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ブッフビンダー①東京・春・音楽祭2024小川が流れるようなベートーヴェン 2024/03/21

ルドルフ・ブッフビンダー ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 全曲演奏会Ⅵ @東京文化会館小ホール

77歳のブッフビンダーさん、3月15日から22日の間、7日間でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲を演奏。
あの厚ぼったいピアノソナタ2冊分(私が持っている全音のもの)を暗譜して全曲・・・凄すぎます。

今回、6回目に行きました。
理由は、第8番「悲愴」があるから。
ネット上の感想をみていると、驚異的な演奏の日もあれば、いまいちの日もあるようで。年齢を考えると、調子悪い日もあるでしょう。
前日はお休みだったので、今日はいい日なのでは?と期待。

曲目は、第11番、第20番、第8番(悲愴)、第25番、第21番(ワルトシュタイン)

12日前に同じ会場で聴いた上原彩子さんとは全く違うベートーヴェンでした。

上原さんのは、思いがぐっとこもっていて、聴いている方も「ベートーヴェンはこういう気持ちだったのかな?」と想像するような感じ。

一方ブッフビンダーさんのは、まるで小川がさらさらと流れるような、ナチュラルで軽やか、しかし締めるところはぐっと締めるという感じ。
一緒に行ったお友達が「息をするようにベートーヴェンを弾く」と言っていたのですが、まさに!手からどんどんベートーヴェンが流れ出てきます。

今、また「悲愴」の2,3楽章に取り組んでいるため、ここをしっかり学びたかったのですが、小川のせせらぎを聴いている感じで、学ぶより心地よい音の流れに身を委ねてしまいました。

そんな中でも、最後の「ワルトシュタイン」はキラッと光っていました。軽くで速い。しかし、深い。もう長い年月弾き続けている方だからこその演奏。
ほんと、素晴らしい・・・・終わった瞬間、ブラボー!👏でした。

大変な演奏会なのに、毎日サイン会。
私は並びませんでしたが、横からパチリ。
こんな素敵な笑顔の方です。

この公演、残すところあと一回(3/22)。
後期ソナタです。
チケットは購入していなかったのですが、ネット配信があることを知りました。予定を調整し、配信チケットを購入。視聴することにしました。

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