36歳のエキナス第2回 3月19日を思い出して

突然ですが、みなさんは今年の3月19日のことを思い出せますか? 私は思い出せます。それは木曜日で、春が近づいている感じのする天気のよい日でした。

生きていると、ときどき、「忘れられない1日」というものが生まれます。それは往々にして大きな喜びや悲しみに伴うことが多いと思います。

2020年3月19日は、とりたてて社会全体が共有する、そうした出来事はなかったような気がしますが、エキナスにとっては忘れられない1日でした。

それは、36年目に新創刊した4月号の発売日だったからです。

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これは、3月にnoteのアカウントとったときに書いたであろう、下書きに残っている唯一の記事です。3月19日発売の新創刊号の4月号の発売に合わせて、お知らせをしたかったようです。多分、書いている途中で何か仕事が入ったのでしょう、ここで終わっています。

なぜ、ここで終えたまま、10月まできてしまったのでしょうか。

ここで3月19日を思い出します。

ひたひたと迫っていた危機感に合わせて、このあたりから世の中は騒がしくなってきました。そして、またたくまに社会は騒乱の渦に飲み込まれ、誰もが経験したことのない様相を呈してきました。得体の知れない存在に不安を感じ、どうしたらいいのか、その正しさを誰もまだ持ち合わせていませんでした。

誰もが先がわからず、生きることに必死だったときです。それは編集部も例外ではありませんでした。

世の中、いち雑誌の新創刊などに気をとられている状況ではなくなったのです。新創刊したのに…。

また、社会生活に制限がかかるなかで、雑誌をつくることで手いっぱいになる状況、さらに、雑誌をつくることすらできないかもしれない状況になってきました。

新創刊したのに、それについて語るには、社会はそれどころじゃなかったのです。

関係各所の多大なるご協力のおかげで、エキナスは途切れることなく毎月発行しておりますが、半年経って、「新創刊についてまだ何も語っていない」ことに、ふと、気づいたのです。

もう求められていないかもしれない、でも、やっぱり、まだ語っていない。語っておいたほうがいい、そう思い、noteを始めました。

つまり今日の記事は、ここまで、「新創刊の告知をサボっていた」言い訳を大げさにしてきたわけです。

次回からは、少しずつ語っていきます。

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(町中で見かけた炭治郎)


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