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同じ景色


        

娘を亡くした20年前、桜を見ても悲しくなりました。
もう二度と桜を見て感動することはないのかも知れないとさえ思って
辛い気持ちになったのを思い出しました。

先日、用事で車を駐車場に停めて、車を降りようとした時に
目の前に大きな桜の木が目に入りました。

思わず「わー、すごい!!」と声が出て
すぐにスマホを手に取って写真を撮りました。

あぁ、私 桜の木を見て感動してる・・・・・。
そう気がつき、胸が熱くなりました。

子どもを亡くした後に起こる様々な変化は辛くて
終わりのないことのように思えますが
こうして、気がつけば取り戻していることもあるのだと
実際に体験してわかりました。

たわいのないことのようにも思いますが
美しいものを見て辛くなる現象は
本人にしたら結構しんどいことです。

当たり前のことが
当たり前でなくなることは
なかなか受け入れ難いものです。

それでも生きていくことは疲れることです。

そんな時には、それだけ心に傷を負ったのですから
傷が癒えるまで、無理をせず、頑張りすぎず
優しく見守っていきたいものです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。またの訪問をお待ちしています : )