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高齢の母がコロナになった

第6波、なかなか収まりません。
第5波まで何とか避けることができていた我が家も今回は巻き込まれてしまいました。

昨年末から骨折で入院していた80代後半の母。
入院していた病院にクラスターが発生。
そのために感染しました。

以下、お役に立つ方もいらっしゃるかと思い、久し振りのnoteに書いておきます。


1.経緯

○2/8 入院中の病棟に感染者(患者、およびスタッフ)発生。
全員にPCR検査。

○2/10 検査結果陰性。
「早めに退院を考えるように。家族に翌日電話説明する」と主治医から本人に説明あり。

○2/11夕刻 主治医から家族に電話あり。
翌日朝に退院決定。
この時、院内の状況はあまり説明されなかったため、患者さんは隔離され母は安全な状態なのだと思い込んだ。「2週間は注意して」と言われる。

○2/12 退院。元気で安心。ここで家族で食事(これが後で「ありゃりゃ」の事態に)。

○2/13 「昨晩ちょっと熱が出た」と母。38度台。しかし、平熱に戻っていたのと、特に他に体調変化がなかったので、「疲れたのかな」と。

○2/14 朝から微熱。喉の痛みを訴える。
咳が酷くなる。→以前動画でみたコロナの方のとそっくり。怪しい・・・。

退院した病院のHPに漸く院内の感染状況がアップされた(それまで経過報告なし)。コロナ感染を確信。

すぐに近所のかかりつけクリニックの発熱外来を予約。

○2/15 喉の痛みや咳痰ひどくなる。熱は相変わらず。

仕事を休むことができず、発熱外来への付き添いを妹に頼む。
「PCR陽性」とLINEが入る。

2.治療

90歳近い高齢者、かつ入院手術で免疫力低下中。
「重症化」の文字が頭に浮かぶ。

おまけに、医療崩壊中で、たとえ重症化しても医療にアクセスできない。(退院してしまったので、元の病院にもお世話になれない。)
運良く医療にアクセスできたとしても母の年齢だと救命措置は望めない。

もうダメかも・・・・・とさすがに思いました。

ところが、クリニック(発熱外来)の先生の措置がよかったです。

①検査をすぐしてくれて、即陽性診断。

②投薬。
年末に特例承認されたばかりのモルヌピラビル(ラブゲリオ)をすぐに処方。(こちら、まだ処方できるクリニックがかなり限られていた。なおかつ、発症から5日以内でないと効果なし)→薬はその日中にドラッグストアから届けられました。

コレです。↓↓↓

これ以外にも、喉の痛み軽減の薬、咳止め薬、解熱剤などを処方して頂きました。

③保健所からのフォロー。本来は数日かかる保健所からの連絡が当日中に入り(恐らく、高リスクのため)、その後毎日看護師さんからフォローの電話(これが本当に心強かったです。お忙しい中感謝)。

3.自宅療養

母は一人暮らし。

私が別居かつ近所に住んでいたため、ちょくちょく覗くことができたのはよかったです。保健所の方からは「必ずマスクをすること。15分以上一緒にいないこと」と注意されていたようで、そのように気をつけました。

保健所の方から物資の支給の意向を訊かれたようでしたが、たまたま退院直後で家に様々な食料を買い込んだところだったため辞退していました。

体温計を新しくしていたのと、昨年パスルオキシメーターを購入して、日々計測することにしていたため、療養中も日々測定。保健所からの電話で報告していました。

日々、熱の上がり下がりがありましたが、薬のお陰か高熱には至らず、酸素飽和度もずっと正常。喉の痛みも徐々に治まり、10日目には平熱を維持できるようになりました。

10日目で療養終了。

4.振り返り

○薬について


新しい抗ウィルス薬モルヌピラビル(ラブゲリオ)は副作用もあるようで、高齢者や基礎疾患ありなど高リスクの人しか処方されません。また、「重症化予防にはあまり効果なし」という報道もあり、心配しました。しかし、母の場合はどうやら効き目があったようでした。

ただ、この薬、欧米仕様で大きいです!
長さ2センチ以上のカプセル。これを、1日8錠×5日間飲まなくてはなりません。高齢者にはかなり大変だと思います。
母はたまたま数年前に別の病の治療で大きな錠剤を飲むコツをつかんでいたことが幸いしました。
そして、これが役に立ちました。


○症状

喉の痛みと咳痰が半端じゃなかったようです。オミクロンの特徴ですね。
これは罹った方多く(若者含め)が、仰っています。

今回本当にラッキーなことに、高熱には至りませんでしたが、モルヌピラビルを処方して貰えていなかったらどうなっていたかわかりません。

○濃厚接触、諸々


発症直前に食事をした私達。認定はされていないものの、「濃厚接触者」と自覚。都のガイドラインに沿って体調チェックや抗原検査キットを注文。もしここで発症したら・・・と、かなりヒヤヒヤしました。

母は入院中に検査して陰性でしたが、2日間留め置かれた時点で感染していたのだと思います。すぐに発症しなかったため、退院時に再度検査をしてくれるわけでもなく、特に注意されることもなく世に放たれました

現在、たくさんの病院や施設でクラスターが発生しています(もういちいち報道されません)。ひとりひとりへのケアの余裕もないでしょう。こんな状況を鑑み、感染している人は街中どこにでもいるのだろうなと思いました。

医療費。高齢者、かつコロナの治療費は公費のため、ほとんどかかっていません。ドラッグストアに後で支払にいきましたが「10円」でした。

保健所の手厚いサポートも含め「2類」の恩恵を受けました。感謝です。

○いざというときのために

「もしコロナになったら・・・」という備えはしていました。

・パルスオキシメーター(第2波の時に購入)
・自宅療養のための飲料や食料(これはワクチンの副反応に備える意味もありましたが)
・発症した場合の発熱外来の情報をアップデート(歩いて行くことができるクリニックの目星をつけてありました)
・ネット上の経験談を日頃からチェックし、シュミレーション

○保険


入っていた生命保険では、自宅療養でも給付金が支給されることがわかりました。
現在自治体へ証明書を申請しています。


今回はいくつものラッキーが重なりました。
頂いた運を大切に、長生きをして貰えるようにサポートしていきたいと思います。

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