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プロデューサーはペテン師か?

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九州、大分、日田。田舎に暮らしつつ、全国で多様な分野のプロデュース。そんな日々の問わず語りを13年、1300話以上のブログを書いてきた。noteにも徐々に新旧記事を転載中。htt…
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2019年11月の記事一覧

見えてから。 2019.11.22

何事も見えてから。結局ここなんだなと繰り返し気づかされる。ずっと前から言葉では伝えている。え、何度も言ったじゃないか、と思ってしまうが、聞かされた側としては何も像は結んでいなかったり。僕が思っているほど、周囲にビジュアルは付いてきていないのだ。 新たなプロジェクトが始まると、過去誰もやらなかったようなプランを、誰も思いつかなかったようなアイデアで実践してみたくなる。当然の心の動き。本能に近い。ほどなく到達イメージや進むべき道筋が思い浮かぶ。うわ、これはいける。凄いことになり

ITクライシス。 2019.11.16

ITは実に便利だ。ネットなくして、僕の田舎暮らしは成り立たない。釣りへの没入だって、PCやデバイスの発達があればこそ。活用の仕方によって、距離の壁、時間のハードルが易々と乗り越えられる。なんとステキなテクノロジーよ。だが、だが、しかし、しかし。 メリットだけの事柄なんて、この世にあるはずもない。表があれば裏がある。長所の陰には短所が潜む。仕事柄、文章を書かない日はない。メール、メッセ、企画書、コピー。その度に、ペンならぬキーボードを指で突く毎日。さらに、変換などAIも頼もし

俳句徒然。 2019.11.10

俳句をやっている。ネット句会というヤツ。毎月末、6句をNYに送る。もう10年を越えた。昔、NYに家族と遊んだことがあって、その時知り合った在米数十年という日本人画家の方に誘われて参加したのだった。10人ほどの小さいけれど、なんとも味わい深い集まり。 僕は元々言葉の人。現在のスキルもコピーライターから始まった。それまでも、戯れに俳句や短歌を書いていた。いまはいつも〆切に追われて、ジタバタするばかりで、一向に上達の気配がないが、同人の皆さんの秀句に唸ったり、もとより先達の名句に

iPhone騒動。 2019.11.3

それは突然やって来た。愛用のiPhone5SEが、まったく反応しなくなった。突然と言いながら予兆はあった。画面が乱れたり、フリーズしたり。いま思えば、断末魔の叫びだったか。さあ、困った。どれだけこのデバイスに頼っていたか、思い知らされるはめになる。 かねてから、5SEから後はでかすぎる、醜悪だ。などと公然と毒づいていた身としては、進退を問われたような気分だった。いくつかの選択肢を考えたが、名案は現れない。背に腹は代えられず、最新のiPhone11Proをオンライン購入。11

雲海慕情。 2019.10.28

日田盆地に暮らして7年目。雲海に目覚めた。去年だったか、ふと思い立って、雲海が見えるポイントを探し始めた。というのも、日田では良く霧が発生し、底霧と呼ばれて馴染みがあるのだが、それって、山上から眺めたら雲海じゃないかと気づいたのがきっかけ。 それまで隣町の玖珠盆地で、見事な雲海が現れることを先輩から聞かされていて、いつか拝んでみたいと思っていたのだが、いや待てよ、同じ盆地ならこの日田でも同じことが起こっているはずと考えた。果たして、目星を付けた数ヵ所にリサーチを掛けたら、あ

地図なんてない。 2019.10.21

いつだって、新しいことをしたいと思っている。いや、新しいこと自体に価値があるわけではない。いままで出会ったことがない問題に対して答を出そうとすれば、自ずとそれは新しくなるというだけだ。毎度、経験のない地平に向かって足を踏み出す。それは探検だ。 未踏の地をめざす探検に、地図はない。それは想像と抽象の世界。一歩進むごとに、五感を総動員して情報を集める。探検はその繰り返し。なのに、多くの人は地図を求める。初めての領域に向かうのに、そこを記した地図はないのかと当たり前のように問うの

酩酊の悦楽。 2019.9.27

酒が好きである。強いわけでもないのに、毎晩晩酌をする。泥酔したことはない。記憶を無くしたことも、宿酔いで苦しんだこともない。文字通り、嗜む程度。ただ、口卑しいのか、わずかな酩酊が心地よくて、1日の終わりには、必ずなにがしかの酒を器に注ぐ。 近頃はもっぱらワイン。赤い方ばかりを好む。重めが美味しいと感じる。ビールを呑んでいた時期もあるが、なぜだか痛風を患ってしまい、忌々しい足痛に嫌気が差し、すっかり断ってしまった。以来、最初はワインだ。食事を終え、また口寂しくなると、焼酎をロ

代案を出せ。 2019.9.21

わかりやすくするために、こんなタイトルにした。会議が多い。無駄な会議はないつもりだが、コトは話し合いで進むからこれは必然と考える。そしてここに掟がある。否定だけをする虫のいい意見。粗探し、揚げ足取りは厳禁。建設的であってこそ会議は意味を成す。 自分が議長役を担うときは、その辺の流れは作りやすい。厄介な理想論を潰しに行ったり、やんわりファシリテーションができる。困るのは、複数の組織の方々とプロジェクトをやっていて、予算獲得やプレゼン内容が、手の届かないところで否決されること。