平安S

京都ダート1900mでの施行。例によって向正面から3コーナーの入り口にかけて上り坂で3コーナーから一気に下りながら残り3Fを迎える。コーナー角は大きく、下り坂で勢いがつくので後半は持続力の問われるコース。

テンカハル
ブラジルカップでリステッド勝利後、地方重賞の浦和記念3着、東京大賞典7着。前走はブリリアントSで9着だったが、捻挫明けの重め残しで上積みが期待できる。しかも前走は57.5㎏と重いハンデを背負った上でのレースだったのでやれることは最大限やったという感じ。馬体重は今回は減らしていきたい。2走前の東京大賞典はさすがに相手が悪かった。ただし、右回りよりは左回りの方に良績が集中しているので京都で右回りに戻るのはどうか。最内枠はそこまで問題ない。

ミトノオー
前走はマーチSで2着。逃げ馬で前走はややハイペースの逃げをしたが、最後まで衰えずの2着。馬体重も16㎏増えたが太くはなく、スタミナが豊富なタイプ。今回も逃げる競馬になりそうで、前走は57.5㎏だったのに対して今回は57kgでハンデは減るし、直線は平坦でスピードに乗りやすい。特に軽視する必要もなさそう。

メイプルリッジ
前走が3勝クラス勝利で今回が昇級戦の重賞。16㎏増えてテンションも高かったが、大外から一気に突き抜けて3馬身差の圧勝。2走前の晩秋Sは相手がオーサムリザルトなので仕方ない。前走が5か月半の休み明けとなれば、ここは上積みもあるだろうし、輸送もこなせば昇級戦とは言え、通用しそう。ただダートはオープンクラスと3勝クラスの間に大きな壁があると思っているので重い印は打たない。

サンデーファンデー
前走が昇級戦の平城京Sで4番人気14着と沈む。休み明けで先行したが、徐々にポジションが落ちてペースが合わなかった様子。実際はハイペースで前潰れの展開となっており、展開自体は合わなかった。3勝クラスはハイレベル戦で戦ってきているし、前走が展開負けなら今回は巻き返しがあってもいい一頭。

ハギノアレグリアス
今回人気するだろうが、7歳馬でもうピークアウト。アンタレスSも過去10年のワースト時計で上りも遅く、評価できない。今回は軽視妥当。

ハピ
前走は天皇賞春で競争中止。無理をしなかったという形だとは思うが、そもそもなんで芝を使ったのかもわからない馬。ダートの方がいい。前走で馬が嫌になっていなければいいが。なお、ダートを見てみるとペテルギウスSはペプチドナイル相手に半馬身差の2着。アルデバランSはオーサムリザルト相手に3/4馬身差の2着と考えると能力は高いし、十分に足りている。3走前の名古屋城Sは59㎏背負わされたし、スタートでも躓いてリズムが悪くなってしまったので度外視。去年のチャンピオンズカップでも3着に着ているし、ダートに戻してきたここは軸でもいいレベル。ただ人気はしそう。

ミッキーヌチバナ
上述したようにアンタレスS組は軽視。ここもせいぜい抑えくらいで。

スレイマン
ミッキーヌチバナに同じ。特に前走はペースでも楽できたし、評価は低い。

カフジオクタゴン
今回は中身が違うと自信満々の厩舎コメント。実際重賞でもいつも惜しいところにまで狂うまで掲示板には載るものの、なかなか馬券には入らない。前走は566㎏と+22㎏で太め残りで裂蹄明けと見ると仕方ない。今回は叩き2戦目となる。2走前は太秦Sで出遅れてしまい、位置が取れず。いつも出遅れて位置の取れない競馬になってしまう反面、位置が取れればもっとやれるタイプでいつもポジションが取れれば…というコメントが残っている。ただ来ても3着くらいのイメージで能力的にはギリギリ馬券に足りてるという感じ。

グロリアムンディ
あまり目立たないが、ここ3戦は全てG1。G3の平安Sは去年の覇者でG3なら足りる。韓国で競馬をしてから本調子に戻っていなかったらしく、前走で少し戻ってきていたらしい。左回りの方がいい馬だったが、前走は9着と大敗。昨年のチャンピオンズカップもいいポジションで運んだ割には途中でバテてしまったあたり、ピークアウトしているのかもしれない。ただG3で相手が弱くなると力は上位か。

ゼットリアン
前走は平城京Sで6着。4コーナー11番手から伸びてくるも差し切れず。前潰れの展開で向いていた割には届かないという物足りない競馬。ただ時計は速かったと思う。重賞ではちょっと足りない。

メイショウフンジン
逃げるとかなり粘る馬。前走のブリリアントSは7番人気ながら見事に逃げ切り勝ち。直線では一度交わされるも、併せに行ったら差し返す勝負根性を見せた。スローペースで前残りだったため、逃げやすかったのもあるが、比較的ハイレベル戦だった。ここも何が何でも逃げると宣言しているし、外枠でも構わずに逃げるだろう。逃げてどのくらいやれるか。

クリノドラゴン
貴重なアスカクリチャン産駒で前走のブリリアントSは上述したように前残りで競馬にならず。展開面の恩恵が必要な馬なので前がある程度つぶれる必要があるが、メイショウフンジン、スレイマン、ミトノオーと前で運びたい馬が多いし、特にフンジンとミトノオーは互いにハナを譲りたくない馬。今回は前潰れも期待できるし、クリノドラゴンにも展開が向くかもしれない。
ただそれにしても最近は伸びが一息な面があるので力が足りないかも。

オーロイプラータ
オープンクラスに上がって3戦するも0-0-1-2。ただし、3レースとも0.5秒以内の決着だし、常に上りは最速か2番手。展開一つなタイプだし、今回は前がつぶれる可能性も高い。大外から一気に突き抜けても良さそうなのでここは期待。コーナー角も大きく、直線も比較的長い京都ならいけるか。

ヴィクティファルス
ダートに転向してから太秦Sでいきなり1着。2戦目の東海Sも3着と成績を残した。東海Sは重馬場が合わず、どちらかといえばぱさぱさのダートの方が合う馬らしい。ただ前走が休み明けのアンタレスSで14着と大敗。好位でバテた感じだったし、この馬は気性面もあまりよくはないので前走の敗因がそこに起因するなら今回もあまり食指は動かない。

バハルダール
前走はゲート裏でテンションが上がって前扉が破損。結果的に外枠発送となったが、気性がかなり悪い。今回はブリンカーを外すようだし、暴走する可能性が高い。実際前走は抑えきれずにハナに立つ形になってガス欠。この競馬ではさすがに重賞では通用しなさそう。また暴走することでまくりの競馬をしてハイペースを演出するかもしれない。

というわけで、最終の印は
◎ハピ
〇オーロイプラータ
▲テンカハル
☆グロリアムンディ
△カフジオクタゴン(3着固定馬)、サンデーファンデー、メイプルリッジ

アンタレスS組は思い切って全消し。やりすぎだとは思うけど、まあワイドで買うならいらないグループかなと。

フンジン、ミトノオーが逃げ争いをして前を潰してもらうという展開にヤマを張りたい。

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