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台湾の客車急行を追って #1

2019年12月にインドを旅して以来、はや4年が経過した。インドから帰ってきて、次は春までに台湾に行くつもりだった。「莒光」という名前の(たぶん)急行が客車で残っていて、ずっと気になっていた。

日本ではもう絶滅してしまったが、世界では客車の優等列車は今でも珍しくない。中国大陸は高速電車化が進みつつも客車列車も健在であるし、ベトナムやタイ、ミャンマーなどの東南アジアでも客車が主流である。

台湾では、日本的に電車特急化で客車の急行がゆっくりと減っていたが、台湾を一周する路線にまだまだ走っていた。オレンジとクリームのツートンカラーの冷房付き客車は日本でいえば14系座席車といった雰囲気。

4年の時間は更なる日本製の電車化を進めて、客車急行は風前の灯となってしまっていた。それでも、何とか全線を走り、1日1本とはいえ荷物車付きの列車も残っているという状況である。

止まった時間を動かすべく台湾への旅を計画。ちょうど関西から台北まで期間限定の臨時便とはいえJALのフライトも復活したタイミングで、久しぶりの海外の鉄道を追う旅が始まった。

台中線 彰化 2023.11.23 RICOH GRⅢ


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