ADHDの話:探し物は1歩歩いて忘却の彼方へ

物忘れというのは普通の人なら起こるのは時々であって,困りはすれどそれほど大きな問題ではないと思う.
その時々起こる苦しみがほぼ毎日続くのがADHDの日常だと思ってほしい.

しかもただ失くすだけではない.かなりダイナミックに失くす.僕がよく失くすものはスマホだが,触っていても3秒後には「あれ,Twitterやろうと思ってたんだけど」とか言いながら失くす.筆箱も最近また失くしてもう5キルぐらいしてる.一番でかい紛失物は辞書.どういうこと

スマホや鍵が見つかる場所は大体は本棚の空いているところとか,洗濯物の中とか,時々冷蔵庫の中とか,探してるだけで日が暮れるし,絶対にまた失くす.

多動のせいで何か別のことをしようとしたときに発生するADHD特有の"とりあえず置く"と,これまたADHD特有のワーキングメモリ不足のダブルパンチですぐものを失くす.さらに言えば物の場所なんて全然覚えてないので失くしてなくてもものを失くす.部屋の片づけなんかしたら最後,皿とかの場所以外は大体忘れる.予定は目立つところに書かなきゃ全部忘れるし,そのくせ書こうとしない.

一つのカバンにすべて入れるなど対策はできないことはないが,それは例えば外出時とかそういう時に有効なものであるのと,そのカバンを失くした時点で人生終了が確定する.
ちなみにおすすめはいろんなものが入る上着やズボンを買って着ること.最近はスーツに見える作業着とかあるし,流石にズボンは失くさない.僕はズボンを何回も買おうと思ったけどそのこと自体を忘れるのでいまだに買えてない.誰かプレゼントして.

絶対に忘れてはいけないものとかの場合,僕がよくやる対策は"あえて邪魔になる場所に置く"ことであるが,そもそも気が付いたときにしかできないので運任せの対策でしかない.

もちろん物忘れなんかADHDの一つの最悪な側面でしかない.人により程度はあるが,遅刻,夜更かし,迷子,汚部屋などなど,だいぶ終わってる人種である.
もちろん悪いことだけではなく,行動力があるとか発想が豊かとかそういうメリットもあるが,そんなふわっとしたメリットより目に見えて困るデメリットのほうが圧倒的にでかい.
そういったことをぼちぼち赤裸々に語っていこうと思う.

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