サイレンススズカカップ

昨年までは花のみちSだったが、施行条件は同じダート1400m。
ただ去年と異なり、今年は京都の1400mなので条件が異なる。

京都ダート1400mは芝スタートで阪神と似ているが、大きな違いは3コーナーで下り坂に入り、直線は平坦であること。3コーナーまでの距離も長く、テンが速くなりやすい一方で後半は下り坂となっているため、前に行く馬がつぶれやすく、差し馬が台頭しやすいコースになっている。
実際、似たような施行条件だと2月の河原町Sが京都ダート1400mの3勝クラスのレースとなっている。今回の参考にしたい。ただ冬場のダートと夏場のダートは重さが全然異なるのであまり参考にはならないかもしれない。
ただ過去10年で見ると逃げ馬はそこそこ残っているし、4コーナーで前にいる馬がそのまま押し切っての1着というパターンも多い。今年も例に漏れず、4コーナーで2番手だった馬が1,2着となっており、3着は7番手から差してきた馬。最後方から差してくる馬には厳しいレースになりそうなので、正攻法の競馬で強い馬をチェックしておきたい。

オンザダブル
3勝クラスは5戦して0-1-0-4。前走は福島1150mのやまびこSで6着。中位から攻めてきて4コーナーは9番手だったが、最後は6着まで差を詰めた。2走前は京都1200mで出遅れて後方からだったが、展開が向かず、前が止まらない中で5着。脚はあるが、届かないレースが多い。3走前は発馬で躓いて後ろからになり、やはり届かずの6着。4走前は福島1150mで転厩緒戦だったが、ゲートをうまく出て4コーナーは7番手から差を詰めて伸びてくるも3馬身差の2着。レベル的には2,3着までと見たい。また脚質的にも後方からになるし、距離延長がどう出るかによるが、あまりプラスではなさそう。

カミーロ
目下2連勝中でここが昇級戦。1400mは1勝クラスで一度あるだけで敗北し、やはり1200mの方が良いという内容。ただ1勝クラスの時計は2勝クラスよりも速い時計で能力は高い。1400mがどうかも前走はコーナリングでかなりの距離損があった中での1着だし、外に張っていたが強い内容。1400mをこなせるのならここは期待したい。

グッドウッドガイ
こちらも目下2連勝中で力をつけてきている。崩れるまで狙いたいという馬で前走は連闘で2連勝というなかなか見ない成績。2走前は新潟1200mで左回りを勝ち、前走は連闘で京都1200mを勝つのだから結構強い。また、3走前は中京1400mで左回りが得意な馬であったが、前走で右回りを克服したのはでかい。コパノリッキー産駒で時計の速い決着となれば対応が難しい可能性があるが、能力は高い。またここ2走は差す形で結果を出しており、成長も著しい。ここは期待したい。

ジュストコル
芝を走ってきていたが、4走前にダート替わりでいきなり2着。パワーのある馬でダート向きらしく、砂をかぶっても平気だった。3走前はダート2戦目だったが、動かしても突っ張るような形で反応も悪く、原因がよくわからない10着。2走前は芝に戻して3着で、前走は古川奈騎乗で54㎏を背負って1着。4㎏減で勝ったが、今回は58㎏になるので単純比較では厳しい。終いは甘くなるタイプで前走は速めに動かして最後までしっかりと踏ん張った。ただ直線は右手前のままだったし、まだ粗削り。ハイペースで2着だっとは評価したいが、昇級戦で+4㎏はさすがに割引で一旦様子見したい。

テイエムランウェイ
3勝クラスは0-1-0-9とほぼ頭打ち。唯一の2着は昇級初戦で2023年の1月で10走前。当日は有力馬でこのクラスでもやれると思われていたが、以降は成績が下降。ここはさすがに買えないかな。

バトゥーキ
前走は2勝クラスを勝ち、ここが昇級戦。前走は京都1400mで折り合いもよく包まれる形になっても思い切って内に行ったのが好騎乗。そこから勢いよく伸びて1着。2走前はハイレベル戦で2着。直線もしっかりと伸びてきたが、相手が強く、3.5馬身差。後方から一気に伸びてくる馬でいい末脚を持っている。ただできれば乾いた馬場でやりたい馬らしく、3走前の2勝クラスは5着と敗北。ポジションも悪く、4コーナーで振られる不利もあったが、良馬場の方がいい馬。1勝クラスの時も重馬場で3着と敗北しており、時計の速い決着は苦手。クラスが上がってより速い時計が求められるうえに、高速ダートとなれば厳しいかもしれない。当日の馬場次第。

フォトスフィア
3勝クラスは4戦で0-0-0-4。2勝クラスもタイムが平凡でここではレベルが足りておらず、今後も軽視妥当。

ベンタバリラビア
昇級戦だが、前走は今村聖奈騎乗で斤量55㎏。今回は3㎏増えることになる。2勝クラス勝ち上がりまでに9戦要しており、前走でやっと勝利。ブリンカーを再度着用しての競馬で前がやりあう形となったために展開が向いて差し切りの6着。今回は斤量も増えるし、様子見。

マナウス
1,2勝クラスは連勝となったが、3勝クラスは3戦してすべて掲示板外。前走はアリエスSで先行して12着。牝馬限定戦で中山1800mだったが、結果は前潰れのつらい展開。今回は400m短縮してくるが、デビューから1700m以上でしか走っておらず、この条件は初。牝馬限定戦で勝ち上がってきた馬だけあり、牡馬相手だとさすがに見劣りしそう。また初めての距離で先行してペースも辛くなりそうで、あまり買い要素はない。

マルカラピッド
2,3歳の時は重賞にも出ていたが、古馬になって3勝クラスからスタート。3走前の薩摩Sは小倉1700mだったが、古馬と初の対戦で1700mも長く、14着と大敗。度外視していいだろう。2走前は短距離にシフトして阪神1200mで4着。ムルザバエフはもう少し伸びても大丈夫とコメントしており、直線も一歩ずつ差を詰めることができた。前走は中山1200mで4コーナー11番手から差を詰めるも7着まで。そこまで後方にいる馬でもなく、距離が延びればもう少しポジションは取れそう。馬体重も徐々に増えてきているし、1400mはむしろいいほうに出てきそう。巻き返しなるかどうか。ただいきなり頭までは厳しいか。

メイショウジブリ
3勝クラスは3戦してすべて掲示板外。前走はハンデ55㎏をもらいながらも9着。出遅れたが、4コーナーは3番手追走も最後は力尽きて9着まで。2走前も好位追走から敗れて16着。定量戦では厳しいかも。

メイショウヒューマ
6歳牡馬で3勝クラスは0-1-3-18。勝ち切るには足りない。ただ展開一つで馬券にはぎりぎり入るか入らないかという馬で掲示板にはよく載る。定量戦のここは厳しいか。

ライツフォル
4歳馬で前走は梅田Sで1800m8着。昇級戦となったが、2勝クラスは京都1400mで1着だったし、どちらかといえば短い距離の方が合うと思う。ただムルザバエフ曰く1400mは適距離ではなく、1600~1800mが適距離と言っており、前走はそれに合わせた形で1800mへ。4番手追走も直線では退いて8着。ちなみに2走前の1400mは稍重で水準より2秒速い決着のハイレベル戦。正直こっちの方が適性が高いとは思う。また3走前の小倉ダート1700mは超ハイレベル戦でハナ差の2着。まず2走前の2勝クラスは2着がカセノミオで今回甲州街道Sに出走してくる。今回はベスト条件だと思うし、2走前の強さからも時計勝負でも十分やれると思う。有力候補。

ラヴケリー
3勝クラスは0-2-4-6。最後に馬券に入ったのは昨年の7月の中京1200mでそれ以来。また1200m中心で末脚に掛けた勝負をしてくる馬。冬場は成績が悪く、昨年の夏は花のみちSで3着に入るなど、本来はこのクラスでも通用する馬。ただ1200mの方がよく、ここは3着くらいまでに入れるのが妥当だと思う。この夏、1200mに戻ってきたときに買いたい。

ローズスター
前走は鎌倉Sで5着。3勝クラスは0-0-0-3だが、3走前の京都ダート1800mの花園Sは超ハイレベル戦の9着で2走前の小倉ダート1700mのややハイレベル戦。ともに1秒以上の負けではあるが、戦ってきた相手は強かった。前走は距離を短縮して臨んだが、初めての1400mで終いを活かす競馬をした。イレ込んでいたし、直線はふらつきながらだったが、それでも5着に着たのは評価。ただ着差は3着と4着で5馬身差あるし、まだまだ足りてはいない。ただし、1400mが初めてだったり、休み明けだったりすることを考えると前走よりはいいレースができそう。騎手も継続してペースにも慣れて叩き2戦目となるといいこと尽くし。ドレフォン産駒で京都は得意だろうし、ここは穴馬として期待したい。もともと休み明けはあまり走らないタイプの馬。

ロードアラビアン
3勝クラスは0-0-1-3だが、2走前は脚部不安で1年の休み明けでスタート後の不利かつ道中もあらぶっており、度外視。3走前の銀蹄Sも力んで走っており、脚も溜まらずの5着。当時福永が能力は上位と評価しており、ペースが落ち着きすぎたのもよくなかった様子。前走は2か月の休み明けで徐々に上昇気配を示しており、14番手から伸びて上り1位で8着。2走前、3走前と比べるとかなり良化しており、そもそも1400mもベスト条件であることを考えるとここは期待しても良さそう。

印は
◎グッドウッドガイ
〇ライツフォル
▲ロードアラビアン
☆カミーロ
△ローズスター、マルカラピッド

この6頭で決めたい。

4番カミーロ
陣営はかなり自信がない。1400mがそもそも長いかもという感じらしい。逃げ馬も不在で前残りしやすそうな感じもするので距離が足りなくて控えたりすると厳しい。ただ枠的には前で運んでほしさはある。

6番グッドウッドガイ
枠は悪くないし、逃げ馬が不在なので逃げてなんぼ。引き続き評価は高い。

11番ライツフォル
芝スタートで外枠に入ったし、先行できる馬なので逃げてもよいと思う。ここは強い。

12番バトゥーキ
やはり乾いた馬場が理想とコメントが出ている。末脚勝負とも言っているので展開も合わなさそう。


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