小倉記念

なんと今年は中京で行われる小倉記念。中京記念と小倉記念、逆にすればよかったんじゃないのってめっちゃ思う。
中京競馬場の開幕週となり、基本は前有利と考えてよさそう。中京で行われる小倉記念は参考になるレースがないが、もちろんコーナー角は小倉に比べると中京の方がはるかに緩やかなカーブとなっており、直線距離も小倉は293mなのに対して中京は413mと100m以上伸びる。
スタートは直線の上り坂の中間からでテンのスピードが出ないため、最初のペースは落ち着きやすい。そのため、逃げ先行馬は脚を溜められやすい。向正面からは下り坂に入り、残り300mくらいの地点で一気に坂を登って最後の1ハロンは平坦というコースで急坂はあるものの、そこまで緩急の激しいコースではない。基本は前が有利で後方の馬や大外を回してくる馬は軽視したい。

ヴェローナシチー
エピファネイア産駒で中京は得意な産駒。実際京都新聞杯ではアスクワイルドモアのレコードに対して0.1秒差の2着に着ており、高速馬場でも対応はできる。前走が屈腱炎で1年6か月の休養明けのテレQ杯で8着だったが、まあ休み明けの分もあり、馬体重も14㎏増えて太い状態だった。一度叩いて2戦目となるが、まず増えた馬体重は減らしてほしいところ。まだ3勝クラスの身でもあるので斤量も54㎏と恵まれており、買い要素は十分。2走前は日経新春杯で11着だが、この後に屈腱炎を発症しているので何かしらの異常はあったかもしれない。3走前はグレイトフルSで2着。耳を絞ったり、気分を害するところがあるようで、少し気性面には問題がある。ただそこまで気にするほどではなさそう。グレイトフルSはハイレベル戦で水準よりも速い時計だったし、1着のシルブロンは次走のダイヤモンドSで3着と好走。3着のホウオウリアリティも3勝クラスは抜けているし、ハンデ戦なら。まずは前走から上積みがあれば。屈腱炎で戦意を喪失していた場合はやむなし。

グランスラムアスク
鞍上は永島まなみで斤量も52㎏と恵まれている。脚質的にも比較的前で競馬することの方が多く、前走の関越Sは2番手追走から5着と掲示板に載った。1着からは0.4秒差で高速馬場の中でさらに0.5秒速い決着のハイレベル戦ならここは評価してもよい。2走前のエプソムカップは鞍上が南関の御神本で8着。スタートが遅く、後方からにはなるものの、17番人気で8着と期待以上には走った。上りも1位で3着までは小差の8着なら評価はできる。3走前の中山牝馬Sは外の馬が速く、前に行けない上にペースも全体的に速く、ついていけなかった。4走前のダイヤモンドSは距離が長い。開幕週なので前々で運んで粘りこみをはかるのがベストでできれば内枠に入りたいところ。

コスタボニータ
前走のマーメイドSは完敗の10着。そもそもアオってしまい、後方からになったのでこの馬の競馬はできなかった。斤量は56㎏と牝馬にしてはハンデをもらうも重賞を勝っているのでやむなし。頭数が減るのはプラス。

以下はマーメイドSのメモ。

”””イスラボニータ産駒は早熟の馬が多いと思っているが、この馬は例外か。

以下は前走のメモ。

””前走は中山牝馬Sで5着。稍重の馬場で展開も途中でマクってくる馬がいて、窮屈な競馬を強いられてしまった。最後は馬群を捌いて伸びてきたが、差は詰められず。

以下は前走のメモ。
”阪神牝馬Sは内枠で恵まれた結果だと思い、その後はことごとく軽視したが、意外と走ってくる。3走前の府中牝馬Sは得意の東京コースだったが、8着。時計が速かったり、直線のキレ負けを考えると少し足りない内容。次走のディセンバーSはコーナー4つの中山で今回と同じ舞台で2着。小回りコースの方が結局得意そうで直線もスムーズで前が開き、反応良く抜け出すも最後にさされた。前走は愛知杯で3着。小倉開催でトップハンデの中でインを攻めて最後200mで脚色が衰えた。おそらく2000mは少し長い。またこれまでのオープンクラスのレースはほとんど内枠に入って内を突いて好走しており、大外枠だったメイSは好位でいっぱいになった。基本は内枠から好位で競馬するのが理想で外枠に入った場合は要注意。割と馬場と展開に恵まれている印象。”

速い時計にはあまり対応ができず、内枠が得意な馬。1800mはベストだが、多頭数の外枠に入ると厳しい。先行して粘るタイプでもあるので、枠順とポジションが大事な馬。””

実際、福島牝馬Sは1枠1番を取ってしまったために、軽視不可能となり、1着。しかも福島牝馬Sは複数の落馬があり、落馬の影響を受けた馬も多かった。前走の結果からもここは斤量が増えるだろう。馬場や展開にも恵まれた一頭で個人的にはここは危険な人気馬。ただ前走は直線で一度挟まれてブレーキを踏む不利があったのでその不利を押しのけての1着は評価はできる。外枠じゃなければ馬券には入れなければいけない。ただ評価は△が妥当。2000mもやや長いか。”””

常に言及しているが、内枠じゃないと買えない。距離2000mも長い。ただ前走はそういうの云々の前のスタートで終わったので参考外。いずれにせよ前走から引き続き軽視対象。

コスモカレンドゥラ
時計のかかる馬場じゃないと厳しいので開幕週は向かない。

シリウスコルト
ラジオNIKKEI賞2着でここが初の古馬を相手としたレース。斤量は3歳牡馬で54㎏と恵まれてはいるものの、古馬相手の力関係は不明。とはいえ、前走は重賞で2着だし、前々で運べばしぶとい。弥生賞は3着で穴をあけているが、これは前残りした結果なので参考外。軽斤量を活かすなら逃げる方がいい。古馬相手にどれくらいやれるかは不明だが、展開面からも向きそうだし、無下に軽視にはできない。

セントカメリア
前走はマーメイドSで6着も後方から伸びてくる競馬で2着までの着差は大きくない。

以下はマーメイドSのメモ。
”サンタクロースSで勝利した後、愛知杯で3番人気9着、都大路Sで3着。正直サンタクロースSでは軽視していたが、折り合いはスムーズで直線勝負で1着。素直に強い内容だった。気性面に問題がある分、難しさはある。2走前は愛知杯に出走したが、4コーナーで外から締められて減速し、直線は流れ込んだだけ。前走はこの馬のリズムで走らせて後方から進めるも、直線で大外に出してからはぐいぐい伸びて3着。ここ最近は気性面の悪い部分を出していないし、成長してきたのかもしれない。また、今回はアリスヴェリテがいるのでペースは速くなる可能性があり、折り合いの悪いこの馬にとっては良い条件。良い脚は使えるので差し脚を伸ばすことにはなるだろうが、これがコース替わりで差し切れるだけの距離があるかどうか。前走は京都1800mで外回りだった。そのあたりの器用さは求められる。ここ3走とも外を回しているし、インを突くほどの器用さはあまりなさそう。”

今回もこの馬のリズムで走らせて後ろからにはなると思うが、中京2000mの成績は未勝利とあずさ賞で勝っており、2勝クラスも新潟で勝っているため、左回りは得意。ローズSは敗北しているが、アオって出てスムーズさに欠いたので参考外。久々の左回りとはなるが、開幕週で届かないかが心配。コーナー角も京都に比べると小さく、スパイラルカーブで直線だけの競馬になった場合は届かなさそうで展開面の恩恵が得られない方にヤマを張る。

ディープモンスター
重賞では少し足りていないという成績。前走は鳴尾記念で5着だが、筋肉痛の休み明けで良化途上感は否めなかった。浜中も今回は急仕上げとコメントしているし、道中も力んでいた。上積みは期待できる。

以下は取り消しだったが、小倉大賞典のメモ。
”斤量は58.5㎏でトップハンデ。前走はアンドロメダSで1着。中距離~長距離に適性があり、1800mはやや短い。前走よりも斤量は増えるし、重賞にもなるのでそのあたりがどうか。折り合い面はあまりよくないが、問題となるほどではない。小倉でも勝ち上がっているし、コース適性は問題はなさそうだが、1800mはちょっと気になる。どちらかといえば長い距離の方がいい馬のように思えるので、ここで初めての1800mはちょっと割引。”

今回もトップハンデの58.5㎏。小頭数にもなってスローペースになる可能性も十分にあるし、戦績の割には58.5㎏は厳しい。左回りは問題ないとは思うがトップハンデではあまり食指の動かない馬。

テーオーシリウス
まずは中京記念のメモから。

”重賞で戦うにはちょっとレベルが足りていない。とはいえ、去年の小倉記念では2着に着ており、1,2勝クラス勝ちも小倉1800mであることを考えると小倉は得意。おそらく小回りが得意で巴賞の3着もある。単騎逃げがベストであることを考慮するとセルバーグとのやりあいが問題となるが、どちらが内枠に来るかによるだろう。前走の福島民報杯はスタート後に不利があり、それでも逃げたが13着。2走前の中山記念はレベルが高い。3走前のチャレンジカップもハイレベルなメンツが揃って厳しかったし、坂のあるコースは微妙。4走前の福島記念は逃げるもペースがきつく、結果としては外差しで展開合わず。去年の小倉記念は内前決着の2着であることを考慮すると最大限展開の助けが必要な馬。今回は厳しい。”

中京記念は激しい逃げ争いをしてしまい、1000m通過は57.5秒とオーバーペースになった結果、セルバーグともども馬群に沈んで大差の負け。これを受けてか前走よりは斤量が1㎏減ったことは幸いか。前走はそもそも展開が合わなさ過ぎたので参考外になるが、今回は小頭数でペースも落ち着く可能性がある。また前回にように逃げなければならない馬もいないので単騎逃げで楽できる可能性が高い。オッズもつかないし、今回は買っても良さそう。ただ展開の助けは必要。

ファユエン
前走はしんがりから伸びての4着。早めに動けば重賞でも十分に通用しそうで前走は斤量53㎏で4着にまで追い込んできたが、もっと早く仕掛けてもよかった。前走を受けて今回は前走よりは人気するとは思うが、継続騎乗で前回4着になった分、今回も同じ競馬をしてきそうでまた届かずの4着や5着という未来が待っていそう。ただ中京は得意な馬で2勝クラス、3勝クラスともに中京な上に、スローな流れでコース取りも悪い中での勝利は価値がある。前走も大外一気だったが、もう少し仕掛けが速ければ。

以下はマーメイドSのメモ。
”ポジション的に届くかどうかという馬。また時計のかかる馬場の方が良いし、今回はコース替わりで上りも速そう。もうちょっと別の舞台で見たい。ただアリスヴェリテが持久ラップに持ち込んだ場合は一発あるかもしれない。荒れ馬場は苦にしないタイプなのでコース替わりがないほうが良かった。とはいえ、もし土日に結構な雨が降って馬場が渋った場合は急浮上する。”

正直大外枠に入って厳しいだろうなあとは思っていたが、それでも4着に着たので評価はできる。ただ問題は脚質的に届くかどうかというところ。

メモリーレゾン
前走は新潟牝馬Sを勝ち上がり、オープン入り。故に斤量は54㎏となってしまった。

以下は新潟牝馬Sのメモ。
”前走は6ヶ月半の休み明けで中位から伸びて4着。叩いて上積みも期待できるし、2走前の難波Sは割と速い時計決着かつ前残りの中、大外から差してきて4着。一番いい脚を使えていたし、3勝クラスの身とは言え、秋華賞4着の実績もあるし、時計の速い馬場にも対応できた。格上戦とは言え、ここは勝ち負けまであるかも。”

速い時計にも対応できるし、前走は直線だけ外に出して完勝。格上戦だったが、十分に通用した。今回は10か月近い休み明けとなっており、休養期間が長い分気にはなるが、ローズSや秋華賞での成績からも買ってはおきたい馬。ポジションも中団で運べるし、好位からの差し切りは期待できる。

リフレーミング
川田騎乗で人気が出そう。七夕賞、新潟大賞典とともに5着で後方から届かない競馬を続けているが、鞍上が川田に代わってもう少し前で競馬してくると思われる。

以下は七夕賞のメモ。
”福島民報杯1着だが、前走は新潟大賞典で5着。後方から競馬をするタイプで丸田とは手が合っている。前走は後方から進めるも展開が悪く5着まで。福島民報杯は出遅れて後方になったが、直線に入って鋭く伸びて1着。福島は2戦2勝で得意とするコースではあるが、どちらも後方から。1勝目も1勝クラスなので参考にはできない。結局展開に頼む面はあるが、少なくとも前々走の福島民報杯は展開が向いたわけではない中での1着なので評価はできる。重馬場で後方から届くかはかなり怪しいが。ただ展開一つでボーンディスウェイが先着しててもよかったと思うし、ボーンディスウェイの方が斤量が軽い分、悩ましいところ。重馬場だとどちらも割り引いてもよいような気もする。”

丸田と手が合うということは川田とはあまり手が合わなさそうなイメージがある。早く抜け出すとソラを使うタイプなのでやはり後方から一気という競馬が合いそう。展開面は少し心配ではあるし、重賞でハンデ57㎏を背負うと力関係のバランスが結構崩れてきそう。

レッドランメルト
前走は七夕賞で6着。

以下は七夕賞のメモ。
”””前走はエプソムカップで17着。

以下はエプソムカップのメモ。
””前走は重馬場のオクトーバーSで13着。折り合いがつかず、馬馬云々というよりも溜めが利かなかった。

以下は七夕賞のメモ。
”鞍上の田辺は地元でのレースになるので気合が入っていそう。という冗談は置いといて。前走は新潟大賞典で+14kgの520kgで太め。道悪が苦手で良馬場希望だが、前走は見事に不良馬場で12着もやむなし。2走前の小倉大賞典も重馬場でやむなし。3走前の中山金杯は外枠でやむなし。2000mは問題ないが、オープンクラスに上がってからは不運の連続。今回は良馬場濃厚ではあるが、季節柄いつどのタイミングでどのくらい雨が降るかわからない。またミドルペース以上だと先行勢には苦しい展開となり得るので今回も運が向かないか。ただ内枠で前に壁を作れるようならまだチャンスはある。ここまで不運で負けてきた馬だけあり、人気以上には走れるポテンシャルは秘めているのでワンチャンで勝っても良い。”

基本的に展開や馬場が向いていないことが多く、もっとやれるはず。七夕賞は良いペースではあったが、先行有利のレースとなってしまい、後方からは届かず。ここが久々ではあるが、念願の良馬場でのレースとなるし、内枠でも引けて前に壁を作れれば。””

評価はしていたが、結局前走は爪不安明けで折り合い面でも課題が残っており、力んで走ってしまい、終わる。逆に言えば叩いた上積みは期待できるし、前走は追い不足でもあったので、もう一つ上の着順を目指せれば。昨年の七夕賞くらいの力を出せればいいが、道悪が苦手なので評価は下げ。”””

七夕賞は雨予報だったので評価は下げたが、結局良馬場で行われた。結果としては6着に好走できており、前に出していってうまい競馬をしての6着。とはいえ着差もさほど大きくはないし、上に書いてあるように不運で負けてきた馬。力はあるはずなのでパンパンの良馬場であろう今週末の中京記念は比較的条件が向く。ハンデも56㎏と手ごろで小頭数だし、スムーズな競馬ができれば。


以上で印は
◎シリウスコルト
〇レッドランメルト
▲メモリーレゾン
☆ヴェローナシチー
△グランスラムアスク、コスタボニータ(内枠なら)、セントカメリア、ファユエン、テーオーシリウス、リフレーミング

小頭数なのでほぼ全流しでもいいような気はするが、今回は前残りで狙いたい。

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