プラトンの「イデア論」
現代も注目され続いている
プラトンのイデア論について、ポイントのみ、サクッと説明してみます
プラトンの「イデア論」とは「この世に実在するあらゆるモノの本質はイデアである」とする考えである。
私たちが肉体的・物質的に感じる対象や世界は、あくまで「イデア」の似像にすぎない。
古代ギリシアの哲学者プラトンは、外面的に現れている個々の事物はすべて仮の姿であると考えた。
そして、時代を超越した永遠不変の「イデア」こそが、実在(真の存在)であると論じたのである。
「実在」とは、ここでは「意識から独立して、客観的に存在すること」という意味である。
プラトンは、「この世界が本当に存在しているかどうか?」ということを問い続けた。
なぜなら、人によって物体の見え方は異なるかもしれないと考えたからである。
どうやったら個々の主観的な見え方から独立して、物体そのものの実在を確かめられるのだろうか?
プラトンは「理性でのみしか確かめられない」と
論じた。つまり、理性によって絶対的本質の世界にたどり着けると考えたのである。
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【理性(りせい)】
出典:デジタル大辞泉(小学館)
①道理によって物事を判断する心の働き。論理的、概念的に思考する能力。
②善悪・真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力。
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そして、世の中に存在するのは「イデア」であり、個々の対象の美しさや善などは、単にイデアを部分的に含んでいるものに過ぎないと結論づけた。
以上
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