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炎のマエストロ、圧巻でした!:小林研一郎さんと亀井聖矢さんwithハンガリー・ブダペスト交響楽団 2024/07/2

コバケンさん、まさに「炎のマエストロ」でした。

<プログラム>
ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲
リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調Op.36

亀井聖矢さんとのリストコンチェルト。
研鑽を積まれて、どんどん上手になっていく亀井さん。コバケンさんやオケに注意を払って、ともに音楽を創り出そうとされているのが伝わってきました。超絶技巧を見せつけて、弾き散らす(藤田真央さんが以前のご自分の演奏を評していました)感じが全然なく、美しいリストでした。
アンコールは「ラ・カンパネラ」。こちらももう何度も聴いていますが、今回は響きが素晴らしかった。サントリーホールの隅々まで弱音が美しく響いていました。

会場はスタオベ多し。私はしませんでした。私のスタオベは結構ハードル高いです😄。心の底から「名演」と思わなければ立ちません。亀井さん、本当に上手です。しかし、「もっとできるよね?」「もっと伸び代あるよね?」と思います。いつか、終わった瞬間に思わず立ち上がってしまう名演を聴けることを期待しています。

後半のチャイコフスキー。
こちらはコバケンさんの魂のこもった指揮とハンガリー・ブダペストフィル熱量が合わさって、サントリーホール全体が震えるような感じを受けました。
コバケンさんにとって、ハンガリーは思い出の地。コンクール話など興味深いお話もありました。
アンコールは、ハンガリー舞曲第5番。これは十八番ですね。ウィーンフィルの美しく青くドナウみたいに、彼らじゃなければこうは演奏できない!と思うようなものでした。

コバケンさん、御年84歳とのことですが、まだまだお元気。これからも聴きに行きたいです。


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