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【2024ナイトワンダラー環境】レジドラゴVSTARとジャッジマンの四方山ばなし

こんにちは、Explorerです。
オフシーズンなので、レジドラゴVSTARとジャッジマンについて、軽めに書いていきたいと思います。

※本文中のデッキ・カード画像は、ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト(https://www.pokemon-card.com/)から引用しています。


1.最近使っているレジドラゴデッキのはなし

最近は、こんなレジドラゴデッキで遊んでいます(スタンダードレギュレーションです)。

デッキコード: gNH9nH-DHPExK-nigHng

ざっくりと回し方を書くと、

①後攻1ターン目に、イキリンコexを出してからジャッジマンを打つ。
②ジャッジマンの後にイキリテイクを使い、自分だけ手札を補充する。
③①〜②の間にレジドラゴVをベンチに置き、草と炎エネルギーをトラッシュしておく。イキリンコexをバトル場に出し、ワザ「きあいをいれる」でレジドラゴに加速する。
④2ターン目以降は、適切なドラゴンワザをコピーして戦う。

こんな感じです。

ちなみに、先攻の場合はもっとシンプルで、1ターン目にイキリテイクを使いながら展開し、ベンチのレジドラゴVにエネルギーを1枚つける(炎エネルギーだとなお良い)。2ターン目にナタネの活気を使い、3エネレジドラゴを用意して殴り始めます。


2.採用したいドラゴンポケモンのはなし

レジドラゴVSTARのワザ「りゅうむそう」を活用するために、多くのドラゴンポケモンをデッキに入れたいところですが、デッキスペースの都合上、採用できるドラゴンポケモンは4〜6枚程度になります。そのため、どのドラゴンポケモンを採用するかは常に悩みます……
備忘録として、現時点でのドラゴンポケモンの個人的な評価を書いてみます。


(1)キュレム(sv6a)

キュレム(sv6a)

相手のポケモン3匹に110ダメージを与えるワザ「トライフロスト」は強い! 進化ポケモンが主力のデッキに対して、壊滅的なダメージを与えることができます。また、ルギアデッキに採用されているチラチーノを一掃することができるため、苦手としていたルギアに対して、ある程度抗うことができるようになりました。また、ロスト系統のデッキに対しては、非ルールのアタッカーとしてそのまま使えるのも良いですね。
ワザを使った後、自身についているエネルギーを全てトラッシュしてしまうので、どのようにリカバーするかが課題。また、キュレム単騎でスタートしてしまうのも辛い。

(2)ドラパルトex

ドラパルトex

ドラパルトexが主軸のデッキが、流行っていることからも分かる通り、バトル場に200ダメージ、ベンチに10ダメカンを6個バラ撒けるワザ「ファントムダイブ」はやはり強力です。キュレムの「トライフロスト」と異なり、ダメカンを乗せる効果なので、マナフィでは無効化できない点も良いですね。

(3)ヒスイヌメルゴンVSTAR

ヒスイヌメルゴンVSTAR

レジドラゴVSTARが相手の攻撃を1回耐えたら勝ちの状況は割とあるので、ワザ「アイアンローリング」による、80ダメージ減算はとても役立ちます。200ダメージがちょっとだけ物足りないのが惜しい、縁の下の力持ち的なポケモン。
「無傷のレジドラゴVSTARがアイアンローリングを使うと、350ダメージまでは耐える」と覚えておくと、対戦中の計算が楽になります。

(4)カイリューVSTAR

カイリューVSTAR

ワザ「ギガインパクト」は250ダメージを与える代わりに、次の番に自身がワザを使えなくなるというワザ。ナイトワンダラー環境における「250」という打点が強く、タケルライコex(HP240)やイイネイヌex(HP250)等の強力なたねポケモンを一撃で倒すことができます。また、進化前のポケモンV(HP220)をVガードエネルギーの減算(−30ダメージ)込みで倒せるため、VガードエネルギーがついたルギアVをジャストワンパンできるのも偉いです。
また、レジドラゴにエネルギーが残るため、相手からすると、返しのターンにレジドラゴを倒さないといけない状況を作れるのも良いです。反動を打ち消せる「ポケモンいれかえ」を多めに採用できるなら、悪くないポケモン。

(5)タケルライコex

タケルライコex

ワザ「きょくらいごう」は350ダメージに到達することができ、あらゆるポケモンをワンパンできる可能性がある点が良いですね。基本的にはフィニッシャーとしての運用になりますが、相手のアタッカーが1匹しかいない時に気合で「きょくらいごう」を打ち、状況を無理やりリセットすることもできます。
たねポケモンのため、タケルライコ単騎でスタートしてしまう可能性がありますが、最悪の場合はワザ「はじけるほうこう」で手札をリフレッシュできるため、割となんとかなりそうです。

(6)ギラティナVSTAR

ギラティナVSTAR

ワザ「ロストインパクト」は280ダメージを与える代わりに、場のエネルギーを2枚ロストするワザ。強いワザなのですが、ナイトワンダラー環境における「280」打点が微妙だと感じています。280ダメージでワンパンできるポケモンは、主にギラティナVSTARとルギアVSTARなのですが、ギラティナについては、サポート「アクロマの実験」を使う都合でキュレムでバラ撒いた方が強く、ルギアはVガードエネルギーで実質310耐久になるため、ワンパンすることができません。そのため、280打点がイマイチしっくり来ない感触です。
また、これは好みの問題ですが、10枚のエネルギーをかがやくゲッコウガとスーパーエネルギー回収で使い回す動きをしたいため、エネルギーをロストに送ってしまうことがイマイチに感じてしまいます。
とはいえ、最も楽に280ダメージを出せるポケモンなので、280ダメージの価値が上がってきたら採用したいポケモン。

(7)オンバーンex

オンバーンex

レジドラゴVSTARが苦手なタケルライコexへの対策になりますが、レジドラゴ単騎の盤面を作ることが難しいため、評価が難しいポケモン。ライコ側が、

・テツノツツミ(特性:ハイパーブロアー)⇒ボスの指令
・ポケモンキャッチャー⇒ボスの指令

といったように、バトル場のレジドラゴVSTARを2回動かすことで隠密飛行を解除してくるため、隠密飛行を使えば勝てるわけではなく、レジドラゴ単騎の盤面を作る必要があります。レジドラゴデッキはベンチにポケモンを多く展開するため、プレイングだけで単騎を目指すことが難しく、エーススペックにポケモン回収サイクロンを採用したうえで、サポート「フトゥー博士のシナリオ」や「ボタン」まで加えるといった、構築単位での対策が必要になります。そのため、オンバーンexの採用は構築単位で検討したいところ。
ちなみに、ドミネートエコーはアルセウスイジメのワザのため、周囲にアルセウス使いが多いなら、採用を前向きに検討できます。

(8)オノノクス(sv6a)

オノノクス(sv6a)

ワザ「アックスダウン」は特殊エネルギーがついたポケモンを気絶させることができるワザであり、ルギアVSTARに対して強そうに見えますが、ミストエネルギーでワザの効果を無効化されてしまうため、アックスダウン自体が効かない悲しいポケモン。
アックスダウンを通すためには、スタジアム「シンオウ神殿」を採用する必要がありますが、そこまでするなら……という感じ。
ワザ「りゅうのはどう」の230ダメージも、かゆいところに手が届かず、自分の山札をトラッシュした結果、痛い目を見ることも多いのでイマイチ。特殊エネルギーが多いが、ミストエネルギーは採用されないような環境であれば、積極的に採用したいポケモン。

(9)ギラティナV、コライドン(sv5K)

ギラティナV
コライドン(sv5K)

相手のポケモンにかかっている効果を貫通してダメージを与えるワザ「ひきさく」を持ったポケモン2匹をまとめてみました。主に、ミミッキュ(sv2P等)やオーガポンいしずえのめんex、アローラロコンVSTAR等が増えてきた時に採用しますが、現状はミミッキュ以外のポケモンが少なく、ミミッキュについてはミュウexで対処できるため、優先度は低いかなあ、という認識です。
厄介な防御系能力を持ったポケモンが増えてきたら、採用したいポケモン達。

(10)カイリュー(s12)

カイリュー(s12)

180ダメージを与えながらベンチポケモンに基本エネルギーを3枚つけられるワザ「エナジーハリケーン」は非常に強力なワザ……なのですが、180ダメージだと足りない状況が多く、少し使いづらい印象です。
エクストラレギュレーションだと、カプ・テテフGXやデデンネGX等のシステムポケモンを倒せるため、かなり強いのですが……

(11)ガブリアスV

ガブリアスV

エネルギーを3枚トラッシュし、相手のポケモン1匹に220ダメージを与えられるワザ「ソニックストライク」はフィニッシャーとしては強そう。前述の通り、220ダメージだと足りない場面が増えつつあるのが向かい風という印象。

ここからは番外編で、面白そうなドラゴン達

(12)チルタリスex

チルタリスex

ワザ「ハミングヒール」は、次の相手の番にワザの効果を受けなくなるワザ。効果で気絶させてくるポケモン(トドロクツキex)や、嫌な効果(ワザ封じやマヒなど)を与えるポケモンが増えてきたら、採用を検討するかも。

(13)チルタリス(sv3)

チルタリス(sv3)

ワザ「じゅくすいソング」で強力なねむり状態にできるのは夢があります。いれかえ系カードが少ない環境なら、採用を検討したい。モモワロウexがいなければ……

(14)ジジーロン(svD)

ジジーロン(svD)

この記事を書くために、ドラゴンポケモンを確認していたら出てきました(笑)。素点60から始まる「げきりん」は悪くなさそう。


3.ジャッジマンに追い風が吹いているはなし

ナイトワンダラー環境においては、サポート「ナンジャモ」が相対的に弱体化したと感じています。というのも、キチキギスexの登場によって、終盤の手札干渉に対する耐性がついたデッキが増え、ナンジャモによる終盤の手札干渉が機能しづらくなったためです。特に、アグロデッキの、

 ポケストップ+ミュウex+キチキギスex

コンボは、本当に止まりません。
ミュウexとキチキギスexのどちらかは生き残りますし、システムポケモンを倒した場合はアタッカーが残ってしまいます。
そのため、終盤のナンジャモが弱体化し、転じて終盤に"捲る"ゲームプラン自体が取りづらくなってきたと感じています。

また、デッキ構成が複雑化してきており、序盤の手札干渉が強くなってきています。リザードンデッキが顕著なのですが、

リザードン、ピジョット、ビーダル、ヨノワール

と、最大で4種の進化ラインが搭載されるような状況です。

このように、終盤の手札干渉が弱体化したり、1ターンの間に多くのカードを揃えないといけないデッキが増えたりする中で、序盤から手札を4枚に減らすことができるジャッジマンの価値は上がりつつあると感じています(「序盤からキチキギスexを出せば、そこまで気にならないのでは?」という疑問は正しいと思いますが、序盤はアタッカーを優先して場に出したいため、終盤よりは手札干渉が刺さりやすいという認識です)。

余談ですが、2進化ポケモンが主軸のデッキには、メインエンジンとしてロトムV+森の封印石が採用されていますが、ジャッジマンとジャミングタワーを組み合わせることで、強力なカウンターになります。


4.ゲームプランを模索するはなし

最近の傾向として、以下のどちらかのゲームプランを取るデッキがほとんどだったと思います。

①序盤に最大限加速し、逃げ切る(ルギア、タケルライコ等)
②序盤は盤面作りに徹し、中盤から捲る(リザードン、サーナイト等)

①については、最終的に先攻・後攻の差と序盤に必要カードを引けた・引けなかったの勝負になりがちです。また、②についてはキチキギスexの登場で弱体化しつつあります。
そこで、第3の選択肢として、「序盤に相手を妨害しながら自身はそこそこの展開をし、相対的な速度差をつけて駆け抜ける」というプランを検討しても良いかな?と思います。
過去にはマリィを4枚採用した同様のコンセプトのデッキがあったから、新しい考えではないんじゃないか?」……その通りです。

今回は、ジャッジマン+ジャミングタワーのコンボを無理なく採用でき、イキリンコexとの相性も良いため、上記の考え方でレジドラゴデッキを組んでみました。
正直な話、レジドラゴデッキで無理に実現する必要はありませんが、こういったゲームプランを模索していくと、新たなデッキが生まれるかもしれませんね。


5.締めのはなし

レジドラゴVSTARは「りゅうむそう」という特徴的なワザと、大雑把だが強力な特性「レガシースター」を併せ持った面白いポケモンです。また、テキストの面白さだけでなく、レジドラゴというポケモン自体の設定も反映した、非常に良いデザインのカードだと思います。
そのため、あなただけのレジドラゴデッキを突き詰めてみると、楽しく、良い経験になるかもしれません。


6.おまけ:レジドラゴデッキのアレコレ

Q.1どうしてネストボールは3枚なの?

初動を強く意識するなら、ポケモンを並べやすいように4枚欲しいです。ただし、中盤に特性「リスタート」で動いていく状況において、ベンチが埋まっていてネストボールを消費できない状況が多発したため、消費しやすいキャプチャーアロマを4枚にしました。キャプチャーアロマが多いと、ワザをコピーしたいドラゴンポケモンを手札に加えやすくなるメリットもあります。

Q2.レジドラゴVが3枚、レジドラゴVSTARが4枚なのはどうして?

このデッキ、実はレジドラゴVSTARは2体育てば、事足りるのです。大体、レジドラゴVSTAR1体で2〜3枚のサイドを取れるため、2体育てば十分なのです。万が一、3体目が必要な状況まで縺れ込んでも、アカツキガチグマexで間に合います。そのため、レジドラゴVは3枚採用にしています(枠があれば4枚欲しいですが)。
また、レジドラゴデッキは、とりあえずレジドラゴVSTARに進化できれば、特性「レガシースター」を使って動きだせることが多いです。そのため、進化しやすいようにVSTARが4枚になっています。初動のイキリテイクでVSTARを巻き込んでしまうこともありますし、ハイパーボールを別のドラゴンポケモンを持ってくるために回しやすくなる利点もあるので、レジドラゴVSTAR 4枚はオススメです。

Q3.エネルギー配分「草エネルギー7、炎エネルギー3、大地の器4、スーパーエネルギー回収2、夜のタンカ1」の根拠は?

完全に体感なのですが、個人的にこの配分が最もリソース管理がしやすかったためです。手札のドラゴンポケモンや不要カードをトラッシュしやすくなるため、大地の器とスーパーエネルギー回収は多い方が良いです。

Q4.かがやくポケモンの枠がゲッコウガなのは何故?

かがやくリザードンやかがやくフーディンと悩む枠です。このデッキにおいては、リスタートから手札が3枚になる展開が多いですが、ハイパーボールやスーパーエネルギー回収を使うために、手札が4枚になって欲しいことがあるため、ゲッコウガにしました。スーパーエネルギー回収と組み合わせて効率よく動けるため、かがやくゲッコウガは絶妙な潤滑油になってくれます。

Q5.エーススペックがプライムキャッチャーなのはどうして?

ポケモンいれかえとボスの指令の役割を持ち、いつ引いても使いやすいためです。
対抗馬として、ポケモン回収サイクロンやアンフェアスタンプが挙がりますが、ポケモン回収サイクロンは自身の場を展開した後でないと使いづらく、アンフェアスタンプも同様に使うタイミングを選ぶため、最も使いやすいプライムキャッチャーを採用しています。
キュレムやタケルライコexでバトルがスタートした場合は、気合とプレイングでなんとかします。

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