,Rolling, rolling...
小川の淵を、白い睫毛の少女が歩く。
水は閑かに雲へ祝福の唄をうたっていて、木々は七色の声でうわさ話。
きっと世界は、はじまってもいない。
はじめから、終わっていたのだろう。
時も息も空気も、
何もかもが原点のまま、上にも下にも東にも西にもいかず
唯、留まっている。
翡翠色の牛の鳴き声。
ライラックの鶫。
凍った血管が、竪琴しながら。
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小川の淵を、白い睫毛の少女が歩く。
水は閑かに雲へ祝福の唄をうたっていて、木々は七色の声でうわさ話。
きっと世界は、はじまってもいない。
はじめから、終わっていたのだろう。
時も息も空気も、
何もかもが原点のまま、上にも下にも東にも西にもいかず
唯、留まっている。
翡翠色の牛の鳴き声。
ライラックの鶫。
凍った血管が、竪琴しながら。
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