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今だからこそスマートシティの本質について考える【エクスポリス スマートシティレポートvol.1】

記事作成の背景

こんにちは!エクスポリスです。弊社ではスマートシティを実現するためのデータ流通基盤となる「Expolis Cloud Platform」を提供するデータプラットフォーム事業を展開しています。スマートシティについて取り組みたいと考えているけれど、どのようなものなのか想像ができず、アクションが取りづらいと思われている方も多いのではないでしょうか?

本記事ではスマートシティに関する知識を深め、具体的な取り組みへの一歩を踏み出せるような情報を提供することを目指しています。


スマートシティの構成技術

スマートシティの概念を理解するためには、まずその根本にあるテクノロジーの進化を見る必要があります。 スマートシティは、情報技術(IT)、特に人工知能(AI)、IoT(インターネット・オブ・シングス)、ビッグデータ、を活用して、都市の運営をより効率的で持続可能なものに変える試みです。これらの技術を通じて、エネルギー使用の最適化、交通流の改善、公共安全の向上などが実現可能になります。

人工知能(AI)

毎日のニュースを賑わしているAI。AIの導入検討をミッションとして受けているご担当者さまも多いかと思います。スマートシティが果たすべき役割のひとつとして、都市の運営をより効率的かつ持続可能にすることが挙げられれます。この野心的なビジョンを実現するための鍵は、「人工知能(AI)」の進化にあります。AIは、地域の各種システムとプロセスを自動化し、最適化を目指すことで、住民の生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。

例えば、スマートシティにおいてはエネルギー効率の向上が重要な目標のひとつです。AIはエネルギー消費のパターンを分析し、需要予測、配電の最適化、そして再生可能エネルギー源の統合を通じて、都市のエネルギー効率を高めます。このようにして、AIは持続可能なエネルギー利用を促進し、環境への負担を軽減します。

このようなAIを構築するためには、エネルギー効率の対応となる地域の過去のエネルギーが必要となります。エネルギー効率を求めるAIに、その地域の特徴を入力するためです。おそらく本記事を読んでくださっている方の中には、「データは収集したけれどどうしていいかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
急速なAIのソフトウェア化が進み、これまで蓄積してきたデータが今、活きる時代が来たと言えます。

IoT

地域の課題解析に適したAIを生成するためには「データ」が欠かせません。スマートシティを構築する過程において、データを収集する機能としてのIoTの役割は不可欠です。IoTは、デバイス、センサー、車両、建物、そして人々をインターネットに接続することで、半自動的、自動的かつ効率的にデータを収集します。この技術を利用することで、リアルタイムのデータ収集と分析が可能になり、地域における各種サービスとインフラを改善するためのデータを収集していきます。

IoTについては、自治体の皆さんにとってはオープンデータについての取り組み後、デバイス導入への働きかけがあったのではないでしょうか。IoTデバイスは地域の営みをデジタルデータ化し、これまで1年間に1回のデータの計測であったような時間間隔を1秒間に1回、1分に1回など細かな時間粒度でのデータ収集が可能になりました。

IoTはスマートシティの基盤を形成し、都市機能の効率化、環境の持続可能性、そして市民の生活の質の向上に大きく寄与します。IoT技術の進展により、地域はより賢く、より生活しやすい場所へと進化しています。
しかしながら、恐らくこのような粒度の細かなデータについて、どのように利用したらいいのか、そのデータ量の多さに辟易する部分もあったのではないでしょうか?そこまでデータが多いとExcel表では開くことはできないし、計算なんてもってのほか、という経験をされたのではないかと思います。

これらのデータは人間が計算するというより、計算機が計算することを想定しています。これらのデータを機械学習し、地域の特徴やパターンを抽出し、AIに活かす、ということが本来のIoTデータの役割です。AIがソフトウェアとして利用可能になった今、これらIoTがよりパワフルになっていきます。

まとめ

スマートシティの構成要素は多岐に渡りますが、まずは主たる構成要素となるAIとIoTについてご説明しました。本レポートではスマートシティにまつわる技術要素について述べるとともに、どのような活用方法があるのかについて解説していきます。

私たちの役割

エクスポリスでは、スマートシティの概念を現実に変えるための技術と戦略をサービスとしてご提供しています。本レポートを通じてスマートシティについての理解を深めるためのひとつの手がかりとなれば幸いです。また、アクションを取りたい際にはお気軽にお問い合わせください。

スマートシティは、単なる未来の夢ではなく、現実可能になるものです。しかしながら政策においての位置づけとして、地域課題の解決方法の導入が求められることが多いため、アプリケーションなどのソリューション導入が先行することが多くなってしまいますが、上記のように地域に適したAIの構築を考えた場合、ソリューションから得られるデータの連携が欠かせません。

スマートシティにおけるデータプラットフォーム(データ基盤)についてはその利点がなかなか見えてこない、というお声をいただくことも多々ございましたので、本レポートにてなぜデータが必要となるのかについて明らかにしてきたいと考えています。

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🔊 スマートシティに関するどの点について解説してほしいとのリクエストや、感想お聞かせいただければ嬉しいです。




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