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【豆知識】和牛と国産牛の違いって何?

皆さんは、牛肉を買う時にパッケージに「国産」と書かれている商品と「和牛」と書かれている商品があることに気づいたことはありますでしょうか?

和牛も国産だと思いますが。。

そこで、今回は、和牛と国産牛の違いについて、ご説明したいと思います。


〈目次〉
1.和牛=国産牛ではないではありません
2.国産牛の種類について  
3.和牛の種類について


1. 和牛=国産牛ではないではありません

日本国内で流通している牛肉は、「輸入牛」と「国産牛」、そして「和牛」に分けられます。

「輸入牛」は、外国で加工し、輸入した肉を指します。

「国産牛」は基本的に、日本で飼育・加工された牛を指します。ただし、外国で飼育した牛を輸入し、日本で飼育した後に加工した場合も、国産牛として表示することが可能です。

「和牛」は、日本の在来種をもとに作られた食肉専用の牛を指します。品種を指して和牛と呼ぶため、必ずしも国産牛であるとは限りません。

ただし、農林水産省の指導や業界の自粛により、一般的には「外国産和牛」という表示はされていません。


2.国産牛の種類について 
国産牛のほとんどをしめる種類は「ホルスタイン種」ですが、他にも「交雑種」や「アンガス種」、「ヘレホード種」などがあります。


「ホルスタイン種」は乳用種と呼ばれ、メスは乳牛、オスの子牛は食用として飼育されます。 

「交雑種」は「和牛」と「ホルスタイン種」を掛け合わせた品種です。

「アンガス種」や「ヘレホード種」は牛肉の世界三大品種の一つです。「アンガス種」と「ヘレホード種」は海外で多く飼育されているため、輸入牛の銘柄として考えている方も多いかもしれません。

ただし、前に述べた通り、日本で飼育した牛であれば「アンガス種」や「ヘレホード種」であっても国産牛となります。 


3.和牛の種類について

「和牛」と呼ばれる品種は、「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」の4種類のみです。この他の品種の牛は「和牛」と表示することはできません。

4種類いる和牛ですが、全体のおよそ90%を占めるのは黒毛和種、いわゆる「黒毛和牛」です。黒毛和種は、その名の通り黒い毛色の牛で、遺伝的に脂肪交雑が入りやすい食用として大変優れた素質を持っています。

主だった産地はなく、全国的に広く飼育されています。黒毛和種の有名な銘柄牛としては、「松阪牛」「米沢牛」「但馬牛」「近江牛」「前沢牛」などがあげられます。


以上


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