見出し画像

8月27日

 昨日、仕事終わりに中途半端に爆裂睡眠をかましてしまったため、0時から6時半くらいまで起きていた。
 起きていて何をしていたかと言えば、『リコリス・リコイル』の8話を見たり、DTMでドラムの修正などを行っていた。あとは夜中にコンビニに行って、ちょっと甘い飲み物を買ったり。夏の金曜夜ということもあって、繁華街は非常な賑わい方をしており、女性が酔い潰れて地面に寝転がっていて、それを連れの男性が困ったように介抱している、というような姿も見られた。コンビニに行くまでは徒歩1分にも満たない距離なのだけれど、必ず異国のおばちゃんに「オニーサン、アソバナイ? イコーヨ、オニーサン」と声を掛けられるくらい治安が悪い街である。そう言えば僕がこの街に越してきてから、24時間営業の居酒屋が2軒ほどオープンしている。こんなご時世でも人の欲望には限りがないなぁ、と思うばかりだ。というか、こんな街に住んでいて未だに僕が健康というのも、不思議な話である。

 ◆

 今日から『ONE PIECE FILM RED』の入場特典で「4/4巻」がもらえるということもあり、朝9時のIMAX上映の会を事前に予約していた。が、上記したように6時半くらいまで起きていたので、寝るかどうか非常に迷った。休日は楽しみたい派閥の僕と、今週も割と忙しかったから体力的に休みたい僕もいる。しかし行かなければ後悔することは目に見えている。というわけで、6時半から8時まで1時間半ほど仮眠を取り、起床して支度だけして、8時半くらいに家を出た。
 家の目の前にJRA(場外馬券売り場)があるのだが、土曜日の朝は常に行列が出来ているので観ていて面白い。「ネットで馬券を買う」というシステムに迎合出来なかった類の人が並んでいるのだが、本当に「どこから湧いたんだ!?」というくらい、大勢の方が列をなしているので、なんというか、「人ってたくさん生きてるんだなぁ」という不思議な気持ちになる。
 徒歩圏内にデカいシネコンがあるので、10分くらいで到着。普段、映画は基本的にレイトショーしか観ないので(安いし空いてるしいいことずくめ)、休日のアサイチはとても久しぶりだったが、「ザ・シネコン」という感じの混み方をしていた。チケットの発券だけで5分くらい待ったし、ポップコーンを買うのにも10分くらい待った。9時上映開始にも関わらず、劇場に入れたのは9時を回っていた。もちろん、映画は予告編があるので多少の遅れでは観劇に影響はない。というか、本編が開始されてもまだ人が入ってくる様子があった。これは「遅刻」というよりは、「アサイチ上映はフードコーナーが激混みするからどうしようもない」事象だろうな、と思った。

 ◆

 トップ画像にも載せているが、「4/4巻」は無事にGETできた。内容については特に触れないが、一点だけ。その前に言い訳もしておく。
 オタク界隈ではよく、他者と意見が合わないことを「解釈違い」とか言ったり、関係性の力関係について食い違いが起こると「逆カプ厨」などと言ったりすると思う。これらは全て信念の元に発されるモノだと思うので、「自分の中に確固たる信念があるから、他者への怒りが発生するんだな」と傍観することが多い。「他者を許容出来ないほど入れ込めるなんてスゴイ」というか。僕はそう、ほとんどの二次創作物を美味しくいただけるタイプのオタクなので、「こうじゃないとダメ!」みたいなハマり方はほとんどしない。自分で言うのもなんだか、割と作品愛が博愛的で、悪く言えばそこまで熱心なオタクではないのだ。というか、そもそもオタクではない。世間一般からすれば、多方面に対して興味と知識があるだけの、普通のポジションにいると思う。
 が、今回『ウタ』に関してはこちらの日記でも語ったように、情緒を破壊されている。

 なので、分類的には「夢男」状態になっているのではないかと思う。ウタのことが好きだ! うおおおお、結婚してくれ! くらいのノリと言っていい。にも関わらず、巷に溢れる、主人公ルフィとウタのカップリングものなどを見ても、「解釈違いだ!」などとは思わないし、否定的にもならない。自分もウタが好きだし、ルフィとのカップリングも楽しめる。ルフィ以外のキャラクターとのカップリングがあっても、別に不満はない。そう、僕は「確固たる信念を持ってハマっていない」のである。上記したように日記であんだけ騒いでいても、どこか冷めたところがあるというか、「所詮漫画だし」という気持ちがどこかにある。
 否、どこかにあった。
 が!!!!!!!!!
 映画をもう一度観てきて!!!!!!!!
 今回、「4/4巻」を読んで!!!!!!!!
 俺は自分を捨てることにした!!!!!!!!
「ヒロインレース独走」とか「無から生えてきた正妻ポジを約束された女」とか散々言われていて、「みんな面白いこと言うなぁ」くらいの気持ちだったのだが、「4/4巻」にある、ウタのプロフィールシートに書いてあった内容を読んで、「こりゃあ夢男してる場合じゃねえ、全力だ!」という気持ちになった。その気持ちになった瞬間、僕の中に、それ以外の思想に対する嫌悪感というか、そうしたものを出来るだけ目に入れたくないという感情が芽生えた。これがいわゆる『地雷』だろう。まあなんだろう、主人公とヒロインという王道カップリングものを読むのは楽しいのだけれど、主人公以外の人間とウタが楽しそうにしている創作物などを見た時に、一瞬ではあるが「お前は何も分かっちゃいねえよ」という不遜な気持ちが発生するようになってしまった。「どう作品と向き合ったらそんなこと考えるんだ? おめえ、頭おかしいんじゃねえのか?」みたいな。過激派である。
 僕は本当、自分のことを、割となんでも美味しくいただけるタイプの温厚な人間だと思っていた。しかし、今となっては「ここにこう書いてあるだろうが!!!!! 正史をちゃんと読む読解力もねえならファンなんかやめちまえ!!! 俺は正当な読者だぞ!!!!!!」という気持ちにしかならない。ああ、ウタよ、お前は俺の尊厳すら奪っていくのか。そうなのか。でもそれでいい。俺のような一個体を個として認識することすらせず、ただ幸せになって欲しい。なって欲しかった。それはそれとして、劇場で観る、その場に〝居る〟ウタの破壊力は、全ての二次創作物も空想をも打ち砕くものがあった。もしかしたら、ワンチャンもう1回くらい劇場に足を運ぶかもしれない。僕が同じ映画を劇場で何度も視聴することなんて、本当に稀なのだ。僕は今、オタクになろうとしている……。

 ◆

 数日前に『ウタの歌』というアルバムを買って聴いていたので、劇場で知っている曲が流れる喜びも覚えた。最初に観た時は「劇中歌」としてしか認識していなかったが、二度目の観劇はもはや「ライブ参戦」状態だった。今回の映画は「ウタの初ライブ」が舞台となっていて、その様子は全世界に同時中継されるというシナリオになっている。それ故、我々が劇場で映画を観ている構造そのものが、「ウタのライブを中継で観ている観客」として整理される。上手い仕組みだ。正直、記憶力には自信のある人間なので、同じ映画を何回も観ることは苦手なタイプだったのだけれど、ことこの映画に関しては『ライブ参戦する』という楽しみ方が出来るので、単純な『映画作品』としての評価とは別軸で楽しむことが出来た。
 僕が中高生、あるいは20代前半くらいで創作意欲に溢れていたら間違いなく二次創作を量産していたと思うが、もはや『ONE PIECE』という作品に対してはそういう付き合い方をしていないので(大半の人間関係よりも付き合いが長い)、軽率に二次創作をすることはないだろう。近いうちに、劇場版のノベライズを購入して読もうと思っている。完全にオタクだこれ。どハマりしすぎだろ。

 ◆

 11時頃に観劇を終え、帰宅。帰宅したあと、予定していた靴のメンテナンスを実施した。

REDWING beckman 9411

 一応社会人としてビジネスシューズ的なのも持ってはいるが、日常的に履ける靴としてはこの靴一足しか持っていない。夏だろうが冬だろうが、変わらずこの靴を履いている。2021年の1月に購入してから、ずっとこれを履き続けている。レザーブーツは1日履いたら1,2日は革を休ませた方が良いという知識は知っているのだが、まあ僕は「毎日履いても大丈夫」という堅牢性に惚れてレザーブーツを選んでいるので、許容して欲しいところだ。

 1年と7ヶ月履き続けたオリジナルのシューレース(画面上部)と、新品のシューレース(画面下部)の比較。よく見ると、もう紐がちぎれ掛けているのが分かると思う。これは蝋引きしてあるのでかなり耐久性は高いのだが、それでも流石に毎日締めたり緩めたりしていると消耗していく。色味も多少赤くなっているのが分かると思うが、これはメンテナンスの際にシュークリーム(お菓子ではない)を塗る際に付着してしまったものだ。本来ならメンテナンスの際には紐を外すべきだが、横着しているので紐にも着色してしまっているという図。もちろん気に入っているので大事にはしたいのだが、あくまでも「実用品」なので、その辺のバランスは許容されたい。

メンテナンス後

 ブーツのメンテナンス、というか、修繕方法には色々種類がある。「保湿のみ」とか「補色するだけ」とか「つや出しする」とか。僕はあくまでも「長く使いたい」という目的のためにメンテナンスをしているので、あんまり「つや出し」には興味がない。どこかにぶつけたりして色落ちした部分を補色するとか、乾燥した部分(特に靴裏)にミンクオイルを塗って保湿するとか、その程度。なので、メンテナンス自体は1時間くらいで終わったかと思う。
 1年7ヶ月、ほとんど毎日履いてもまだ靴底には余裕がある。オタクっぽい話をしてしまうが、僕が履いているのは「beckman 9411」というモデルで、前身は「beckman 9011」というモデルである。外見上はほとんど変化がないのだが、古いモデルは靴底が「ウレタン製」で、新モデルは「ラバー製」となっている。端的に言って、耐久性が上がったのだ。
 このブーツ、地味に高いので(大体5万円くらい)、どうせならより堅牢なものをということで新モデルを購入した経緯がある。そのおかげで、靴底(特にかかと部分)はほとんど減らずに過ごせている。あと1年ほど履いたらきっとRED WINGに修理依頼をしなければならないのだろうけれども、それまではとりあえずブラッシングと無色クリームでの保湿、たまにヴァーガンディ色のクリームで補色するくらいで大丈夫だろうと思う。感覚的に、大体2年に一度のペースでシューレースも交換が必要そうだと分かったので、お金に余裕があるうちに、予備のシューレースも買い込んでおきたいところである。
 参考までに、購入してすぐの勇姿も載せておく。約1年半履き続けると、こんな感じでくたびれてくるわけだが、これもまた味だね。

 ◆

 靴のメンテナンスが終わってからは、ほとんど寝ていた。午後1時くらいから午後4時くらいまで寝て、NETFLIXで映画を観たり、ご飯を食べたり、DTMの調整をしたり、ギターを弾いたり。で、午後7時くらいから午後10時くらいまでまた寝て、起きてご飯を食べて、これを書いている。午前中にほとんどエンジョイしてしまったのでこんなもんかという感じだが、休日の在るべき姿という感じもする。

 ◆

 これからふやけるまで風呂に入って、明日は電車に乗って少し遠出の予定。遠出と言っても、1時間程度の移動か。
 あとは小説を書いたり、DTMをしたり、仕事関係で調整メールを打ったりしているうちに日曜日が終わる予定だ。なんだかんだで毎週楽しんでいるし、本当に好きに塗れた人生を送れているので、人生は絶好調を維持し続けている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?