初めての逮捕 (少年時の記録)
6月4日
僕は逮捕された。
突然の逮捕状にはショックとそれを上回る好奇心、
今思えば奇妙な感情だった。
18歳の朝、8時頃だった。
仕事もロクにせずフラフラと毎日を過ごし、
夜は友達と溜まり、補導ばかりされていた。
そんな屑のような生活を過ごしていた僕を起こしたのは、インターホンの音だった。
「○○警察署のもんです。2ヶ月前、○○(共犯者の名前)に心当たりあるやろ?」
寝起きの僕に、
刑事は手帳を見せ鋭い目付きで言い放った。
「知らんな。」
そう言って必死に不自然な震