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水仙の果て

あったらノベルズさんの新しい試みになるんでしょうか。
『テキトーな一小節を置いたら誰かが引用RTで架空タイトルや内容を書き足してくれる』
前後の内容と、それに相応しいタイトル考える。
話の組み立てが苦手で、ネーミングセンスが欠けている自分にいまいち出来るか分からないお題ですが取り組んでみましょう。

で、出された一小節がこちら。

素敵な一小節

どことなく切なさを感じてしまう一小節。
これから前後とタイトルを考えるってことですよね?
んー。最初の「かなわない」を「叶わない」と「敵わない」とするか。
敵わないなら、アクションものの一場面になりそうだし。
叶わないなら、恋愛ものとか、ファンタジーものの一場面になりそう。

とかウダウダ考えてみました。

ワンピースのゾロとくいなっているじゃないですか?
パッと出てきたのは、あの関係。
小さい頃に同じ剣道道場に通う男の子と、女の子。最初は女の子の方が強かったけど、身体の成長に伴い、男の子に勝てなくなっていく。
それを悔しく感じてしまう関係。
まず、これが一小節前の部分。つまり、前提となる部分。
「敵わないなら」解釈で。

せめて、君の傷に?
一矢報いる的なやつでしょうか?
君に消えない傷跡を作ることで、
自身の強さの証明を残す的な?
パッと思いついたのですが、ちょっと理解できない心理ですよね。私も何言ってるか分からないです。はい。
その心理に至るまでの描写に説得力が必要となります。自分はここが出来ないので小説家にはなれないでしょう。
とりあえずは、
舞台設定は江戸くらい?
剣を握ってから一途に「強さ」を求める少女。
彼女は天才と呼ばれていた。
しかし、ある少年によって、それは変わる。
彼は最初は負け続けていた。ただ、彼は諦めずに努力し続けた。
一般的な大人を2、3人相手にする彼女の力量を見ても、それでも諦めずに。元服後、彼女はその道場の師範となる。
彼は元服後も変わらず努力を続け、その努力は身を結ぶ。
それは彼女にとって初めての同い年への敗北。
それと男性と、女性の性差を感じる刹那。
一途に強さを求め続け、天才と呼ばれた彼女の挫折感は大きかった。一時は剣を捨てようとも思った。
しかし、握れずにはいられない。これで生きてきたから。これに生きると決めたから。
それでも、敗北によって否定された自身の誇り。
それを取り戻すため、再戦を試みるも、やはり敵わず。

やがて、事件は起きる。彼女は闇討ちされそうになるも、そこに男によって助けられることになる。その時、男は一つの深い傷を負う。後遺症などはないが、その跡は消えそうになかった。
それも守られてしまった自信を振り返り、挫折を知らなかった女性にとって、一種の狂気をもたらす。
勝てなくても、敵わなくても。
せめて、君の傷に
(更に新しい傷跡を作れたら、それは私の夢の残されたたった一つの証明になるのか?)
なんて
(そんな幼稚な馬鹿げた考えを起こしたけど)
なんて、
(正気も残しているので、それはおかしいよねと思い直す)
なんてね。
(でも、捨てきれない素敵な考えだよねという狂気)
で哄笑という狂気の演出に繋がるみたいな。
最初の一小節に受けた印象からはだいぶ離れました。

で後は正気と狂気を抱えながら、
男に切り掛かる。
しかし、男は女を愛していた故、そんな女を見たくなかったゆえに斬られる。
なぜ斬られた、と問い詰めるも答えはない。
雪の地面に散った鮮血が、より物悲しい演出となる。

……みたいな構成なら説得力はあるんでしょうか?
んー。話を組み立てるのって難しい。
この運びの筋道に論理性と説得力が必要なんじゃないかなーと思います。
剣戟の描写より男の女への気持ちとか、女の心理描写を濃く描く必要がありそうな作品ですね。
あとテキトーに江戸って設定したけど、剣道道場の師範に女性で、その人が強さを目指し続けるってどうなんだろ?
時代考証も必要ですが、そこら辺はあくまでもお遊びの企画なので、全部放り投げて。

でタイトルは
冬に咲き「むくわれぬ恋」という男の末路を指す花言葉をもつ水仙を使用して、
『水仙の果て』とかどうでしょう?
一応、こんなふうに考えながら作っているんですよ、と。
以上、言葉から色々想像膨らませる創作垢の一端からでした。

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