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第11回EXW杯レポ&インタビュー『デュエリストカップを経て新環境1発目の優勝は魔術師!』


はじめに

こんにちは!マスターデュエルチームEXTRAWIN【EXW】のしらこです。
EXWでは先日11/3にマスターデュエル大会『第11回EXW杯』を開催しました!
本記事は前半が大会レポート、後半が優勝者インタビューとなっております。是非最後までご覧ください。

第11回EXW杯について

EXW杯とは・・・チームEXW主催のマスターデュエル大会です。不定期で開催しており、毎回異なるチームメンバーが配信を行いながら様々な形式の大会を開催しております。これまでの開催履歴はこちら

第11回目となる本大会では11/9~適用の新リミットレギュレーションを先取り採用、スタンダードレギュレーションBO1トーナメント形式で開催しました。
新制限とはいえ、今回の改訂は比較的控えめな内容となっています。
《紅蓮の指名者》禁止、《強欲で金満な壺》の制限程度であるため、多くのプレイヤーが予想しているとおり環境を大きく変えるものでは無さそうですね。
それよりも、最近実装された新セレクションパック『レコード・オブ・ノーブルスピリッツ』と先日開催されたデュエリストカップの分布や結果が大きく反映された環境になるのではないかと予想しました。特にDCで結果を残した環境主力テーマに関しては、数多くの対戦をこなすDC形式においてプレイヤーの構築や練度が高まっているため上位入賞が期待できますね。

初のOCGとMD同時実装カード《賜炎の咎姫》が収録となり、多くのプレイヤーを賑わせた。
チームEXW Twitterより引用
ピュアリィ、クシャトリラ、ラビュリンス、斬機が全体で高い分布を占めた一方、TOPプレイヤーはゴーストリック型のピュアリィや神碑、ドラゴンリンク等のデッキタイプも好成績を収めた。

デッキ分布&ハイライト

今回のEXW杯では31名の方に参加して頂き、デッキ分布は以下のようになりました。

予想とは裏腹にデッキ分布は大きく割れており、【斬機】と【御巫】がトップシェア、とは言えそれでも3名なのでかなりの群雄割拠した大会環境でのスタートとなっています。
デュエリストカップで活躍した【ピュアリィ】【斬機】【神碑】が目立つ一方、新パックで強化された【エクソシスター】【テラナイト】【ビートルーパー】【ドライトロン】の持ち込みプレイヤーも見られ、新環境先取り大会ならでは環境と言えます。

以下大会のハイライトです。

新規実装のスピリットモンスター《幸魂》で1枚初動の増量に成功した【エクソシスター】
増殖するGに対して追加召喚による展開によりドローをさせずにターンを返す試合展開。
【御巫幻影】というトリッキーな構築のデッキも参戦。幻影騎士団+イゾルデやインヴォーカーによる戦士ギミックの爆発的な展開力により《ヴァレルソードドラゴン》の後攻ワンキルを成立。
デュエリストカップでも注目を浴びた【イビルツインスプライト】。
盤面形成+豊富な手札誘発により【ふわんだりぃず】の展開を大幅に抑止。
決勝戦は【魔術師】VS【エクソシスター】
新パックで強化されたテーマ対決となった。

大会結果&入賞デッキ

優勝 しーたけ選手【魔術師】
準優勝 ニール選手【エクソシスター】
ベスト4   ナンタク選手【御巫幻影】
     mira選手【イビルツインスプライト】

新制限1発目の大会の結果、31名の頂点に立ったのは【魔術師】を使用した『しーたけ』選手でした!おめでとうございます!

優勝 しーたけ選手【魔術師】

しーたけ選手Twitter

準優勝 ニール選手【エクソシスター】

ニール選手Twitter

ベスト4   ナンタク選手【御巫幻影】

ナンタク選手Twitter

ベスト4 mira選手【イビルツインスプライト】

mira選手Twitter

入賞した皆さんおめでとうございます!

優勝者インタビュー しーたけ選手【魔術師】

★(しらこ)あらためまして、この度は優勝おめでとうございます!
しーたけさんの試合は実況卓で何度も見させて頂きました!魔術師デッキの魅力伝わる素晴らしい試合ばかりでした。
さっそくインタビューに移ろうと思うのですが、まずは自己紹介をお願いします!

しーたけ選手(以下しーたけ):『しーたけ』と言います。
1年ほど前からマスターデュエルの大会によく参加していて、何度か優勝経験があります。また、現在は『RaidReign』というマスターデュエルのチームに所属していてリーグ戦等にも参加する機会を頂いています。

しーたけさんの所属チーム『Raid Reign
チーム対抗リーグ戦『Bing Wars』season5、『WMGP』第3回大会にて
チーム優勝実績を収めた強豪チーム。

OCGもプレイしていたのですが、ガチ環境ではプレイしていなかったので大会なども出ていませんでした。マスターデュエルがリリースしてからはこちらをメインに活動しているので、今はOCGはあまり触れていない状態です。

★なるほど。ゲーム内のDLvや大会で活躍されてる姿を見て、もともとガチでやっている方だと思っていたので、OCGでは大会に出てなかったのは意外でした!
マスターデュエルでガチでやろうと思ったきっかけは何でしょうか?

しーたけ:マスターデュエルというゲーム自体が競技的なコンテンツであることに加えて、毎日CSやappmedia杯などのマスターデュエルでメジャーな大会がOCGの大会と比べて参加ハードルが低いことが大きな要因だと思います。

★確かに、気軽に出られる大会があるってありがたいですよね!

では、デッキのことを質問していきます。
今回使用された【魔術師】をデッキ選択された理由を教えてください!

しーたけ:【魔術師】を使用したのは、一番得意なデッキだからというのもありますが、Twitterで流れてきたEXW杯のサムネイルをパっと見てふと《賜炎の咎姫》を使いたくなったのも理由だったりします。

今回は新パックで実装されたこともあってホットなモンスターである
《賜炎の咎姫》をサムネイルに起用させてもらいました!

自分が遊戯王自体を始めたのが9期の『マスター・オブ・ペンデュラム(オッドアイズペンデュラムドラゴンが表紙のストラクチャーデッキ)』ということもあって【EM魔術師】などのペンデュラムデッキはずっと愛用しています。
なので、マスターデュエルの大会でも【魔術師】を使うことが多かったですが、最近はリーグ戦(チーム戦)に参加しているということもあって意識的に色んなデッキを触るように心がけています。
クシャトリラ、斬機、ラビュリンス、イビルツインスプライト等の主要な環境デッキも使っていますよ。

★しーたけ選手は他のプレイヤーからも【魔術師】のイメージが強いとお聞きしたのですが、魔術師以外のデッキも使われてるんですね~。
今回使用した【魔術師】の構築で拘っているポイントはありますか?


しーたけ:新弾で収録された《賜炎の咎姫》を採用している点です。《賜炎の咎姫》はエレクトラムとモンスター1体で召喚できるので、誘発を貫通する要求値が下がった点が強力です。

これはマスターデュエルで規制された《覇王眷竜スターヴヴェノム》には真似できないことでありながら、スターヴが規制されたことで減ってしまった1ターンでの破壊回数も補うことができています。
また、マスターデュエルだとOCGでは禁止カードの《スプライト・エルフ》を使用できるので《賜炎の咎姫》の制約である炎縛りを受けてた後の逃げ道にもなりますし、自然と展開や妨害へと繋げることができます。

本大会でも先攻で《無限泡影》《灰流うらら》の2誘発を受けながらも
『エルフ+マスカレーナ+墓地咎姫+時空のペンデュラムグラフ』という強力な盤面を形成。

★確かに、スターヴが闇ペンデュラム2体揃えないといけないのに対して賜炎の咎姫はモンスター2体で出せるので、エレクトラムに無効効果を受けても咎姫を出して効果でエレクトラム蘇生をすれば簡単にエレクトラムのおかわりができるわけですね・・・

展開貫通力のアップだけでなく、墓地に贈られた咎姫が相手ターン中に破壊効果を使えるのでペンデュラムデッキの《賜炎の咎姫》は革命的な強化なんだなって大会で見てて気づかせて頂きました。

★次は個人的な質問で、僕は昔【魔術師】を使っていたものの最近の構築に疎いので教えてもらいたいのですが《デュエリストアドベント》って3枚入るんですね!
ターン1があるカードなので手札枚数が重要なペンデュラムデッキにおいて初手の被りが痛い印象があったのですが、それよりもメリットを重視した感じなんでしょうか?

しーたけ:《デュエリストアドベント》はパワーカードの《ペンデュラム・マジャン》にアクセスできるカードでありながら、《虹彩の魔術師》や《竜剣士ラスターP》にもアクセスできて上下スケールを揃えることのできるカードでもあります。状況に応じてサーチ先を選択できるので積極的に引きたいカードですね。
星霜、時空のペンデュラムグラフを揃えることは魔術師の先攻展開の目標の1つでそれらを直接サーチすることもできますし、このカードで展開ハードルが下がると結果的に前盤面も強くなっていきます。
被ったらペンマジで割ることも出来ますし、使うと星霜がなくてもセレーネのカウンターが3つ貯まるようになったりもしますよ。

★ありがとうございます!確かにカード単体のパワーや柔軟性を考えると積極的に引いておきたいカードなので、3枚採用は強そうですね!勉強になります。

今回の大会を通して特に印象に残っている試合はありますか?

しーたけ:そうですね・・決勝のエクソシスター戦でこちらの後攻1ターン目に《増殖するG》を受けてしまった中《バグースカ》を出した場面でしょうか。

決勝戦、【エクソシスター】の先攻で《エクソシスター・マニフィカ》《エクソシスター・リタニア》を構える強力な盤面を展開。
Pスケールをリタニアによって除外されてしまうものの、
《紫毒の魔術師》のパンプ効果を駆使してマニフィカを突破。
しかし、メイン2に増殖するGによって展開抑制されてしまう。

相手に残された1枚の伏せが《無限泡影》だった時がとんでもない裏目になってしまいますが、《ドクロバットジョーカー》召喚に対する思考時間やその後のプレイのラグからセットカードが墓穴やブラフと読んでいました。
その結果、トップで《エクソシスター・マルファ》や《荒魂》などでレベル4を揃えられることを嫌ったプレイとして増G中ですが《バグースカ》に向かう選択をしました。

【エクソシスター】のモンスターによる展開を否定するモンスター。結果的に伏せカードは《拮抗勝負》であったためバグースカを処理されることなく再度しーたけ選手の【魔術師】がターンを迎えることに成功。
返しのターンで、【魔術師】の持ち味であるリソース力を爆発させワンショットキルにて見事優勝を収めた。

★決勝戦は先攻で上手く回っている【エクソシスター】に対して厳しい戦いなのかと思って見ていましたが、【魔術師】の対応力としーたけ選手の経験をもとにした立ち回りで勝ち取った勝利という感じで手に汗握りました!

★ところで、【魔術師】を長く愛用されているしーたけ選手だからこそ敢えてお聞きしたいことなんですが、今の環境における【魔術師】の強みってどのようなところにありますか?
また、環境的な立ち位置って正直なところどうなんでしょうか?

しーたけ:そうですね、【神碑】や【ラビュリンス】のような低〜中速デッキに対して立ち回りやすい点が強みだと思います。
しかし、環境トップである【ピュアリィ】やスピリットモンスターの実装で注目されている【斬機】や【エクソシスター】は苦手な対面なので、残念ながら積極的に使いたいデッキとは言い難いですね。あと、デュエリストカップを通じて注目されつつある《ドロール&ロックバード》や《原始生命態ニビル》が直撃するのも厳しいです。

★確かに、豊富なサーチ手段が一つの強みの【魔術師】にとってドロールは厳しそうですね・・
【エクソシスター】は苦手対面とは言え今回しっかり回った相手を捲ったのは苦手対面を意識したしーたけ選手ならではのプレイングがあってこそなんでしょうね!

★さいごに、今回のEXW杯の感想をお願いします!

しーたけ:EXW杯は第11回と長く続いているのでコンテンツとして成功していて凄いと思いますし、大会によく参加する身としてはありがたく思っています。
第一回で僕が優勝したのも懐かしい思い出です。
何よりもずっと使っている【魔術師】という好きなデッキで優勝できたのでとても嬉しいです。

第1回のEXW杯では【ティアラメンツ】を使用して
優勝していたしーたけ選手!

★こちらこそ、EXWの大会で活躍が見れてうれしく思います!
あらためて、この度は優勝おめでとうございます。インタビューにお答えいただきありがとうございました!
今後のしーたけ選手の更なるご活躍に期待しています!

しーたけ選手は《賜炎の咎姫》入りの【魔術師】についてご自身のnoteでも解説してくれています。こちらもぜひご覧ください!

さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございました。
EXW杯は今後もマスターデュエルを盛り上げるべく主催、配信メンバーを変え開催していきます。
今回の第11回EXW杯の実況配信アーカイブは以下のURLから視聴できますのでよかったら見てみてくださいね!

実況解説:たまごしらこ

それでは次回の記事でお会いしましょう!

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