時計としてのカメラ

《の》の効果には、「〜の〜」という「所有」あるいは「帰属」の働きがあり、それとともに、「比喩」を補助する役割があると考えられる。例えば、「〜のようだ」の中にある《の》などが挙げられる。そして、同音意義性は、言葉が駆動する意味の体系の運動を作動させる。例えば、「覗く」と「除く」との違いなど、時間の流れと言葉を交わす流れを同期させていなければ、この同音意義性は、校正の対象にしかならない。このような連動性は、時計によって可能になる。そして、時計が流れさせる時間から、カメラの技術的な到達により、直ちに画像を得られるようになった為、カメラが流れを産み出す時間へと変遷している。つまり、時計がカメラとなり、カメラが時計となった。即座に転送されうる画像の獲得によって「カメラの時間」から「時間のカメラ」へ、、、

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