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EXVSシリーズの家庭版が出ない理由を真面目に考えたけど家庭版出るってよ!!

こんにちは。VSシリーズ大好きEXVSDB管理人です。

2020/1/21 PS4版マキシブーストONがリリースされる事が発表されました!!!つまり以降の記事は古い情報になります!
2020/1/20まではこんなふうに考えられてたという観点でお読み下さい。
また結果的にデマを発信する事になりまことに申し訳ございませんでした。

家庭版が出ない理由、各々理解していると思いますが、一度文章にまとめてみたかったのでまとめました。

最初に自分のスタンスを明らかにしておきます。

頼むからアーケード移植の家庭版を出してくれ…マジで何でもしますから…バンナム様…

って日々願っている人が書いた記事になります。

1万字超えてるので結構長いです。

この話題になると必ず貼られるこの資料

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ゲーセン向けの資料ぽいですが、真偽不明。

パワポで作ったような資料って言われてますが、ゲーセン向けの資料は基本パワポなので事実その通りだと思います。バンナムはIR関連資料もパワポをPDF化したものです。

大企業ほどみんなが使えるエクセルとパワポが主流です。keynoteならすごい企業ってわけでもないでしょう。(脱線)

この資料の真偽のほどは置いといて、事実この通りにアーケード移植の家庭版はフルブーストを最後に出ていません。

2020/1/21追記
アーケード移植の家庭版はマキシブーストONが発売されます

ゲーセンへの配慮

まあ散々色んなところで言われてますがこれが一番の理由だと思います。

ただ今回はこの言葉の意味をかなり深掘りします。

ゲーセンの売上

配慮するだけの理由を探ります。まあ売上ですよ。

実際エクバ2のゲーセンの売上ってどんなもんなの?って事で数字を当てて試算してみたいと思います。

ゲーセンでは大きく2つの売上があります。
1. 筐体を販売する
2. プレイ料金(1プレイ100円)

ゲーセンの売上(筐体販売)

筐体販売プランは以下
・先行稼働(12台+LM): 1500万 = 125万/台
・通常稼働(4台+LM): 570万 = 142万/台
・基板交換(4台): 320万 = 80万/台(マキオン筐体での稼働)
※LM = ライブモニター

新筐体での稼働が大半だと思われますので基板交換はあまり考慮せず、先行稼働と通常稼働の間を取って1台130万円で計算。

次に稼働台数ですが、エクバ2稼働前のインタビューでマキシブーストONが6000台以上という数字が出ています。

大石:『マキシブースト ON』は現在約6,000台以上が稼働していますが、全部を一度に変更するというのは、いろいろな都合で非常に困難。

ゲーセンは日々閉店して減っていますが、エクバ2は2019年11月に増台出荷、また決算でも名指しで好稼働コメントされたりとかなり健闘していると考えて現状維持の6,000台で計算。

2020/1/21の生放送で現在7200台が稼働中とコメントされました

というわけで筐体販売費は

7200台 × 130万円 = 93.6億円

ゲーセンの売上(プレイ料金)

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当方で毎週プレイ回数を集計しています。

週平均で490万回プレイされています。稼働から61週で約3億回です。
あとはこのプレイ回数に100円をかけ、更に50%をかけるだけですね。(勝つ人と負ける人の割合は1:1)

490万回 × 100円 × 0.5 = 2.45億円/週

次に週単位の値を稼働期間に置き換えましょう。

エクバ2の稼働期間ですが、VSシリーズのライフサイクルは通常約2年です。そして次回作が稼働するのは決算期である3月が定番となっています。

商談会・ロケテなどを考慮しても2020年3月は時期的に間に合わないので、おそらく2021年3月に次回作が稼働するはずです。

2018年11月〜2021年2月の28ヶ月を週に改めると120週になりますので

2.45億円/週 × 120週 = 294億円

当方が集計しているプレイ回数には対戦しか含まれていませんが、他にも以下のような売上増加要素があります。

・トレーニングモード(4〜6分: 100円、12分: 200円)
・トライアドバトル(CPU)
・プライベートマッチ
・10連勝&タイムアップ(結果的に全員負け)
・貸切(1時間4台: 4000円が相場)

売上減少要素としてはプラスコイン、クレサぐらいでしょうか。

クレサはマキオン後期は200円3クレ程度は結構な店舗でやってましたが、エクバ2は筐体刷新したばかり、かつ客付きもそこそこでクレサする理由がないのでほぼやってないですね。自分がSNSで見かけたのは電子マネー限定90円1クレぐらいです。

ゲーセンの売上まとめ

筐体販売費: 7200台 × 130万円 = 93.6億円
プレイ料金: 2.45億円 × 120週 = 294億円
合計: 387.6億円

1タイトルで約400億円…流石ビデオゲーム最後の砦のVSシリーズですね。

バンナムの売上

この売上はあくまでもゲーセンの売上であってバンナムの売上ではありません

例えばクラブセガやタイトーステーションで入れた100円がそのままバンナムに渡るわけではないですよね。

少し細かい話になってしまいますがバンナムの売上は個別に出してみましょう。

バンナム的に100円の売上となるのはバンナム系列のゲーセンのみです。

というわけでバンナム系列のゲーセン比率を算出します。これはVSモバイルの店舗検索で調べれば分かります。

現在49都道府県でエクバ2が稼働しているゲーセンは922店舗

その内、バンナム系列のゲーセンは24店舗(2.6%)

先ほどのプレイ料金にバンナム系列のゲーセン比率2.6%をかけます。

294億円 × 0.026 = 7.6億円

まだまだ続きます。

非バンナム系列のゲーセンでプレイされても実はバンナムにお金が渡ります。エクバ2は従量課金として1プレイ毎に9.9円が課金されています。

大体10分の1が課金額なのでプレイ料金に掛けます。

294億円 × 0.1 = 29.4億円

バンナムの売上まとめ

筐体販売費: 7200台 × 130万円 = 93.6億円
バンナム系列ゲーセンのプレイ料金:
294億円 × 0.026 = 7.6億円
非バンナム系列ゲーセンの従量課金: 294億円 × 0.1 = 29.4億円
合計: 130.6億円

と、まあバンナムの売上だけでも結構な額になります。

他にはVSモバイル有料会員があります。月額330円なので
1万人が契約: 月額330万円、2年間で約8000万円
2万人が契約: 月額660万円、2年間で約1.6億円

とバカにならない数字になります。

ただこればかりは有料会員数が分からないので考慮外とします。

家庭版の売上

ゲーセンとの比較をするために家庭版の売上を出しましょう。

家庭版は単純にソフトとDLCの売上を合算したものになります。

家庭版の売上(ソフト)

直近タイトルのガンダムバーサスで算出します。基本的に甘めの設定で数字を盛ります。

初週: 121,444本
累計: 175,581本 (2019年2月時点)
※ダウンロード版、北米版含めず

まずダウンロード版の販売本数を加算する必要があります。

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ガンダムバーサスが発売した2017年のPS4全タイトルのダウンロード版の販売比率は32%、フルブからの期待値を引き継いで「40%」としましょう(自分の身内は全員ダウンロード版を買いましたよ…)

販売本数(パッケージ+DL版): 175,581 ÷ ( 1 - 0.4 ) = 292,635本

販売金額は"定価"で通常版が8800円、限定版が12000円でした。
7割が通常版、3割が限定版を購入したとすると平均9760円(自分の身内は全員限定版を…以下略)

ソフト販売費(国内): 292,635本 × 9,760円 = 28.7億円

次に北米版の売上を加算します。

北米の売上はvgchartsを参照、パッケージ+DL版の合計で約8.0万本
vgchartsは北米に限りそこそこ信憑性あるのでこちらを使います。

北米版の販売金額は60ドル、当時のドル円為替レートは112円だったので6720円が定価になります。

ソフト販売費(北米): 80,000本 × 6,720円 = 5.4億円

爆死爆死言われていましたが、世界で30万本は販売してそうなので結構売れた部類に入るのではないでしょうか。(かなり数字盛ってますが)

家庭版の売上(DLC)

DLC機体は初回封入特典系を除けば合計24機で1機650円(5ドル)です。

かなり過疎るのが早かったので、ソフトを買った人の10%が全機買ったとしましょう。

DLC販売費: 38,000人 × 24機 × 650円 = 5.9億円

家庭版の売上まとめ

ソフト販売費(国内): 292,635本 × 9,760円 = 28.7億円
ソフト販売費(北米): 80,000本 × 6,720円 = 5.4億円
DLC販売費: 38,000人 × 24機 × 650円 = 5.9億円
合計: 40.0億円

小売の"定価"で数字を出していますが、現実はAmazonやGEOで発売日時点で定価から10%以上安く買えたので多少下がるはずです。

家庭版も簡単にバンナムの売上を出しておきましょう。

ゲームソフトの粗利は問屋と小売合わせて40%程度と言われています。

言い換えればバンナムの売上は60%です。ただこれはダウンロード版やDLCにはそのまま適用されないので計算が難しいです。なので多めに見積もって75%をバンナムの売上としましょう。

40.0億円 × 0.75 = 30.0億円

ゲーセンと家庭版の売上比較

◆総合的な売上
ゲーセン: 387.6億円
家庭版: 40.0億円

◆バンナムの売上
ゲーセン: 130.6億円 + VSモバイル有料会員費
家庭版: 30.0億円

家庭版は割と甘めに数字を盛りましたが「ゲーセンの足元にも及ばない」ですね。家庭版を出すと稼ぎ頭のゲーセンの売上が落ちるんですからそりゃ出すわけがないです。

ゲーセンへの…配慮?

ここまでまとめてみましたがもうお分かりですね。

「ゲーセンへの配慮」ってのは正しくもありますが言葉として適正ではありません。

正しくは「ゲーセン1本で展開した方が儲かる」

400億弱の市場と40億の市場どっちを優先するかなんて小学生でも分かります。

そもそもバンナム自身がゲーセンを保有している。つまりバンナム=ゲーセンなんですから自己資本への配慮とかないです。

バンナムは営利企業として「より儲かる事業に注力している」だけです。

マキブ・マキオン家庭版が出ない理由

マキブ・マキオン家庭版が出ない理由は売上以外にもあるので今度はそちらについて深掘りしていきます。

それはPS3が足枷になっていたという事です。

2020/1/21追記
バンナム様の技術力を持ってすればPS3基板をPS4基板に移植するなんてわけない事が証明されました!バンナムの技術力は世界一!!


PS3の問題①: 型落ち

家庭版はアケの新作が稼働する少し前に出ます。

つまりマキブ家庭版が出るタイミングはマキオン稼働直前です。

マキオン稼働日は2016年3月9日。

2016年のPS3 → PS4の移行状況を覚えていますか?

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見れば分かる通りマキオンが稼働した2016年はPS3というハードが役目を終えようとしている時期です。(フルブは2014年1月なのでまだPS3が優勢)

この旬を逃した状況でマキブ家庭版をPS3に出す判断は中々難しかったのではないかと思います。

PS3の問題②: PS4への移植が困難

PS3が型落ちしているならPS4へ移植すればいいじゃない

「マキブまたはマキオンの家庭版をPS4で出して」

こういう声もよく聞きますが99.99%無理です。

PS3 → PS4への移植は膨大な労力が必要です。これはVSシリーズに限った話ではなくゲーム業界全体の話です。

PS3は変態独自仕様の塊です。詳細は省きますが知りたい方は「PS3 移植性 cell」とかでググってみてください。

そもそもどれだけ大変かはガンダムバーサスと初期エクバ2の大量バグという実例もありますし、大久保Pもエクバ2稼働前のインタビューでこう答えています。

大久保氏:そうですね。基板がこれまでとはOSレベルで異なっているため、別ハードに移植しているようなものですね。「マキシブーストON」という土台があるとはいえ、同じには動作してくれないんです。機体毎に一点物で作っているものが多いので、再現してみたらファンネルがうまく飛ばなくなっていたり、機体の気持ち良い手触り感が失われていたりとかザラでした。現状は、これを今の「マキシブーストON」と同じくらいの感覚になるよう、一つひとつ手直ししていく作業を進めています。

PS3の問題③: スペックの限界

以下はフルブースト発売直前のインタビューです。

福崎:今作ではオンライン時のカスタムサウンド機能対応を行っていることや、諸々の家庭用特有の処理が見えない部分でバトル中に追加されています。1つ1つの要素としてはそこまで重くないんですが、これらの要素をすべて盛り込んでしまうと処理落ちしてしまうんですね。最終的に称号かカスタムサウンド機能のどちらかという選択になりまして、今回はカスタムサウンド機能を選んだ次第です。オンラインプレイを快適にするためということでご理解いただければと思います。

引用にもある通り、フルブ家庭版の時点でPS3のスペックとしては結構限界を攻めていたようです。

エクバ、フルブをゲーセンでやってた人なら分かると思いますが、ゲーセンから家庭版に移植する際にビームのエフェクトが簡略化されていたりと結構気を使っていたのが見て取れます。

マキブ・マキオン家庭版は出ない

エクバ、フルブ、マキブ、マキオンの4作品はPS3互換基板のSYSTEM357で設計・製造されていますからPS3の呪縛から逃れる事は出来ません。

今となってはPS3という技術的負債が重くのし掛かっています。

以上の事からマキブ・マキオン家庭版は出ません。
正直エクバ2家庭版が出る可能性よりも圧倒的に低いと言えます。

技術的な話は省略しますが、クラウドゲーミングであるPSNowでならPS4でもPS3基板のゲームを動かす事は可能です。(PS3互換基板SYSTEM369の鉄拳タッグトーナメント2で実績がある)

まあバンナム的に旨味がないのでやらないでしょうし、入力遅延など考慮するとまともにゲームにならないと思います。

ただマキブ・マキオン最終環境の思い出に浸りたいのでソロモードだけでいいので10年後ぐらいに提供してくれると嬉しい。

今後、家庭版は出ないのか

いや出ますよ。

ここからは家庭版が出る要因を書き連ねていきます。

PS4互換基板に刷新

大石氏: 従来の基板はPS3と互換性があるものですが,今回の基板はPS4に相当するスペックを持っています。それにより,グラフィックスのフルHD化が実現できました。

引用にもある通りPS4相当のスペック、そして開発順序はガンダムバーサス→エクバ2という流れなのでエクバ2はPS4互換である事は間違いないです。

ということは前述した「PS3の問題は自動的に全てクリアしている」という事になります。

まあ新基板に刷新したばかりですからね。このタイミングでハードが型遅れなわけがない。

ただ今後エクバ2フルブースト、エクバ2マキシブーストとタイトルを重ねていくと、PS5が主流になりPS4が型遅れになる可能性もあります。

ただPS5はPS4への後方互換を備える事が確定しているので、PS3の問題のような事は起きないでしょう。

PS5は2020年末に発売予定という噂です。もしかしたら新しい家庭版はPS5・PS4同時発売、かつクロスプレイなんかが実現するかもしれません。

結局PS3が変態ハードだったのが悪い。

ゲーセンのビデオゲームは落ち目

ゲーセンの「ビデオゲーム」を取り巻く環境は非常によろしくないです。

消費税増税、スマホゲームの流行、ビデオゲームは露出(PR・宣伝)がなくて新規が来ないとか挙げ出したらキリがないですが、特に家庭版との差別化が難しいです。

パッと思いつく限り家庭版とゲーセンの環境を比較してみました。優れてる方が赤字です。

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ユーザーからすると家庭版の方が圧倒的にアドバンテージがあります。

金銭面のアドも大きいですが、地方勢、社会人、育児中など、そもそもゲーセンに行く事自体のハードルが高い人へのアドは推し量れません。

連ザからずっとゲーセンに通ってるのでゲーセンの「場の魅力」を自分はプラス評価していますが、シャッフルやオンラインの導入でその辺もどんどん薄れてきてます。

「場の魅力」とは言いつつ座席のトラブル、ベガ立ち勢への苦言などマイナスに感じる人もいますので本当人によりけりですね。

つまりビデオゲームはゲーセンである事の意味がないんです。

スト5、鉄拳7などは家庭版に完全移行して現在ゲームセンターで稼働しているのは家庭版からの逆移植です。

この状況下でアーケードファーストで新作を提供し続けてるVSシリーズが異常なだけです。

ビデオゲームコーナー自体がないゲーセンも増えてきましたし、先が見えてる市場なのであまり長続きはしないと思います。

誤解のないように補足しますが、ゲーセン自体はプライズゲーム(UFOキャッチャー)が絶好調。他にも音ゲー・VRを筆頭とした独自筐体でのゲーム体験等まだまだ頑張れると思います。

なんだかんだ出てる家庭版

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今までアケが次回作に移行するまでに必ず何かしら家庭版は出てます。

ただ直近2作バーサス・フォースと悪夢が続いていますが…

まとめてみましょう
エクバ(2010/9) → エクバ家庭版(2011/12) → フルブ(2012/4) → フルブ家庭版(2014/1) → マキブ(2014/3) → フォース(2015/12) → マキオン(2016/3) → バーサス(2017/7) → エクバ2(2018/10)

エクバ2のアーケード次回作は前述の通り2021年3月頃だと思われますのでその直前、2020年末~2021年初頭には何か出ると思います。

出てくるものがガンダムバーサス2というオチも勿論あるとは思いますが、バーサス2はエクバ2をベースに仕上げてくるはずなので期待出来そうです。

バーサスもブーストダイブ、ストライカー、キャンセルルート削減、オバヒスパーク、回線品質詐欺あたりを何とかしてくれたら面白くなる可能性はありましたしね。(要は全部)

家庭版はゲーセンへの貴重な導線

家庭版で対戦ゲームに興味を持ってゲーセンへ、ゲーセンで負け家庭版で練習してまたゲーセンへ…と、本来ゲーセンと家庭版は相互扶助の関係です。

VSシリーズは家庭版から入りましたって人が多いと思いますし、新しい種を撒いて裾野を広げるためには家庭版を出すしかないんです。それが将来的にゲーセンのためにもなります。

とりあえずアーケードに興味を持った初心者が練習出来る環境を作るべきですね。

ガンダムバーサスはダイブとストライカーで別ゲーですし、それらを封印しても全ての武装がダイブ前提の極悪誘導であまり練習になりません。ステBDなど移動周り、一部機体の武装の練習は出来ます。

フルブは2on2や降りテクの練習などは出来ますが、流石に3作品前なのでほとんどの機体は練習にならないです。ステBDはそもそも仕様として存在しません。大体PS3という14年前のハードを買う事を勧めるのがアホらしい。

本当にガチの初心者がエクバ2を触ると
・190機もキャラ選択(機体)がある
・190機体それぞれの使用感が全く違う
・2on2、コスト制という独自のシステム
・永久に議論され続ける覚醒の使い所

特に2on2=相方がいる=自分以外の人に迷惑を掛けてしまうっていうのが初心者の心を挫く最大の要因だと思います。まあやってる身としてはこれらの要素が面白いところなんですけど敷居が高くなりすぎましたね。

エクバ2には有料トレモもありますが1時間1000円も金払って練習するってかなり意識高い人か覚悟を持った人しか残らないですよね。

創通の子会社化

エクバ2界隈ではあんまり話題になってないけど結構デカイ事件でした。

創通はガンダムの版権を持っている会社です。

VSモバイルのフッターのCopyrightにも記載があります。

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その創通が2019年11月にTOB(株式公開買付)にてバンダイナムコホールディングスの完全子会社になりました。

バンナムはサンライズも1994年に子会社化しているので、これでガンダムの権利関係はバンナムに一本化された事になります。(音楽などは除く)

権利がバンナムに一本化される、つまりバンナムの商品化スピードが上がるという事です。

EXVSユーザーにとってどんなメリットがあるのかというと

・未参戦作品から機体が参戦しやすくなる(版権料は作品毎だった)
・企業間調整が不要になったので機体の参戦ペースが上がる
・次の家庭版ではPS4シェア機能などで動画配信が出来るかも(音楽だけ気を使えばよし)
・家庭版も商品化の一つなので企画がスムーズに進む

別のゲームの話になりますがスパロボのキャラ頭身が上がる可能性もありますね。まあカットインなんかは既にリアル頭身になったりしてますけど。

スーパーロボット大戦シリーズプロデューサーの寺田貴信によると「リアル等身だと1作品ごとの版権になるが、SDサイズだと「SDガンダム」としてまとめて版権を使用できるということと版権料がリアル等身よりSDの方が安価であることから」とインタビューで語っている。

記念年(オカルト)

2020年: EXVSシリーズ10周年
2021年: VSシリーズ20周年

タイミングいいね★家庭版出そう♥

家庭版の販売方式(チラ裏)

家庭版の売り方について思うところを書き綴りたいと思います。(チラ裏です)

家庭版は売上が悪いくせにアーケードの足を引っ張る存在だからバンナムが家庭版出さないのは分かるんですよね。

ただ逆を言えば売上をあげればバンナムは家庭版を出してくれるって事なんですよ。

完全に家庭版に移行した鉄拳7ですが、国内売上8万本。でも海外でバカ売れして400万本

会社違うカプコンのスト5は国内売上6万本、でもやっぱり海外でバカ売れして370万本

鉄拳7もスト5もガンダムバーサスが国内ならダブルスコア付けて圧勝してます。ただやっぱり家庭版市場は海外で戦えないと話にならないですね。

ロボゲー、2on2と海外でウケる要素があまりないのも痛い。これがドラゴンボールだったらバカ売れしそう。

そういえば2on2でドラゴンボールと言えばゼンカイバトルの家庭版出さないなぁ、ってゼンカイもSYSTEM357基板だった。やっぱりPS3基板は呪い

ガンダムバーサスは結果として海外で流行りませんでしたが、VSシリーズ&ガンダムのファンが沢山いる国内でも見捨てられた微妙なゲームで勝負すること自体が海外に失礼な気がします。

バンナムの全力(エクバ2)で海外に挑戦したら結果は後から付いてくる

と思います。これは信者フィルター入ってるかもしれません。

まあ一旦ガンダムは海外(北米)では戦えないとして、じゃあ次に国内だけでゲーセンの売上を超える家庭版を出すにはどうしたらいいかって話ですよね。

ぶっちゃけ「ゲーセンの環境」に金払ってる人はあんまりいないと思います。

「エクバ2はゲーセンだからやってるんだよ。家庭版なんて買わないよ」なんて人はあまりいないだろうという話です。学生の頃はゲーセンに友達と行くのが楽しくてこう思ってた時期もあります。(まあその頃家庭版は画面分割でタイマンしか出来なかったし)

家庭版専門の方も「ゲーセンは金かかるから家庭版出してくれ」って人もいれば「ゲーセンに行けないから家庭版出してくれ。金なら払う!」って人もいるでしょう。

自分も仕事帰りにスーツで行くとタバコの臭い付いちゃうから一回家に帰って夕飯食べて、流れで風呂入って…とかやってると流石にその日は行く気がなくなったりします。あと暑い・寒い・天気が悪いとか外に出たくない時でもやれたり、週末の深夜にも遊べるのは純粋に家庭版の強みですよね。

つまり家庭版で売り方さえ工夫すればゲーセンの売上をそのまま移せる、もしくはゲーセン以上の売上を見込めるはずです。

まず考えられるのが月額課金ですが、対戦ゲームで月額課金って聞いた事ないのでこれは考えなくていいかな。

仮に月額3000円で10万人が2年間課金し続けても72億円、月額2000円で20万人が2年課金しても96億円とゲーセンの売上にはまだ及ばない。いやゲーセン強すぎるだろ…そもそも対戦ゲームの月額課金でこんだけユーザー抱える事が絵空事。

次に基本無料。ただし無料機体は20機、無料機体ラインナップは週変わり、好きな機体をいつでも使いたければ課金してねっていう所謂LoL、ディシディアNTとかの課金方式。

これ既にバンナムやったんですよ。「Rise of Incarnates」通称「RoI」

これ人間版のVSシリーズなんですよね。2on2、コスト制(ストック)、コスオバとかありました。

Steam(PC)のみの発売で日本はサービスからハブられてました。

そしてもうサービス終了してます。

サービス期間: 2015年7月~2015年12月

6ヶ月でサービス終了です。これは売り方が悪かったと総評されています。ゲーム自体はまたやりたいという声がフォーラムに上がってるぐらいコアなファンが付いていたそうです。

だからこの課金方式も過去の失敗から採用しない気がします。あと基本無料はユーザー数をどれだけ抱える事が出来るかに掛かってますし、既にバトオペ、ガンオンといった同業がいるところにVSシリーズが乗り込むのもないかな。

とするとゲーセンと同じ従量課金になるんですが、家庭版で1プレイ100円は流石に高いし都度課金が面倒すぎるから、10プレイ500円、100プレイ4500円とかそういうまとめ売りにはなると思います。(1日数プレイは無料などもあると人口が維持出来る)

あと従量課金は定期的なアップデートと相性がいいんですよね。ソフト売って終わりの商売はガンダムバーサスみたいにアプデもDLC機体も半年ぐらいで終了ですが、従量課金はアプデ内容がそのまま課金に繋がるからバンナムも気合を入れてアプデしてくれます。

あとはエクバ2の200機近くの機体数を活かしてソフトを3分割するとか?
エクバ2 宇宙世紀 8800円
エクバ2 アナザー 8800円
エクバ2 外伝 8800円

めっちゃ叩かれる気がしますけど、エクバは60機で8800円取ってるんだから妥当だと思うんですよね。

上記全て安く感じちゃう自分というかゲーセン勢は一般人と金銭感覚がズレてると思うのでこの辺は素人考えですね。

あ、ガチャだけはやめて…そういうゲームじゃないだろうし、ボダブレがどうなったか流石に知ってると思いたい。

最後に

まあ今回はこのへんで終わりましょう。長くなりすぎました。。

一つ言えるのはバンナムがどんな課金方式・販売方式を選択しても、家庭版を出してくれた際には感謝こそすれ頭ごなしに非難するのはやめたいですね。ゲーム自体がクソなら非難するのは別の話だけど…

2on2の最高峰ゲームであるVSシリーズがもっと国内・世界で認知され流行る未来を期待しています。このゲーム性は他にはない一点物なので頑張ってほしい。

バンナム様「遊びきれない毎日を。」を提供して下さい。



コメント引用元

大石Pの6000台稼働発言
https://dengekionline.com/elem/000/001/824/1824418/

大久保PのPS4移行に関する苦労話
https://www.gamer.ne.jp/news/201807030001/

フルブースト開発時の苦労話
https://dengekionline.com/elem/000/000/785/785948/

エクバ2がPS4相当のスペックを持つ発言
https://www.4gamer.net/games/409/G040975/20180511046/

ガンダムバーサス初週販売本数
https://www.4gamer.net/games/117/G011794/20170712092/

ガンダムバーサス累計販売本数(47位参照)
https://www.famitsu.com/news/201902/22172356.html

ガンダムバーサス北米販売本数
http://www.vgchartz.com/game/173108/gundam-versus

PS5のPS4後方互換サポートhttps://www.famitsu.com/news/201904/16174890.html

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