもちょっとやばいなーと思うのでね……なんか、改善じゃないけど、SNSに「今日はこれを食べたよ!」とか言うくらいはした方がいいかも。
 そうすれば少しは見栄を張って真面目な食事を採るかもしんないし。
 とは言え35歳だしなー……35歳のおっさんの生活をアレしたところでなー……。
 いや!!! そういう思考がそもそも悪い!!!
 最初から諦めんな!!!
 ていうかもうやめよう。年齢とか。やめよう。
 生き方だろ。
 35歳という型にハマろうとするな。
 35歳を超えろ。40歳になれ。
 最初にお前が出てくる人生を生きろ。
 肩書を越えろ。冠くらいになれ。
 まあそういう感じでちょっと最近ダメだったので、自制心という名のリミッターを解除して攻撃力2倍になってみようかと思います。
 ゴン、お前だったのか。機械族だったのは。
 とにかくなんだ……うーん、ちょっと保守的というか、オールドスクールな生き方で2年くらい無駄にしてしまった感じがあるんですが、あと70年無駄にするよりは良かったんじゃないかという感じで、こそこそ色々戻して行こうかな……と、思います……。
 駄目っぽい。このままじゃ。
 なんかしないと。
 思いつくことほぼやり尽くしたけど、駄目だった。向いてない。
 俺は俺らしく行こうよ。
 お前はお前らしく行けばいいよ。
 山で暮らせ。
 俺はたたら場で暮らす。

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