(頭整理用)SaaSマネタイズ戦略の種類とその違い

デジタルプラットフォームのフリーミアム戦略とフリートライアル戦略とその違いをちゃんと説明できる人はどれくらいいるだろうか。(このノートはほぼ自分用の備忘録です)

・フリーミアムモデル
・フリートライアルモデル
・エコシステムモデル
・アド収益モデル
・サブスクモデル
・チケット販売モデル
・オープンソースモデル
・データ収益化モデル
・ユーザー支援モデル

ちなみにこれらすべては複合的に組み合わさって戦略になる。例えばフリーミアムとアド収益を同時に取ることは良く行われる。

フリーミアム
原則無料のツールとして開放し、プレミアム版で課金する。必要十分な機能を限定して無償提供する。市場規模が大きい場合に有効であり、1-5%の課金コンバージョンが理想とされる。ネットワーク効果、ネットワーク外部性効果があるアプリケーションに有効。ペイウォール(課金のライン)の設定が肝。
※エバーノート、Gmail、YouTube、大手ニュースサイト(NewYork Times)

フリートライアルモデル
原則課金だが、一定期間フリーで使用して機能を確かめたり忠誠度アップを狙う。基本的にトライアル中は全機能が使える。使うのが難しかったりセキュリティレベルが必要なプロダクトなどに有効。
※Dropbox、会計システム、業務ツール

エコシステムモデル
出店者とユーザーを囲い込み、出店者に出展料を課金もしくは販売できた時に手数料を課金、マーケットプレイスとしての必要な時に思い出してもらう知名度マーケティングが重要。
※eBay、AppleStore、メルカリ、ヤフオク、クラウドファンディング

アド収益モデル
原則無料であるが広告収入を元手に運営する、競争上の理由で課金が出来ないプロダクトなどを広めるのに有効、なによりもViewの数が重要で、指標としてインプレッション数やクリック率を常にモニタリングする。
※Yahooニュース、Facebook、Twitter、ニュースアプリ

サブスクモデル
原則課金で定額を支払うと全機能もしくは機能の一部が有効になり、かなり自由に使うことができる。継続収益を得るのに有効、台数毎、家族単位等アカウント管理を厳密に行う。
※Netflix、Spotify

チケット販売モデル
規定回数分の利用チケット・ダウンロードチケットなどを販売する。月額固定で上限を決めて置いたり都度購入できるオプションなどを用意する。サブスクよりも専門性が高かったりサービス提供1回あたりの単位が分かりやすいビジネスに有効
※レンダリングサービス、アドビストック、Pixta

オープンソースモデル
プロダクトの根幹まで無償として開放し、使ってもらうこと・コミュニティによって改善されることを優先する。そこから生まれる副産物やその上に組み立てたエコシステムで収益をえる。
※Android、Linux、BitCoin

データ収益化モデル
無償・有償で使ってもらうことを優先する。そこにユーザーが入れ込むデータやユーザーの挙動をデータとして活用し収益化する。
※Picasa、GoogleMap、PokemonGo、Ingress、Twitter

ユーザー支援モデル
無償で使ってもらうことやコミュニティによるバリューアップを優先する、寄付や一部のファンユーザーからの投げ銭を収益とする。公共性・正義性の高いプロダクトに有効。
※WikiPedia、


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