【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」⑳株式会社大人・五十嵐慎一郎さん ~そもそも答えがない世界。「なんとなく良いかな、違うかな」を大事にするタイプ~
もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、五十嵐慎一郎さん。
受験勉強せずにインドを旅した高校3年生の冬
札幌からJRで最短32分と気軽に訪れることができ、春夏秋冬魚介の宝庫である北海道小樽市。小樽市出身の五十嵐さんは札幌の高校に通い、一味違った高校生活を過ごしていました。
「高校3年の12月頃から3ヶ月くらい、インド旅行していました。夏の部活が終わってから周りは受験勉強をし始めていたんですが、僕自身は『大学に行きたい』という願望がなくて。本を読むのが好きで、その頃『深夜特急』という旅小説を読んでいて、旅おもしろそうだな~って思ったんです。そして帰国したのが2002年のFIFAワールドカップの時。グローバルな資本がどっと集まった光景を目の当たりにして、なんか半端なく落差を感じました」
高校在学中にインド旅行へ行き、帰国した際にワールドカップが開催されていたことがきっかけで、帰国から1年後に国際色豊かで多様性に富んだ国際基督教大学(ICU)の教養学部に入学した五十嵐さん。ICUは全体的な人数が他の大学に比べ少なく、男女比も3:7と女性の比率が多いといいます。
「小中高とサッカー少年だったんですが、ICUではゴリゴリ運動していた人たちがアメフト部に集結していて。『一緒に飯食いに行こうぜ!』とか『練習来いよ!キャッチボールしようぜ!』みたいな勧誘が毎日(笑)それが1ヶ月くらい続き『練習行ってみよう』ってなり、入部しました。結果楽しい日々を過ごしていたんですが、2年の終わり頃、なんか急に『あ、おれ、建築だ』ってなって」
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