未来世紀ブラジル

 この映画は間違い無く自分の人生を変えました。この映画が無ければ今の自分は無いと断言できます。以後、映画とは(ほぼ)無関係の話ですが語ります。

 出会いは新聞広告でした。ポスターのインパクトに「これは観なければ!」と直感しました。さっそく試写会を申し込みました。思った通り、いやそれ以上に面白い映画でした。
あまりに気に入ったので劇場に行きました。当時は劇場に好きなだけいることができたので、同時上映を挟んで2回観ました。浪人中であることを最大限利用しました。さすがに疲れました。

 さて受験 とある大学の美術科を受験しました。その中のお題の一つが「ショーウインドウのイラストを描け」でした。全然アイディアが浮かばず時間ばかりが過ぎ「もう一浪か…」と絶望しかけたとき、思い出したのです。この映画の冒頭に、うってつけのシーンがありました。

・電気屋の小さな縦長のショーウインドウにテレビが並んでいる
・その前を男が通りかかった瞬間、爆弾テロで男もろとも破壊される

 このシーンをアレンジし、絵にすることにしました。内容は以下の通りです。
・山高帽の男がショーウインドウの前を背を丸めてとぼとぼ歩いている
・たくさん並ぶテレビには、その男の顔がシルエットで映されている
 自画自賛ですが、悪くない出来だったと思います。残り時間がわずかな中、緊張で手をブルブル振るわせながら何とか完成させました。この映画を観なければ、間違いなく落ちていました。

 この映画には繰り返し観たくなる魔力があると思います。DVDを友達に貸したところ、続けて2回観たそうです。

#映画にまつわる思い出

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