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芸術の秋真っただ中

行楽の秋、芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋、睡眠の秋…、秋は何をするにも適した季節と言われていますね。

子供の頃は、暑くも寒くもない中途半端なところがつまらなく感じ、四季の中でもダントツで好きではない季節でした。
ところが、暑すぎず寒すぎない過ごしやすさが評価ポイントとなり、わたしの中の四季ランキングでも、いつの間にか最下位を脱していました。


さて、先日、東京都庭園美術館へ行ってきました。
カテゴリーでいうと、芸術の秋、ですね。

お目当ては、現在開催中の「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」です。

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キューガーデン(Royal Botanic Garden, Kew)とは、展覧会タイトルの通りイギリスにある王立植物園です。

以前、貯金チャレンジ(10/22現在、まだまだ継続中です。完走まであと2ヶ月ちょっと!)の記事でも少し触れましたが、イギリスが大好きなわたし。
そして、ひとり旅行では、現地の植物園・動物園・プラネタリウムに行きがちなわたし(お察しの通り、学生時代、特に好きだった教科は理科です)。
もちろん、キューガーデンも渡英のたびに足を運んでいるといっても過言ではないほどのお気に入りスポットです。

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広大な敷地の中に、興味深い施設や展示、手入れの行き届いた数々の庭園・植物が溢れているため、四季折々、何度足を運んでも「こんなところあったんだ」と新たな発見があります。
そんな訳で、植物ばかりに意識が向き、ボタニカルアートギャラリーの存在にも長いこと気付きませんでした。


今回、庭園美術館での観賞を終えた後に、キューガーデンのボタニカルアートについて調べていたら、以前に訪れたアートギャラリー以外にも、世界中の植物画が展示されている建物などがあるとのこと。
次回の訪問時には、是非、ボタニカルアート鑑賞の時間も確保しなくては。


話は戻って、庭園美術館での展示は、植物画以外にも、キューガーデンの発展に貢献したシャーロット王妃にまつわる系譜や関連アイテムも展示してありました。

中でも、英国王室御用達の食器・ウェッジウッドの陶器の中に、胸のときめきが止まらないほど素敵なアイテムを見つけてしまいました。

著作権云々があるので、是非、こちらのサイトから、見ていただきたい…記事内3枚目の写真、「編み籠皿と受け皿」に心を鷲掴みにされたのです。

この一見、バスケットにしか見えないものが100年以上も前に作られた陶器だなんて…!


旧朝香宮邸でもある庭園美術館。建物の内装の美しさと相まって、優雅な時間を過ごすことができました。
サンルームに書庫…憧れるなぁ。


ボタニカルアートは、単純に美しいものを愛でるための絵画ではなく、対象をしっかりと観察して正確に伝えることを目的としているため、アートに造詣が深くないわたしでも、図鑑を眺めるような感覚で気楽に見ることができました。
説明には、モチーフとなっている植物名はもちろん、庭園や隣接する自然教育園ではどの時期に見ることができますよ、という案内もあったり。
残念ながら、キューガーデンの主役と言っても過言ではないバラをはじめ、秋には見ることができない植物ばかりでしたが。


個人的には、新館ギャラリーにずらりと並んだ「カーティス・ボタニカル・マガジン」という2世紀も続いている学術誌に掲載された植物画の展示が気に入りました。
原画と版画が並べて展示してあるため、その精密さや再現度の高さはもちろんのこと、色彩や陰影によってニュアンスが変わる様子がわかったり、実際に雑誌に掲載された解説も読むことができるので、鑑賞+αの楽しみ方が出来るのが良かったです。


全体を通して、空間や建造物の装飾とのバランスを考え配置されている作品を前に、改めて空間ディスプレイの奥深さにも気付くことが出来ました。


訪問以来、暇さえあれば、オークションサイトやアンティークを取り扱っているサイトでウェッジウッドのアンティーク陶器を探し回ったりしています。
少し前まで、Netflixで見たパリス・ヒルトンの影響で、ギラついたラメやグリッターアイテムにばかり意識が向いてたのが嘘のようです。

アンティーク品やキラキラしたものを愛でるのも、ある種芸術の秋、ですかね。

以上、自分でも恥ずかしくなるくらいに影響を受けやすいマツナガでした。

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