羽ばたき
「もうこの崖から飛び降りて死ぬしかないんです」崖っぷちで懇願する私を「あははは」と先輩は笑って崖から突き落とす。
「なんと残酷なぁぁぁぁ・・」絶望の叫びの中で必死に飛ぼうとする私。いきのこるためには羽ばたくしかない!
必至の羽ばたきは天に通じ、地面スレスレで羽ばたき落下を回避することを覚えることが出来たのだ。
ふと崖の上を見上げると、そこに先輩の姿はない。
実は、万が一羽ばたけなかった時のために、崖の下まで身を挺してダイブし、全身を広げて受け止める用意をしていた。
そういう偉大な先輩たちに生かされ、成長させてもらってきた。
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