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トレイルデザイン-Ribbon Test


前回(Understanding Soils)、土は大まかに「Sand」「Silt」「Clay」の3つに分けられ、それぞれ違った特徴があることが分かりました。では、この種類をいったいどうやって見分ければ良いのでしょうか?

学術的には次のように分けられています。

Sand 
 粒子の大きさ:2mm~0.02mm 感触:ザラザラ
Silt
 粒子の大きさ:0.02mm~0.002mm 感触:柔らかい
Clay
 粒子の大きさ:0.002mm以下 感触:なめらか

しかし、現場で粒子の大きさをいちいち測定するのは面倒くさい!という方は簡易的にチェックする「Ribbon Test」という方法を試してみてはいかがでしょうか。

Ribbon Test

①まず土を手取って少し湿らせます。
②そして手で捏ねて丸めます。
③そして親指と人差し指でリボンのように薄く伸ばしてみます。
④そのリボンの状態から土の状態を見分ける事ができます。

Sand 
 リボンの状態:作れない、というかそもそも丸まらない
Silt
 リボンの状態:フレーク状で短い
Clay
 リボンの状態:長くつくれる

やり方の参考にこちらの動画が良いでしょう。


Loam

先の動画の中では「Loam」なるものが登場します。「Loam」とはいったい何者なのでしょうか。

Loamは「Sand」「Silt」「Clay」の異なる土がいい感じに混ざり合った(sand 30-50%:silt 30-50%:clay 10-25%)土で、排水性にも優れ、結着性もあるという良いとこ取りの土です。そのためトレイルを作るうえで最も理想的とされています。

しかし、残念がら私たちには土の性質を任意に選ぶ事はできず、トレイル作る場所の土を利用するしかありません。そのため、そこの土の性質を見極めた上でトレイルを作ることが重要となります。


参考

Trail Solutions | IMBA

Basic Soil Mechanics for Trail Builders | 2018 PTBA Conference




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