アンビバレントな感じ

徐ろに意識が戻っていく。
そして、起きた、そう率直に感じた。
身体に微妙な重みがある。薬をまた飲み忘れてしまった。
一体いつまで、僕はこの目覚めを繰り返すのだろう。

……暗い。時計は午前の一時を示している。
特に何をやろうにもその気は起きない。
目を瞑り、寝れないことを悟ってなお、小さく眠りを待ち侘びた。

午前二時、起きたと思えばフラフラと玄関から外へ出る。こうなったら自販機のコーヒーが待ち切れない。それがなければ、もう人の形を保てないから。

一息ついて、思い出すことは一つしかない。
胸が苦しくなる。頭を掻き毟りたくなる。
あぁ、この苦しみこそ、矛盾こそ、僕自身だ。

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