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オープンカーとの出会い、バイクとの違いに感じた事

 2022年末に、古いロードスターを使っているお世話になっている方と車の話しをしていたら、長年ロードスターNBに乗ってきたけれど、この春に車中泊できるN-VANに乗り換えるというので、手放す前に貸して欲しいと無理言って1日お借りしたんです。

 日頃、仕事用セダンと生活レジャー用の軽自動車、そして精神安定剤&健康維持としてのバイクを使っていたのですが、オープンカーには初めて乗るという経験をしました。 ロードスターのMT車で幌を開けて走ると、今まで体験して来なかった心地良さがあり、とうとう軽自動車1台とリッターバイク1台を手放してロードスターを入手してしまいました。(もちろんもう1台リッターバイクは使っております。)

借りたNBロードスター


 ここでは、ロードスター乗り始め2カ月2500kmでの感想、特にバイクとの違いについて記録しておこうと思います。

 幌を開けて走ると、今まで聞こえなかった音がとても良く聞こえます。鳥の声、川の水の音、蝉の声など今までヘルメットとエンジン音で聞こえなかった音です。これはとても新鮮です。

 運転していると前を見ているので、それほど周囲の開放感は大きく感じないのですが、適度な風を受けて走るのがめちゃくちゃ幸せです。 ただバイクの方が、風を受けて気温や湿度の変化、空気の匂いの違いを強く感じて走る事ができます。

 日差しを受けると暑いです。バイクの場合、気温の暑いのは避けられませんが、直射日光が顔に当たるのはかなり避けられます、がオープンカーは顔に日が当たります。 
日焼け対策が必要で、みんな帽子被って乗ってる理由がわかりました。 なので日差しの弱くなる秋から春がオープンカーのシーズンだと思いました。関東の冬は晴れが多いので良いですね。冬も直接風当たらないし、シートヒーターや暖房もしっかり効くので全く寒く無いです。

 緑の中、海岸を音楽を聴きながらのんびり走るのが良いです。秋冬春、夏は早朝がとても良いらしいです。

 走行性能ですが、低い視点で道路にへばり着いて走る感覚があります。1500ccなのでスピードも出過ぎないのが良いと思います。カウルの無いリッターバイクの快適速度より20km/hぐらい低い60km/hでも快適です。高速道路では6速に入れっぱなしになります。 加速力も車重1トンと軽く、軽自動車と同じぐらいの重さでパワー2倍なので公道で不足はありません。がリッターバイクとは全く比較になりません。

 荷物が乗らないのはバイクと一緒です。トランク130リッターなので、バイクより少し良いという程度です。1人で乗るなら助手席スペースが使えるので非常に助かります。まあ軽自動車N-BOXの方が圧倒的に荷物乗りますので、オープンカーは貨物を運ぶ自動車だと思わない方が良いでしょう。

 街中でも結構オープンカーを見かけます。軽自動車のオープンカーも見かけるし、輸入車のオープンカーも結構見かけます。何故彼らがわざわざ不便な車に乗っているかわかる様になってきました。

 同時にそして久しぶりにMT車を運転することになったのですが、勘が戻るのにしばらくかかりましたが、数日で戻ってきました。オートマで最新の自動追尾やレーンキープ機能も便利ですが、ハンドルとの距離が近くコックピットに居る感覚も素晴らしいと思います。

 総合すると、車とバイクの中間に位置付けて良いと思います。国内の移動の実用性だけならターボの軽自動車で十分です。 
 オープンカーは、バイクの様な圧倒的な加速力や運動性能、風を切って走る爽快感は無いのですが、もう少し落ち着いて便利さ側に振った乗り物だと思いました。なにより、雨に濡れない!、冷暖房がある!という部分は自動車の良さがあるし、タイヤを準備すればバイクではいけない冬季でも使える場面が大幅に拡大できるのがありがたいです。
 荷物乗らない、シート倒せず昼寝出来ない、車中泊出来ない、3名以上乗せられない、乗り降り低くて面倒などなど実用性よりも趣味性の高い乗り物ですが、新鮮です。しばらく体験を続けて楽しみたいと思います。

6月初旬、安房峠は山全体が蝉(この季節に鳴くハルゼミ)の声でした


夏の終わり。白根山。

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