オルフェーヴルカップ

例年はクリスマスカップという名称で中山芝1600mで施行されていたが、今年はオルフェーヴルカップとして中山芝1600mで施行。舞台は変わらない。
2勝クラスの定量戦でフルゲート16頭の参戦。

アーレンダール
5歳牝馬で近走はダート。芝は一度走ったが競争中止で評価ができず。左回りの方がいい馬だし、ここでいきなり芝で走って好走というのはなかなかに考えにくい。

ウインアイオライト
4歳牝馬で地方から勝ち上がってきての2勝クラス。3戦して4着→8着→4着。ただし、すべて左回りで東京と新潟。1勝クラスは強い内容だったし、ややハイレベル戦だったが、まだ2勝クラスでは馬券に入らず。前走は東京芝1400mで0.3秒差の4着。右にモタれる面を見せており、その中でも4着なら評価はできる。ただ前残り決着の中の4着で評価しにくい。2走前は休み明けでスタートは速かったが、全く伸びず。急仕上げ気味と厩舎コメントがあったし、その通りだったんだともう。3走前は東京のマイル戦で右の張る面はあったが、差し決着で後方にいた馬が台頭してくる中で4着なら評価。時計も速かったし、ハイペースだった。中山に替わるのはむしろ好材料とも思える脚質だし、2走前は1番人気に支持されていた馬。変わり身はありそう。スクリーンヒーロー産駒で中山の成績もよい。

ウインレイアー
ウインアイオライトはマーカンド騎乗でウインレイアーはドイル騎乗の夫婦での競馬。4歳牝馬で2勝クラスは0-1-1-3。昇級戦の4歳以上2勝クラスは中山マイルで2着。不良馬場で走ったが、馬場が渋る方がいいタイプらしい。4走前は同じ条件戦で同じ舞台の中、3着も上位2頭は強い。2着のサイルーンは連勝してエプソムカップ4着で2着のペリファーニアは次走4着だが、兄はエフフォーリア。これら相手に3.5馬身差をつけられたが、ハイペースで先行して持ち時計も詰めたし、この馬としては上々の内容。3走前は札幌芝1500mだが、休み明けな上に高速馬場で大外となり、逃げの手を打つがペースも速く4着まで。内容としてもやむなし。2走前は中山芝1600mで1番人気に支持されるも11着と大敗。道中は持つ余裕もなく、手ごたえもなかったようで、止まり方が熱中症っぽいとコメントされている。また、包まれる競馬もよくなかった様子。そして前走は福島1800mだったが、こちらも先行して一杯に。ただハイレベル戦ではあったが、前残り決着の中で先行して一杯になるのは少し微妙。得意舞台に戻ってくるが、熱中症なのか夏負けなのか、このが尾ひれを引いているのかもわからない分、ここ2戦の内容的にはあまり買いたくない。

ケイケイ
セン馬の3歳で前走は中山マイル1で3着。休み明けで馬体は+16㎏と大きく増やした。出遅れてしまったが、ハイペースだったので展開が向いていたと言える。2走前は木更津特別で同じく中山マイルだったが、こちらは8着と大敗。まだ身体もできていなかった様子。前走で馬体重を増やして一気に巻き返したのを見ると少々気になる一頭ではあるし、中山マイルも1勝クラス勝ちがあるし、得意そう。期待はしても良さそう。

サロニコス
前走は京都の条件戦2勝クラスで不良馬場の1800mで4着。ペースが速く、直線も伸びあぐねており、距離が長かったかもしれない。2走前の紫苑Sも同様。未勝利戦を勝ったマイルに戻ってくるのはプラスになりそうだが、長距離輸送は初。中山を攻略できればよさそうではある。ただ1勝クラス勝ちの京都マイルはそこまでレベルが高いわけでもないのでそもそも力が通用しない可能性もある。

ジッピーレーサー
セン馬の7歳で2勝クラスは0-0-2-17。近走を見る限りではちょっとここでは買えない。

ツルマウカタチ
3歳牡馬で前走は柏崎特別1勝クラスで1着。ここが昇級戦となる。時計のかかった方がいい馬で荒れた馬場は歓迎だが、今回の中山は割と時計が速い。前走は順当勝ちと言える内容ではあったし、2走前に3歳以上1勝クラスで中山1600mを走り、クビ差の2着。2走前に休み明けで+16㎏となっており、成長している感じがある。前走も比較的強い競馬をしていたし、2走前もかわせそうだったが、差し切れず。今回はまた同じ舞台に戻ってくるし2走前くらい走れれば通用はしそう。

トーセントラム
2勝クラスの成績は0-0-0-7で2走前は障害を走った。前走は脚部不安明けで8着だったが、意外と0.4秒差で納めてきた。折り合い面が悪く、1600mくらいがちょうどいい。休み明けを考慮するとここは上積みはありそう。ただ展開面の恩恵が必要な馬ではある。

ハワイアンタイム
2勝クラスは0-0-0-4。前走は東京マイルで0.3秒差の4着。中山マイルの経験はなく、直近は左回りのみ。3走前に休み明けで+12kgとなり、9着。次走はまだ太めだったが、スローペースで速い上りを要求されての7着。そして前走は4着となり、徐々に状態も上向きになり、今回は追切もよい。操縦性の良い馬でもあるので中山は合うだろう。期待できる一頭。

ピックアチェリー
2連勝で2勝クラスにきたが、前走は昇級戦で5着。出遅れて終い、流れに乗れず後方待機で直線は外から伸びてきて5着。スローペースで抑え込みすぎたと思われる。折り合いもあまりよくはない。その中で0.2秒差の5着なら評価は高い。勝ち上がりも中山1600mだし、休み休み使われてきた馬が続けてここで使えるのは成長や馬体面が良化したのか。モーリス産駒でこれからの成長には期待できる。ただ出遅れが心配。決め手はある。前残り決着しなければ。

ブルトンクール
鞍上はルーキーの石田くんで大穴を開けるが、勝率は低い。前走は原料得点で53㎏を背負い、6着。今回は斤量が56kgになる分、厳しい戦いになる。ただ前走はハイペースで行きの入らない流れの中で0.3秒差の6着なら評価はできる。2走前も中山マイル1600mで逃げて0.3秒差の4着。逃げる形がベストと言っているし、思い切った逃げをしてもらえたらここはひょっとするかもしれない。

ユキノロイヤル
前走はNHKマイルカップで11着も流れは不利で最後方から追い込んできて上り5位で11着。中山向きの馬で、中山を中心に使われてきた経緯がある。2走前はNZTで3着になっており、内前決着はしているもののハイペースで逃げ粘っての3着なら立派。この舞台も合っているし、この中間はこの冬で初めての出走となるので成長面にも期待できる。これまで先行して進めていた馬が前走は最後方になっていたので本調子ではなかったのかも。この中間での成長に期待。ただその割に追切はあまり動いていない。

ララマセラシオン
2勝クラスは2戦して17着→5着。前走は中京マイルでハンデ戦55㎏背負っての5着だったが、大逃げしてハイペースの中、距離ロスなく内を回って差してきての5着と展開面は恵まれた。2走前も後方からであったが、直線は前が塞がり、無理をしない競馬。出していっても位置が取れないと言っているので今回もおそらく似たような競馬になる。差しが決まる展開なら。右回り経験は芝の条件ではまだなく、ここは少々買いにくい。

ラレーヌデリス
牝馬の4歳で前走はドイル騎乗の中京1600mで9着。夏場よりも締まりにくい時季で早めに入厩して進めてきたとコメントがあり、前走は+12kg。今回が叩き2戦目となるので上積みはありそうだし、2走前は中山芝1600mで加速ラップの中、0.1秒差の2着なら評価できる。鞍上も戸崎に戻ってドイルリターンを期待できるし、2走前は戸崎が結果的に動くのが少し早かったと反省しており、勝てるレースだったと自負。外々を回してのレースの中で2着なら八日は高い。実戦では使いつつ上を向く傾向と厩舎コメントがあるので、叩き良化がたと言える。基本的に後方からになるので前残りしなければよいが、能力としては上位。前走の負けが妙味。

ルージュイストリア
調教はすごく良さそうだが、前走は13g着。2走前に1勝クラスを札幌で勝利しており、未勝利勝ちは中山マイル。前走はレース前からイレ込んでおり、休み明けのドレフォン産駒らしい感じ。叩き良化が多い産駒故にここは巻き返しはありそう。2走前は札幌1500mでスタートを出るも力み加減の中、内内をロスなく回っての1着。内前決着しているので展開は恵まれたかもしれない。10番人気と低評価を覆す結果になっているが、これも3走前の休み明け14着からの1着。叩いたほうがよさそうでここは上積み期待。ただし、好走している条件が前残りが多く、展開面の恩恵が大きい分、頭まではどうか。

ロゼル
2勝クラスは0-0-2-5。前走はスタート後に不利があり、スタートから最後方で上りは2位の脚を使うも11着まで。冬場に調子を上げる馬らしく、確かに前回の勝利も中山1600mで1月14日。その前の1勝クラス3着も12月23日で3歳未勝利勝ちも中山2200mで1月8日と冬場の方が成績がすこぶるいい。前走は不利があった分、参考外にはできる。2走前はルメール騎乗でハンデ56㎏だったが、スタートしてからもあまり進んで行かず、直線でもじわじわという感字だったらしく、結局5着。まだ前向きさも足りていなさそうで、そもそも2走前はスローペースで上り32.9秒が要求されているし、ロゼルは33.0秒を出すも後方すぎて届かずという競馬。この舞台は得意としているし、冬場というだけでも比較的好印象。また近走は4番人気→2番人気→4番人気と比較的上位人気していたが、ここ2戦の敗北からもオッズ妙味はありそう。勝利したときはもっと前々で運んでいたし、先行できれば。切れる脚は使えないので前に行くことが必須。


今回のメンツだと前に行く馬はロゼル、ブルトンクール、ハワイアンタイム、サロニコス、ウインレイアー、ウインアイオライトといったところか。先行勢が多いが、ペースが流れるにしても前はそうそう簡単にはつぶれなさそうで、まだ芝も荒れ切っていない。
比較的前で決まると見て、

◎ウインアイオライト
〇ロゼル
▲ピックアチェリー
☆ラレーヌデリス
△ユキノロイヤル、ブルトンクール、ハワイアンタイム、ツルマウカタチ、ケイケイ

以上9頭。正直ここは自信がない。

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