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2人の真央さん:①浅田真央さん

最近、「2人の真央さん」から目が離せない。1人目は浅田真央さん。


進化し続けていたBEYOND

浅田真央さんのアイスショーBEYOND千秋楽に行ってきた。
3月に一度観ていたのですが、あまりに素晴らしくて、もう一度行きたいと。
一段度レベルアップした印象!皆さんの滑りもよりシャープで一体感も増していたし、もはやアイスショーの域を超えた芸術。全ての演目が秀悦だったのですが、特に白鳥の湖は素晴らしすぎて・・・。バレエの舞台が見事に再現されていました。白鳥たちの腕や背中の動きの美しいこと。柴田嶺くんの気品あふれた王子ぶり、田村岳さんの悪役ぶりもさすが。
もちろんシエラザードやカプリースも言葉を失うくらい感動しました。
そして、とにかく、真央さんの滑りは凄まじい。最後のコーチだった佐藤信夫さんが「現役の時ここまで滑っていたら・・・」と褒め言葉としておっしゃったと何かで読んだが、素人目にも進化しているのわかった。
ここで終わるのが本当に寂しい。
ファイナル公演は視聴あり。もちろん申し込んだ。

真央さんのリーダーシップ


今回、11人のチーム。田村岳さん、今井遥さん、松田悠良さん、柴田嶺sん、中村優さんなど、世界や全日本の舞台で活躍されていたスケーターもいれば、そうでないメンバーもいる。前者は、現役時代もずっと応援していて中には生で何度も観戦した方もいるけれど、「こんなに上手だったんだ!」と驚くばかり。後者については、今回初めて知ったけど、それぞれとても魅力的。

恐らく、スケーターとしての技術はバラバラなのだろうけど、ひとりひとりの魅力をうまく引き出したのは、真央さんのプロデュース力であり、リーダーシップ。サンクスツアーのドキュメンタリーで苦労していた様子は見えていたし、今回もいろいろあった模様。チームをつくり、まとめるのは、どの業界でも場面でも、簡単ではない。公演の最後にスピーチがあるのだが、渡した行ったときは、最年少のレオニーちゃん。本当によいチームであることが伝わってきた。

浅田真央さん、ずっと心を揺さぶられてきた

真央さんがJGPで優勝したのがTVニュースで報道され、ちょっとその演技を観たときに、心をつかまれた。何、この素敵な子!これは楽しみ!!!
最初に生観戦したのは、15歳の頃。トリプルアクセルを跳ぶ時の、空気を切るような音に驚いた。天才少女はこれからどれだけ強くなるんだろう!とワクワクしたっけ。その後、結果が伴わない(といっても台乗り継続)時期もあったけれど、ずっと第一線。

バンクーバー五輪の後のジャンプ改造を乗り越えて、復調。そしてソチ五輪。出張中のホテルで、夜中に泣いたっけ。そして、次の五輪も行けそうな雰囲気だなと思ったら、足の調子が悪くなってジャンプ不調。最後の全日本の辛そうな表情には心が痛かった。現役時代、よい時も悪い時も、まるで親戚の叔母さんのように喜んだり心配したり、泣いたりしていた。なぜこんな気持ちになっていたのか?

もちろんスケートがとびきり上手かったこともあるけれど、スケートに気品があって、真央さんの人柄が醸し出されていたからかもしれない。

アイスショーの魅力を初めて感じたかも

これまで、アイスショーはあまり観てこなかった。というのは、競技が好きだから。子供や若者が2分とか4分といった、あの一瞬の時間に人生をかけている様子に感動する。
何度か観たアイスショー。美しくて楽しいけれど、何か物足りなさがあった。

しかし、真央さんのサンクスツアーで少し「アイスショーもいいかも」と少し見方が変わり、BEYONDで「アイスショーは芸術だ」と思えた。これまで競技の次の位置づけだったものが、今回同列になった。競技のフィギュアスケートと完全に別物なった感じ。
これからはアイスショーを観る目が変わりそうだ。

真央さんはBEYONDの次は真央リンクに注力するのだろう。
ショーもやってくれると嬉しい。
きっと、また予想を裏切る形で登場してくれるのだろう。それを楽しみになっていたい。


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