オーディオレビューその① ag TWS08R
唐突ですが自分が実際に使っているガジェットのレビューを書いていこうと思います。ふぇいです。
初回からマニアックなものレビューしても需要が無いと思うので最初は1万以下で買える完全独立型ワイヤレスイヤホンから始めていこうと思います。
ag TWS08R
円形のボディからちょこんと飛び出たでっぱりがかわいいワイヤレスイヤホンです。同じようなデザインエッセンスを取り込まれたイヤホンにはJabraのEliteシリーズがありますが、どちらも耳へのフィット感が高く、イヤホンが耳から飛び出て見える不自然さが全く無いのが特徴です。
ag(https://www.a-g-japan.com/)は日本のオーディオブランド「final」を擁する株式会社 finalが大手ブランド向けの受託開発で培った経験を生かし、めったに出会えない優れた製品を手の届きやすい価格で実現するブランドとして誕生したブランドです。
final自体は1974年から続く老舗ブランドで、最近ではA3000/4000というハイレゾ対応ながら価格が1万円を切るという非常にコスパの高いイヤホンを輩出し、各コンテストを総なめにして話題になりました。
agのラインナップは全てワイヤレスモデルでの展開になっていて、価格も一番高いモデルで15000円を切るなど手ごろな価格になっています。
TWS08RのスペックはBluetoothのバージョンは5.0、コーデックは高音質低遅延のaptXに対応しています。
バッテリーの持ち時間は音楽再生時にはイヤホンのみで約7時間持ち、ケースで充電を行えば28時間使用することが可能です。実際に使っていても1日平均2~3時間使って2週間に一回充電すれば事足りているので、公式値はほぼ正確な値だと思います。
価格は税込み7980円と、ワイヤレスイヤホンの中ではかなり安い方です。
ダイレクトショップURL
(https://final-audio-design-directshop.com/fs/final/AG-TWS08R)
カラーバリエーションはBLACK/BLUE/CREAMの三種類
音質・使い勝手
まず音質についてですが、final監修の文言は伊達じゃないです。
同クラスのライバルで追随を許さないほどの音質で、比較対象を無理やり上げようとすると2万円台のイヤホンで初めて相手になるレベルです。しゅげ
音の性質としては原音忠実ではなくかなり彩りを持った音で、カジュアルに音楽を聴くのには聞き疲れないですし楽曲のジャンルも選ばないので、The優良生ってイメージのキャラをしています。
エイジングしなくても最初から綺麗な音が出ますし、イコライザー調整いらずで使えることも考えるとワイヤレスイヤホンの入門機や外出用のオトモとして最高の逸材なのではないでしょうか
使い勝手に関しては本体とケースが粉雪塗装仕上という特殊なカラーリングになっており、指紋や汚れが付かず掃除も簡単、触り心地も優しくて滑りづらくて良い事しかありません。
ボディは丸たくて小さめですが、ケースから取り出したり耳から外したりする上で全く気にならず、装着感の良さと見た目の良さと取り回しの良さを全て兼ね備えることが出来たんか…と本気で驚いたくらいです。
そして何よりも装着感の良さ!!これを使う前まで使用していたワイヤレスイヤホンがJabraのELITE 65tで、購入の決め手がその装着感の良さだったのですが、TWS08Rも同じような、むしろサイズを考えれば上回るほど付けていてとてもしっくりきます。
ノイズキャンセリング機能が無くても音を集中して聴ける程度の遮音性がある辺り、耳へのフィット感自体かなり高いんだと思います。
公式サイトの画像より
その形状のおかげで前から見ても横から見ても見た目の違和感は全くありません。
気になるところ
気になるところ、というか音や装着感が良すぎて相対的に価格相応な面が悪く見えてしまう点についてですね。
まず一つ目が自動で接続解除する機能についてです。
ワイヤレスイヤホンは基本的に耳から外した時やケースに戻した時自動的に接続が切れる機能を持っていますが、TWS08Rはケースに戻した時に接続が切れるようになっています。
ですが、この機能の設定がケースに戻した時ではなく、「本体の充電が開始された時」接続が解除されるようになっているみたいです。
つまりどういうことかと言うと、
ケースの充電残量が無い、もしくは充電端子が上手く接続されていない場合、接続が解除されずずっと繋がったままになってしまいます
普段使っていてイヤホンの接続が切れていないなんてことはまず無いですし、ケースに戻していちいち接続が切れているか確認することなんてまずありません。Bluetoothのバージョンが2.0やその前の頃の安いイヤホンだと接続が切れてないことが多々あったので確認していましたが、その習慣は機器が良くなるにつれて忘れていってしまいました。
使っていなくても繋がったままだと充電は少しずつ減っていきます。TWS08Rは待機時間は70時間と長めですが、あくまでもフル充電した状態での数値であり、数時間放置してしまえば充電は10%程度減っていてもおかしくありません。
また、逆を突けばケースに戻しても接続が解除されていないということは、イヤホン本体はケースに戻しても充電されていないということです。イヤホンは待機状態で放電していてかつ充電がされてないんですから、次使おうと思って出した時には充電残量が少なくて使えないという不幸が待っているわけですね。つらいですが自分は既に3回ほどやらかしました。
二つ目は本体の充電残量が無くなった時にイヤホン同士の接続が切れてしまう症状です。
TWS08Rには左右別々のBluetoothチップが搭載されています。
どういうことかと言うと、一般的な左右独立型のワイヤレスイヤホンはどちらか片側にBluetooth受信用のチップが搭載されていて、反対側は別の受信機能を使って左右から同じ音が出るようになっているのですが、TWS08Rは両方ともBluetooth受信用のチップを搭載することで、どちらか片方だけ接続して音を出すことが出来ます。いわゆる「片耳モード」ですね。そのため、最初に使う時に左右のイヤホンをペアリングする必要があるのですが、これが本体の充電が切れるとリセットされてしまうみたいです。
また再設定すればいいだけなのでそこまで大したことでは無いのですが、一つ目に上げたようにケースの充電が無くて接続が切れず、本体のバッテリー残量が0になってしまった時、何故か接続が切れてなくて充電が無くなり、充電して繋ぎ直したのに片方からしか音が出ないとなって大変焦ります。焦りました。これが本体の不具合なのか仕様なのか分かりませんが、知っておかないと外出先でパニックを起こす原因になってしまうので注意が必要です。
写真には接続機器に「TWS08R_R」とありますが、
もちろん「TWS08R_L」という表示も出ます。
総評
イヤホンとしての出来は言うまでもなく最高に良いです。これに匹敵するのは同社の味付けが違う別モデルである「COTSUBU」か、「TWS07R」くらいでしょう。この3機種に関しては好み次第で選べばいいと思います。
しかし、ハード自体の出来はやはり価格相応と言ったところでしょうか、普段使っている分には問題無いですが、細かいところでどうしても使い勝手の悪さが出てしまいます。
ですがやっぱりイヤホンは音が命なので、そういう意味ではオーディオ初心者から沼にハマってる人のサブ機としてまで幅広くオススメ出来るイヤホンですし、何買えばいいか分からないならとりあえず買って試してみる価値はあると思います。
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