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【解説】中国の行政区分について


〈目次〉
1.中国の行政区分とは
2.中国の行政区分についての説明
3.参考


1.中国の行政区分とは
日本でいう「都道府県」単位の大きな行政区分は、中国では、「省・自治区・直轄市・特別行政区」に分けられます。


2.中国の行政区分についての説明
省、自治区、直轄市、特別行政区について説明いたします。


(1)省
日本でいう「県」に相当します。
中国には23省(台湾を含む)あります。


※日本では1972年9月の日中共同声明により、台湾を国とは認められなくなりました。そのため、台湾は中国の一部となってしまっています。

①河北省【かほく】、②山西省【さんせい】
③省【りょうねい】、④吉林省【きつりん】
⑤黒竜江省【こくりゅうこう】、⑥山東省【さんとん】
⑦江蘇省【こうそ】、⑧浙江省【せっこう】
⑨福建省【ふっけん】、⑩安徽省【あんき】
⑪江西省【こうせい】、⑫河南省【かなん】
⑬湖北省【こほく】、⑭湖南省【こなん】
⑮広東省【かんとん】、⑯海南省【かいなん】
⑰四川省【しせん】、⑱貴州省【きしゅう】
⑲雲南省【うんなん】、⑳陝西省【せんせい】
㉑甘粛省【かんしゅく】、㉒青海省【せいかい】


(2)自治区
中国には次の5つの自治区があります。 

㉓内蒙古自治区【うちモンゴル】
㉔ニンシヤ回族自治区【ニンシヤほいぞく】
㉕新疆ウイグル自治区【しんちやんウイグル】
㉖チベット自治区【チベット】
㉗コワンシー壮族自治区【コワンシーちょわんぞく】

中国の民族構成は、90%以上が漢民族で、残りの10%弱が少数民族です。

その少数民族の文化や生活を守るために、自治区は設定されています。

少数民族は少なくとも55の民族がいます。

その中でも特に人数が多めの5つの民族に自治区が与えられ、自分たちの言語や宗教で生活できる地区として設定されました。

(3)直轄市
中国政府が直接管轄する市のことです。
現在は4ヶ所が該当します。

・北京市・・・中国の首都
・天津(てんちん)市・・・北京の外港として発達
・上海市・・・中国一の人口
・重慶(ちょんちん)市・・・西部開発の拠点

(4)特別行政区
中国本来とは、異なった政治体制をとっている地域です。現在は2ヶ所、存在します。

・香港・・・旧イギリス領
・澳門(マカオ)・・・旧ポルトガル領

香港とマカオは一国二制度という制度の上に成り立っています。

一国二制度というのは、「1つの国、2つの制度」という意味です。

過去、香港はイギリス、マカオはポルトガルに植民地支配されていました。

その時から2つの地域は、イギリス・ポルトガルの影響を受けて、現在も基本としては、資本主義経済体制です。


3.参考
上述の行政区分はあくまでも省級ですので、この下にさらに小さな行政区分があります。
(日本でいう市町村のようなものです。)


以上



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