努力して、休む時間を得る覚悟
産後の新生児期、ミルクを飲んでもオムツを替えても泣いてばかりの我が子をひたすら抱っこしながら、私は寝不足で朦朧としながらマンションの窓から外の世界を見下ろしていた。
車が行き交い、世間の時間は着々と進んでいるのに、私はマンションの部屋の中に一人、まだ意志疎通がとれない小さすぎる生き物をとにかく生かさなくてはいけないという緊張感と背中合わせに夜を待っていた。
夜になれば、夫が帰ってくる。
遅い時間だけれど、帰ってくる。
たった一人で、大切すぎる、小さな命と向き合うことから解