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【遊戯王マスターデュエル】森羅ゴーティス先攻ワンキル

こんにちは。津です。
前回は「森羅」というテーマの紹介を書きました。読んでくれた方はありがとうございます。
今回もまた森羅で暴れてみます。

序 最果ての宇宙(うみ)へ

おさかな

5/10、海外先行テーマである"Ghoti"が「ゴーティス」としてOCGに先駆けて遊戯王マスターデュエルに登場しました。
ダジャレ系で来るかと思いきや雰囲気を尊重した神秘的な響きの名前で来ましたね。
見た感じは魚族指定のシンクロテーマで、墓地・除外・フィールドを行ったり来たりする動きでしょうか。
今回は【ゴーティス】を考えるわけではないので細かくは紹介できませんが、とりあえず当テーマのエースカード的な扱いの"Ghoti of the Deep Beyond"/「最果てのゴーティス」を見てみましょう。

最果てのゴーティス

コズミックな深遠さを感じさせる美麗なイラストですね。

①元々の攻撃力=除外されているモンスターの数×500
②相手ターンにS召喚したらフィールド全除外
③場から除外されたら次のスタンバイに帰還

なかなか独特な効果を持っています。
相手ターンに全除外は豪快ですが、チューナーに魚族が指定されているのでフォーミュラ・シンクロンやホップイヤー飛行隊からは出せません。
これだけ見ても出張などで悪用できるようには見えませんね。

攻撃力変動は上がり幅が500と大きいです。
しかも元々の攻撃力が変動します。
除外が7体以上であれば3500になるため暗黒方界神クリムゾン・ノヴァも効果で除外できることになります。これが宇宙の力。
でも元々の攻撃力が高くなるからと言ってもわざわざよそに組み込む理由は……

悪事のはじまり

憑依覚醒-大稲荷火

ありました。
元々の攻撃力分のバーンダメージを与えるやつです。
先攻1ターン目なら相手フィールドにモンスターを送りつける必要がありますが、こいつ自体は魔法使い族と火属性を用意すればデッキからも出せるためアクセスも容易です。
でも、最果てのゴーティスの攻撃力が8000になるには少なくともモンスターを16体は除外しなきゃいけないんでしょ? そんな大量に除外できる手段なんてあるわけ……

無限に除外してくるやつ

ありました。
除外コストさえあれば相手ターンだろうが同一チェーン上だろうが何度でも7枚ずつ除外して蘇生するやつです。
しかも、示し合わせたように魔法使い族なので、大稲荷火を出すために使えます。

さて、ゴーティスを出した上で相手に送りつけるほどの展開力があり、さらにはシラユキの除外コストを2~3回分モンスターのみで溜められる都合のいいテーマがございます。

森羅です。

今回は森羅を使って最果てのゴーティスをシンクロ召喚し、相手フィールドに転移させて大稲荷火のバーンで焼く先攻ワンキルデッキを紹介いたします。

1. デッキ

最終目標から逆算してデッキを組む

展開系デッキ共通かとは思いますが、デッキを組むときに重要なのはまずやりたいことを決め、それを達成するために既存のパーツでどういうルートを踏めばいいのかを考えることでしょう。
【森羅ゴーティスワンキル】の場合、最終的に最果てのゴーティスを送りつけ、シラユキと炎属性モンスターで大稲荷火を出すのが目標です。
そこへ行きつくまでの過程を大雑把に計画します。

まず、最果てのゴーティスはチューナーが魚族でなければなりません。
森羅に魚族チューナーを入れている余裕はあるわけないので、ここは植物族チューナーを魚族に変更してしまいます。
リンク先のモンスターの種族を変更できる「リプロドクス」を使い、レベルの自由度が高いスポーアを魚族にすることにします。
これで8+2、6+4、5+5などの組み合わせで最果てシンクロ召喚が可能になります。

相手に送りつける手段は「転晶のコーディネラル」+「ブラック・ガーデン」でいいでしょう。
ブラックガーデンのサーチは「ガーデン・ローズ・メイデン」に頼ります。
植物族レベル5のシンクロモンスターなので、六花のしらひめ+フォンリーなど楽な素材で出せます。

シラユキを安定して墓地に置く方法も必要ですが、これはいつもの「永遠の淑女 ベアトリーチェ」を使います。
ベアトリーチェは展開途中に並ぶオーク2体で簡単に出せます。

最後に、大稲荷火を出すためにレベル4以下の炎属性を場に残さなければなりません。森羅で使える炎属性下級は「ローンファイア・ブロッサム」「陽竜果フォンリー」の2種類です。
フォンリーはシンクロ召喚に使うとして、ローンファイアはできるだけ場に残すよう意識しながら展開します。

大まかなプランが決まりました。必要なパーツを雑に突っ込んでデッキを作ります。

ゴーティスワンキル

できました。
大稲荷火だけは墓地に落としたくないので、ピオネやカオスルーラーで落としてしまったときのためにムドラを差しています。
素引きしたシラユキやムドラはバリケイドベルグで捨て、どちらも引いてしまった場合は3体素材スカルデットで場に出してしまいましょう。

各種サーチ・リクルート先など

 ジャスミンのサーチ先:しらひめ
ローズメイデンを出すのにレベル4+1が必要です。手札から無条件で出せるしらひめを優先的にサーチします。
既に持っている場合や初動で使ってしまったときはローリエ、薔薇恋人の効果を使っていないなら炎属性供給のためにロンファをサーチするといいでしょう。
 神芽スプラウトのリクルート:チューナーまたはローリエ
ジャスミンが出る前ならローリエでいいと思います。
ただ、カオスルーラーを出したい場合はチューナーの数が足りなくなるため、レベル1チューナーを呼ぶパターンもあります。
(ローズメイデン、ペリアリス、カオスルーラー、ゴーティスで最大4回シンクロ)
 ピースの蘇生:ロンファ
この効果で蘇生したロンファは別のモンスターをリリースして効果を使うのが望ましいです。
大稲荷火のために炎属性を場に維持する必要があるので。
 姫芽君スプラウトのレベル:6か4
ベアトの素材用に6優先でいいです。事故ケアでデュガレス用、あるいはにん人もしらひめも使ってしまったとき用に4にするのもありです。

このプランでいきましょう。

2. 実践と反省

「FTKできるなら誰でもよかった」

デッキが組みあがったら実際にやってみましょう。
MDくんは効果や召喚条件を間違えることがないのでとても楽です。

ゴールド2だけど

さっそくランクマにダイブしました(事前にソロで充分練習を積んでいます)
初手はこんな感じです。全部光ってて眩しいですね。
森羅は2体並べば9割は動けるので、ポン出しできるしらひめは実質1枚初動です。
このような初動札が「薔薇恋人」「ローンファイア・ブロッサム」「バラガール」「にん人」「六花のしらひめ」の5種13枚あるためそこそこ安定して動けます。
ピースも1枚めくれるため初動になることもありますが、あまりあてにできません。
このスクショの手札ならピースnsで様子を見てから、しらひめをssしピオネをリンク召喚します。

犯行の直前

なんやかんやで魚をプレゼントして大稲荷火を出せました。
ゴーティスはローズメイデン+スポーア(ロマリンを除外)でシンクロ召喚されています。

左下にゴーティス置いたらコーディネラルを出し、ブラックガーデンを張ってシラユキを2回起動して蘇生しました。
シラユキ着地でローズトークンを中央に置き、魚と交換。
シラユキとロンファで大稲荷火をデッキから特殊召喚して8000バーンです。
ご視聴ありがとうございました。

実際の展開は以下の動画をご覧になるのが一番早いです。
暇があれば是非。
アプデでリプレイ速くなったよね。


振り返り

一通り回してみて、この効果使わなくてよかったな、とかこいつ出さなくてよかったんじゃ……とか振り返って無駄をなくしていきます。

・めくりすぎ注意!

森林魔龍 カオル・シンラー

「ペリアリス出してカオスルーラー出して、ローズメイデンもいるからチューナー1個足りないな……」
デッキ構築当初の想定としてはこんなもんでした。
そのために神スプラからチューナー呼んだり、薔薇恋人で手札から出したりなどの補助が必要と考えていました。
しかし実際に回してみると、カオスルーラーを出さなくてもワンキル達成できてしまうことがわかります。
全種類落ちればフル展開できるよね、という理念でデッキを組みましたが、2種類くらいなら効果使えなくてもワンキルが成立します。
つまり、やたらめったらにデッキをめくりまくる必要もないのです。
カオスルーラーは植物以外も墓地へ送れるので、大稲荷火も落としてしまう危険があり積極的に出すモンスターではないのかもしれません。
もちろん事故ったら出しましょう。保険です。

・リンク数足りな……足りてる!?

リンク値の計算を狂わせるやつ

実は数手余るんじゃね問題です。
先ほどの「デッキ掘りすぎなくていい」にも関連しますが、このデッキは最低3回のシンクロと4回のリンク、1回のエクシーズに加え魔法使い族+炎属性を場に残す展開をするためモンスター数が非常に多く見えます。
しかし、リンクモンスターはいずれもリンク2で素材条件も緩く、ジャスミンもリプロドクスも場に残さなくていいため意外と少ない手数で展開が可能です。
ベアトリーチェに関してもシラユキ落としたらすぐ素材にできますし、多少足りなくなったところでシラユキを蘇生して素材にすればいいだけです。
4素材スカルデット使うぜ~とかなら話が変わりますけれど。
なんにせよ、「ピース」「神芽スプラウト」「姫芽君スプラウト」の代用が効かない3種類がすべて落ちなければ展開できないというわけではないです。
その代わり、展開詰まったときにリカバリーする方法を都度考えなければならないのは負担ですが……。

・手元が寂しくても平気

手札コスト要員?

ここで、フル展開に必要な手札消費を計算してみましょう。
ジャスミンのサーチ分は除き、減る分だけカウントします。
通常召喚で1
にん人コストで1
姫芽宮コストで1
薔薇恋人による特殊召喚で1
初期手札は5枚です。足りました。
これらの消費分はすべて植物族モンスターカードでなければなりませんが、残りの1枚は何でもいいです。
しかもワンキルなら返しのターンのことを考えなくてよく、全部使い切っても問題ありません。
トロイメア・グリフォンで罠回収するデッキを使うときなどは手札枚数に気を配りますが、今回は初期手札だけでコストを払えます。
前回の記事でお話しした通り、「バラガール」の採用理由は手札補充です。
墓地から回収すれば+1ですが、自身の効果でのサルベージとssはどちらかしかできないので手札からssしてしまうと逆に-1です。
初手ににん人、薔薇恋人、ロンファ、しらひめが引けておらずピースの落ちも悪かったときはバラガールのss効果を使うしかありませんが、それを含めてもこのデッキではコストが足りなくなることはありません。
これなら思い切って初動としてカウントできますね。

改善点

以上の振り返りを通じて、このデッキをよりよくしましょう。

・プレイング面
カオスルーラーを出さなくても充分回ることがわかりました。
むしろ出すと大稲荷火を落とす危険があるため、なるべく出さずに回していく方が良いです。
逆に出さなければならない場面は、
(1)森羅のめくりだけでは展開が続かなかったとき
(2)ピオネが大稲荷火を落としてしまい、ムドラを落とす必要が出たとき

この2パターンです。
特に(2)のパターンではカオスルーラーで確実にシラユキかムドラのどちらかを落とすため、デッキ枚数を極限まで減らしてからS召喚するといった工夫をすることにしましょう。
また特殊な例として、ブラックガーデン素引きしてローズメイデンを出さなくてよくなったとき、8+2でゴーティスを出すためにレベル8供給のために使うことがあります。この場合は5枚めくらなくてもよいです。

・構築面
先ほど挙げたデッキの初動は13枚です。多いですね。
デッキの総枚数は41なので、1枚減らしたり逆に増やすこともできます。
減らしたり増やすとしたら「バラガール」です。
先に述べた通り、このデッキは手札補充を必須としません。
つまりバラガールのサルベージに頼らずとも回しきることが可能です。
バラガールが落ちたところで当たりにはならないので抜いても問題ないと考えられます。
これを抜いたところで初動は12枚になりますが、これでも初動が引けない方がレアなレベルでしょう。
逆に、もっと安定させたいと思うならバラガールを1枚増やします。
デッキは42枚になりますが、初動も14枚になります。
個人的には今のままがちょうどいいかなと思いますが。

おわり

森羅でゴーティスを使って先攻ワンキルすることができました。
デイリーも楽に消化できてホクホクです。
ワンキルされる方はたまったもんじゃないでしょうけど。

ネタができたらまた書きます。
次は六花の何か書きたいなあ。
閲覧いただきありがとうございました。


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